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馴化

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人間というものは、慣れていく生き物です。

例えば初めて車で運転する時は恐る恐るでガチガチに緊張する人もいることでしょう。中には震える人もいるかもしれません。

しかし、何回も車に乗っているとそういった反応も段々なくなっていきます。それどころか、運転することを楽しむようにもなります。

また、大きな音をバンッと鳴らされたら最初はびっくりするでしょうが、それを何回も鳴らされると、びっくりするという反応はなくなり、うるさいなと思うくらいになるでしょう。

このように、人はある物事に対して段々と慣れていきます。

今回ご紹介する心理学の用語は、そんな慣れに関するものです。心理学の世界では慣れに関する研究もされているんですね。

馴化とは

ある刺激が提示された時に、ある反応を示すとしましょう。その刺激を繰り返すことで、誘発されていた刺激が段々となくなっていくことがあります。このことを馴化と言います。馴化はじゅんかと読みます。

馴化にはいくつかの特徴があります。馴化の起こりやすさとしては、刺激の強弱や刺激の複雑性が影響します。弱い刺激や単純な刺激の方が馴化がしやすいです。これは言われてみるとそうかもと思えますよね。わかりやすい刺激にはすぐに慣れそうなものですからね。

また、大きな刺激に馴化すると、小さな刺激にも反応しなくなるという特徴もあります。

刺激般化

馴化は般化することがあります。馴化した刺激と異なる刺激が提示されると、普通はまた敏感に反応するものなのですが、もしも新たに提示された刺激が元の刺激に似ていると、新たな刺激に対してあまり反応することはありません。

例えば、太鼓の大きな音に馴化して驚かなくなった人は、似たような打楽器の音を鳴らされても驚かなくなります。これを刺激般化と言います。この現象が起こるかどうかは刺激が同士がどれだけ似ているかに左右されます。また、どれだけ似ているかは個人の認識によるので、同じ刺激であっても刺激般化が起こるかどうかは個人差があります。

馴化ー脱馴化法

他には、脱馴化というものがあります。これは、馴化をした時に、異なる刺激を与えると、また敏感に反応するようになることです。

赤ちゃんにあるものを見せていると、赤ちゃんはそれをじーっと見つめます。赤ちゃんは目新しいものが好きなのです。

しかし、しばらく見せていると、赤ちゃんはそれに慣れて、反応しなくなります。馴化が起こったわけです。赤ちゃんにとってそれは、もう珍しいものではなくなったわけですね。

しかしそこで別のものを見せると、また反応を示すようになります。赤ちゃんがさっきまで提示されていたものと今提示されていたものは異なると認識しています。

馴化という性質を利用して、乳幼児の研究が発展しました。このような馴化を利用した研究の方法を馴化ー脱馴化法と言います。

まとめ

馴化とはある刺激に慣れることで反応が少なくなる現象のことです。

馴化は特定の刺激に対して生じますが、似たような刺激であると、別の刺激にも反応するようになります。これを刺激般化と言います。

また、異なる刺激を与えるとまた反応が回復することを脱般化と言い、馴化ー脱馴化法という研究方法が生まれました。

人間の慣れを利用した研究がされているなんておもしろいですよね。普段意識しない慣れという現象ですが、改めて考えてみると、おもしろい発見があると思いますよ。

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