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集団極性化

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一人で考えた時と、集団で考えた時はどちらの方がいい決定ができるでしょうか。単純に考えると集団で考えた方がいい決定ができそうですが、そう単純なものでもないそうです。

この集団での議論について、心理学では深い研究がされています。

今回はその中で集団極性化という現象についてご紹介します。一体どのような意味なのでしょうか。

集団極性化とは

集団で何かを議論した時に、最初個人で決めていた意見よりも、極端な意見が出ることを集団極性化と言います。

議論の前にある考えを持っていたとして、集団で議論すると、その考え方が全体的に極端なものにシフトします。最初にリスキーな意見を持っていたら、集団で議論されるとよりリスキーな意見になります。逆に最初に慎重な意見を持っていたとしたら、集団で議論をすると、より慎重な意見になりがちです。

このように、最初にリスキーな意見を持っていたのが、集団で議論することでよりリスキーな意見になることをリスキー・シフト、最初に慎重で無難な意見を持っていたのが、集団で議論することでより慎重で無難な意見に変わることをコーシャス・シフトと言います。最初の意見の性質が集団の議論によってその方向で強化されるという特徴があります。

集団極性化の理由は

ではなぜそのような現象が起こるのでしょうか。

理由しては集団では声が大きい人達の意見が通ることが多く、また、自分がいい意味で目立つために、支持されている方向で極端な意見を出す人が出てくるからです。自分の考えと同じ方向で刺激的な意見は目にとまりますし、賛成の可能性も高いです。そして極端な意見が通るわけです。結果、方向性はそのままに、より極端な意見にまとまることが増えます。

他には集団の中心の意見と異なる意見を言いたくないという人もいることも影響しているのでしょう。

集団で議論することの注意点は、公平に冷静に議論をしているつもりでも、予定調和になりまともな議論ができていない場合があるということです。集団で議論したからといって、必ずしも建設的になるとは限らず、自分の意見が認められるという安心感を得るだけの作業になることがよくあります。

特に自分達の意見に自信がある人達の集まりではこの集団極性化が起こりやすく危険です。優秀な人物が集まっても危険な結論になってしまうことは、政治の世界や経営の世界などでよくあります。

少数派の意見にも耳を傾け、自分達の意見が本当に正しいのか常に思考をやり直す意識が大切になります。

まとめ

集団での議論において、最初の個人での意見がリスキーな場合はよりリスキーに、慎重な場合はより慎重な意見に偏っていくという現象を集団極性化と言います。

集団で議論をしたのだから大丈夫だろうと安易に考えてはいけません。そうした考えは集団での落とし穴にはまってしまいます。

議論では少数派の意見と多数派の意見をきちんと見比べて、どちらが正しいのか見極める必要があります。いつも同じメンバーで会議の場が硬直しているのならば、新しいメンバーを入れたり、外部に意見を求めたりして、やわらかい頭を持って会議に臨むことが大切になります。

自分達のことを過信せずに、極端になっていないのか見直すことが大切です。

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