心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

心理的リアクタンス

心理アニメ

早く宿題をやりなさいだとか、早くお風呂に行きなさいと親から言われて、鬱陶しいと思った経験はありませんか。宿題の方は特に、今からやろうとしていたのにと感じてしまい、逆にやる気がなくなってしまいやりたくなくなるなんてことってよくあることだと思います。

今回ご紹介する心理学の用語は、心理的リアクタンスです。人はどうして指示されるとやる気をなくすことがあるのでしょうか。

心理的リアクタンスとは

心理的リアクタンスとは、心理的な抵抗のことを指します。人が他の人から自分の自由を制限されると感じた時に、その自由を維持、回復しようとする心の働きのことです。宿題をするように言われてその命令に抵抗しようとする気持ちも、この心理的リアクタンスによるものです。

人から決め付けられたり、こうしろと強要されることは、基本的にいい気分ではありません。それが脅迫のようなものでなくても、心の中では抵抗の気持ちが自然と生まれてしまうのです。

逆に、人にこうして欲しいと思って、○○しろと言っても、相手に心理的リアクタンスが働いて、うまく言うことを聞いてもらえないということもありえます。相手に命令したり、説得をしようとしても、自分の意図するようには動かず、むしろ自分がして欲しい態度と逆の態度を相手がとることもあるのです。

子供のしつけで早く宿題をするように言うのは、一見普通のようですが、心理的リアクタンスを強く生む態度であり、言い方に工夫が必要なのです。人から強制されたと感じてしまっては、やる気がなくなります。自分で選択して行動したんだという気持ちを持たせることが大切なのです。

強制しない説得のコツ

強制的な指示を出せば心理的リアクタンスが生じてしまいます。では心理的リアクタンスが出なくなるような説得のコツはあるのでしょうか。

とある論文では、ユーモアが心理的リアクタンスを抑制する効果があると述べています。そこで、単に命令するのではなく、ユーモアを交えて相手に話しかけるといいでしょう。ユーモアが空気を柔らかくして、自由を脅かされている気持ちを減らしてくれるのだと考えられます。

他には、その行動をするメリットやデメリットを伝えることも大切です。宿題しないとこうなってしまう、宿題をするとこんないいことがあることを伝え、やった方がいいのではないかという流れに誘導します。

他には、相手に、して欲しいと伝えるのではなく、自分がして欲しいという言い方にするという手もあります。宿題をしろと言うのではなく、宿題をしてくれると嬉しいなという言い方に変えるわけです。意外とこういう言い方をしない人は多いので、試してみる価値はあると思いますよ。自分の周りの人が思うように動いてくれないと悩んでいる人は、言い方を変えてみると、状況が大きく変わるかもしれませんよ。

まとめ

心理的リアクタンスとは、心理的な抵抗を表す心理学用語です。自分の自由が脅かされたと感じた時に、自分の自由を確保するために相手に反発したくなる心理現象です。

よく言われているのが、宿題をしろと言われて逆にしたくなくなるという事例です。相手を説得する時には、強制的な言い方よりも、相手が自ら動きたくなるように誘導することが、心理的リアクタンスを生じさせないコツになるのです。

関連記事