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広い視野でみたら違った景色・・・コフカ

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上の絵、何に見えますか?老夫婦?それともギターを弾いている男性と、それを聞いている男性?

どちらも正解です。

人間は、バラバラな個体の集まりとしてではなく、集合体として認識するという説を、「ゲシュタルト心理学」と呼び、今回ご紹介するコフカも、この説を提唱した心理学者の一人です。

例えば、工事現場で順番に光っているライトが、単純に明暗を交互に繰り返しているだけなのに、それが連なると光が次の電球に飛び移っているように見えますが、それも見ている側が全体として意味があると思ってみる為、全体としてそう見えるものなのです。

これは、視覚だけの問題ではなく、心にも関係してきますが、どのような説なのか、ご紹介します。

【クルト・コフカ】

1886年~1941年、ドイツ生まれで、ゲシュタルト心理学の創始者の一人。ユダヤ系の為ナチスからの迫害を受けてアメリカにわたり、スミスカレッジにて没年まで心理学教授として勤めた。
思っている環境しか味わえない

ロープを床に置き、ここからはみ出さないように歩くようにと言われれば、特に躊躇なく歩けます。しかしこれがビルの屋上と屋上をつないだテープなら、恐怖で進めません。

このように人間は、地理的環境(現実)ではなく、行動的環境(思い)に基づいて行動すると説いています。すなわち、思っている環境と現実は違っている可能性があり、裏を返せば、違った見方をすれば恐怖を感じなくても済む場合があるという事です。

このように、物事には別の見方がある事を気づかせる訓練をすることで、精神疾患を和らげようとする、「ゲシュタルト療法」という手法が、後に考案されることになります。
捉え方の問題

「不安とは感情が生み出したトラップだ」という、某アーティストの歌詞がありますが、全くその通りで、視覚のみに限らず、考え方や思いも同じです。

エジソンも「私は失敗したのではない、100種類の方法を見つけたに過ぎない」と言っているように、1つの現実に対する思いは何通りもあります。

かの豊臣秀吉は、農民である事を嘆くのではなく、その立場が分かるからこそ、わからない人より早く、農民の為の世の中を作る事が出来ると考え、坂本龍馬は、下級武士である事を恨むのではなく、身分差別を受けた武士の苦しみがわかるからこそ、平等な世の中を作りたいと願いました。

いくつか例を挙げましたが、事実を曲げることはできませんし、今苦しんでいることが相手のある事なら、他人の考えを変える事も難しい・・・でも世の中捨てたものではなく、自分を考え方を変える事は出来ます。
最後に

人により、ネガティブな思考の人もいれば、ポジティブな思考の人もおり、それぞれに心理に与えるダメージは様々にあります。叱られても「どうして失敗したのか」と悔やむ人もいれば、「大問題になる前に気付いてもらって良かった」と感謝する人もいると思います。

未来を見据えているか過去にとらわれているかによっても左右されますが、いずれにせよ、いつまでも判別つかない正解不正解をあれこれ考えるより、次に自分はどうしたいか、その為にどうするかを考えたほうが、よほど進歩的かつ健全ですね。

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