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小さな池の大きな魚効果

心理アニメ

心理学ではやる気に関する研究が数多くされてきました。

教育における研究も盛んで、教育における心理学の分野を教育心理学と言います。教育心理学に関心を持つ人は多く、実際に教育心理学の研究結果は現場に役に立ちますし、学者も現場で役に立つような研究を心がけています。

今回ご紹介する心理学用語は、小さな池の大きな魚効果というものです。

なんだか物語のタイトルみたいですね。子供向けの童話にありそうです。しかもちょっとおもしろそうです。しかし今回は残念ながら童話ではなく、心理学のお話です。

これはやる気に関わる心理学用語です。さて、小さな池の大きな魚効果とは、一体どのようなものなのでしょうか。

小さな池の大きな魚効果

小さな池の大きな魚効果とは、個人の勉強に対する能力が同じ場合、実際に所属する集団のレベルが、個人のやる気に影響するというものです。

これについてはわかりやすい例があります。

成績が同じくらいの高校三年生の同級生が二人いたとしましょう。

一人は頑張って難関大に進みました。

一人は楽をして難しくない大学へと進学しました。

卒業時も能力には大差のなかった二人ですが、難関大に進んだ方の人は劣等感に悩まされ、落ちぶれてしまいます。

逆に楽な方に進んだ人は、そこで優秀な扱いをされ、いい気分で自己を磨くことに成功します。

この例のように所属する場所のレベルで個人の有能感に影響が出るのが小さな池の大きな魚効果です。無理をして上の集団に行くよりも、小さな池で大きな魚として生きた方が、自己有能感を保ったまま成長できるというわけですね。

一見、レベルの高い場所に進んだ方が個人のレベルもアップしそうな気がします。周りに優秀な人間が多いのですから、そういった人間に刺激を受けて、能力を高めていくのではないかと考えてしまいますよね。

もちろんそれは理想的です。実際にそのようにくらいついて頑張れる人も、中にはいるでしょう。

しかし人間はそうそううまく振る舞うことができない生き物です。周りが優秀すぎると、自分がそこにいるのが恥ずかしくなったり、会話など些細なことで能力差を感じて、焦りを生みます。焦っても能力が上がるはずもなく、試験などで思ったような結果を残すことができません。講義についていくのも難しくなってくるでしょう。

周りはできるのに自分はできないというものはとてもつらいものです。試験の結果が悪いと学校へのやる気が失われ、友人関係もぎくしゃくしたり、外へ遊びに行ったりしてしまいます。ハイレベルな環境に行ったとしても、ついていけないとやる気をなくしだめになってしまうんです。

逆に自分が余裕のある場所に進学すれば、周りに頼りにされることも増えるでしょう。自信に満ち溢れるでしょうし、余裕ができると様々な創意工夫を行うことができるようになります。調子にのらないようにする必要がありますが、無理にレベルを上げるより、自分の身の丈にあった場所にいた方が幸せなことが多いのです。

これは仕事でも同じです。無理にいい会社に入っても、ノルマ達成についていけず同期と比較されてみじめな思いをするくらいなら、自分にあった企業を選んでそこで精一杯努力をした方がいいに決まっています。

自分の能力と集団のレベルのギャップの見極めが大切です。

まとめ

小さな池の大きな魚効果とは、同じレベルの能力の人が異なるレベルの集団に所属すると、やる気や有能感に差が出るというものです。自分にぴったりの居場所を探すことが大切なわけですね。

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