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古典的条件付け

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心理学の中には有名な実験がいくつかあり、名前が一般的に広く知られているものもあります。また、心理学でなく他の学問でも、実験内容や言葉が有名なものがあります。

例えば、物理学の世界ではシュレディンガーの猫という言葉が有名です。これは量子力学どころか物理学の基本もほとんど知らないような人でも、その言葉を知っていて、創作や話のネタに用いることがあります。

心理学の実験の中で、シュレディンガーの猫と同じく、動物の種類が入った有名なものがあります。それはパブロフの犬です。パブロフの犬は、シュレディンガーの猫ほどの知名度はありませんが、それでもメジャーな心理学実験の内の一つです。心理学を少しでもかじったことがある人なら、必ずしっているというほど有名な実験です。

今回はそのパブロフの犬に関係する心理学用語のご紹介です。

古典的条件付けとは

パブロフの犬の実験に関する心理学の用語として、古典的条件付けというものがあります。

人や動物は無条件に反応してしまうことがあります。

例えば、おいしそうな食べ物を見ると、唾液が出てくると思います。これは特別意識していなくても、反射的に出てきてしまうものです。

この唾液が出てくる反応を無条件反応と言います。そして、無条件反応を引き起こす刺激を無条件刺激と言います。おいしそうな食べ物を見るという無条件刺激、唾液が出てくる無条件反応でワンセットであると認識してください。

ここでこの無条件刺激と無条件反応と全く関係のないベルを鳴らすという刺激を用意します。別にベルを突然鳴らされても唾液が出ることはないですよね。ベルのような刺激は中性的な立場の刺激であるため、中性刺激と言います。

それでは、おいしそうな食べ物を見せる時に、毎回ベルを鳴らすと一体どうなると思いますか。

結果は、ベルを鳴らすだけで唾液が出るようになる、です。

おいしそうな食べ物を見ると唾液が出てくるという反応が元々ですが、その時にベルを鳴らすという行為を繰りかえすことで、ベルを鳴らすという刺激に対しても唾液が出てくるという反応が起きるようになってしまうのです。

中性的な刺激であったはずのベルが中性的でなくなったわけです。体が学習してしまったわけですね。この時のベルを条件刺激と言います。

このように、中性刺激を、元来起きる刺激と反応のセットのところに同時に提示することによって、条件刺激にしてしまうことを古典的条件付けと言います。関係ない刺激だったものが、古典的条件付けによって反応を引き起こす刺激へと変容したことになります。

条件刺激は消去可能

この条件刺激との関係は消去することも可能です。

食べ物を出さなくてもベルを鳴らすだけで唾液が出るような体になってしまったわけですが、ベルを鳴らすだけで食べ物を出さないということを繰り返していくと、段々と唾液が出なくなり、条件刺激に反応することはなくなります。

一度条件付けられたらその刺激のみでもずっと反応して良さそうなものですが、元来関係のないものを無理やりペアにしたようなものなので、きっと不自然さを体が感じ取っているのでしょうね、反応は消えてしまいます。

まとめ

古典的条件付けとは、無条件刺激と無条件反応と同時に中性刺激を提示することによって、中性刺激が条件刺激となり、条件刺激のみで条件反応が引き起こされるようになることを指します。

ただしこの古典的条件付けによって作られた反応は、条件刺激の提示のみを繰り返すことで消去することができます。

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