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ホーソン効果

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人は期待されると期待に応えようという気持ちになるものです。スポーツや学業で指導者から期待していると言われたらきっと嬉しい気持ちになるでしょうし、それに応えようと頑張るでしょう。

また、期待していると言われてなかったとしても、そうすることが望まれていると理解できたら、応えようとするするものです。

今回ご紹介するホーソン効果は、そんな人の期待に関する心理学の用語です。

ホーソン効果とは

ホーソン効果とは、医療の現場などで、信頼している医者の治療行為に応えようとして、何かしらのアクションを起こして結果的に症状が改善される現象のことです。

医者は自分のために一生懸命治療してくれています。信頼している先生相手だったら、病気が治らないことが申し訳なく感じることもあるでしょう。医者が忙しそうにしていたら、負担を軽くしたいと考えてしまう人もいるかもしれません。そういった気持ちが症状に影響するわけです。

早く治したいという気持ちから、細かいことに目がいくようになり生活習慣が改善されて症状が改善されるということもありえるかもしれません。また、プラシーボ効果のような感じで、良くなったように感じることもあるでしょう。

ホーソン効果は、期待に応える気持ちが人に影響するということを表しているわけですね。

ホーソン実験

ホーソン効果には、その名前の元となった実験があります。その実験の名前をホーソン実験と言います。

ホーソン実験は工場での作業能率の向上の原因は何か調べるために行われたものです。照明や、賃金、休憩時間、部屋の温度など様々な条件が変更されました。

結果はなんと、何をしても作業能率が元より上がったのです。

照明は明るくしても作業能率が上がりましたし、暗くしても作業能率が上がりました。その他の条件も、変更すれば作業能率が上がったのです。それどころか、作業の条件を変えた後で、元の条件に戻したとしても、また作業能率が上がったのでした。

実験には監督者がいましたので、恐らく環境の変化よりも、監督者がいることが作業を向上させる原因になったのではないでしょうか。また、時が経つにつれて熟練していったという可能性もあると思います。

作業の能率のいい環境は大切ですが、環境だけではなく、人に見られていることと、期待に応えようとする気持ちが、作業能率には大切であるということがわかりました。

会社やスポーツクラブでチームとしてよりよい結果を出すためには、環境の細かい変化ではなく、上司や指導者との信頼関係、期待に応えたくなるような人間関係の構築が大切だと思われます。

教育現場でも同じです。この先生は信頼できる、この先生なら言うことを聞く気になると思ってもらえれば、生徒の生活態度や学業成績は向上すると考えられます。指導者や教師は高い能力に加えて、うまいコミュニケーションが求められているわけです。

人というものは、人の影響をとても受けるということがよくわかりますね。

まとめ

ホーソン効果とは、主に医学の現場で、医者の期待に応えようとして、症状が良くなる、または良くなった気になるという現象を現した心理学用語です。人に見られているということ、人の期待に応えようとすることは、自分自身の体調や作業能率に大きく影響を与えるのだというお話なのでした。

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