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プライミング効果

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人は影響を受けやすい生き物です。その直前に出された言葉の影響を受けて、イメージするものや行動までもが変わります。

心理学の用語でプライミング効果というものがあります。今回はこのプライミング効果についてご紹介します。

プライミング効果とは

プライミング効果とは、先に提示した内容が、後で行う課題の結果や行動などに影響するというものです。

具体的な例としては包丁、まな板、料理といったキーワードを見せた後に「○い○○ろ」の○の中に入る言葉は何か聞けば台所と答える割合が増えるといったものがあります。

他には、春の写真を見せた後に「○○ら」の○の中に入る言葉を聞けば、桜と答える可能性が高いです。もしもこれが動物園の写真を見せた後なら、桜ではなく、ゴリラと答える可能性が高まります。

このように、直前に行ったことが、後の課題の結果に影響してくるのです。これは無意識に起こるものです。例でいう写真のように先に提示される刺激をプライム、後から提示される刺激をターゲットと言います。

また、このプライミング効果をうまくりようすれば、教育などにも応用できます。指導する前に今回学ぶことに関する雑談を入れておけば、実際に本題に入った時にスムーズにイメージすることができるようになるでしょう。雑談の内容一つで効率良く物事を教えることが可能になります。

プライミング効果の行動への影響

このような実験があります。

ある参加者には礼儀正しさをイメージするような単語を用意しておいて、その単語から文章を作る課題をしてもらいます。

他の参加者には無礼なイメージがわくような単語を用意しておいて、その単語から文章を作る課題をしてもらいます。

課題が終了後、担当者に声をかける段取りになっているのですが、担当者は他の参加者(サクラ)の対応をしていて取り込み中である振りをします。

その時にどれくらいの時間で参加者が声をかけてくるか測定しました。

すると、無礼なイメージの単語で作業をした参加者は七割近くが、礼儀正しいイメージの単語で作業していた人達は二割程度が10分以内に声をかけたのです。礼儀正しいイメージの単語で作業していた人達のほとんどは律儀に待っていたということになりますね。つまり、直前の課題の影響から、礼儀正しい振る舞いをしたと考えられます。

他には同じような実験で、高齢者を想起する単語で作業をさせると、他の参加者に比べて歩くスピードが遅くなったという結果も出ています。

このように、プライミング効果は、人の行動にも影響を与えることがわかっています。普段使う言葉や目にする言葉を注意することで、自分の行動を変えることが可能となります。よく受験で机や壁に目標を貼るように言われますが、プライミング効果のことを考えると、実は意味がある行為に思えてきますね。昔からよく言いますが、言葉は力があるんですね。

まとめ

プライミング効果とは、先に提示した刺激であるプライムが、後の課題であるターゲットに影響を与えるという心理学用語です。

プライミング効果は、人が連想することに影響を与えることが一般的に知られていますが、連想することだけではなく人の行動にも影響を与えることがわかっています。

プライミング効果をうまく利用すれば、教育や仕事の場面でも大きな成果を上げることが可能となります。

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