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バンドワゴン効果や学習性無力感の心理学の意味

あなたは商品を購入する時、どういった情報を根拠にして買う商品を決めていますか。

特に何も考えずに値段で決めていますか。友達や親が使っているのを真似して買いますか。CMで見たからという理由で決めていますか。

理由は様々でしょう、中には特に何も考えていないよという人もいるかもしれません。

今回ご紹介するのはバンドワゴン効果です。

これは経済や政治の分野でも用いられるもので、日本人にはなじみのある効果です。商品購入にも大きく影響してくるこのバンドワゴン効果、一体どんな意味なのでしょうか。

バンドワゴン効果とは

バンドワゴン効果とは、多数派であるという情報が流れることで、さらにそれを選ぶ傾向が強まることです。

流行っているという情報が流れると、さらに流行るということですね。多数派になって安心するには特に日本人に多い心理だと思います。

バンドワゴンとは、行列の先頭を走る馬のことを指すそうです。バンドワゴンに乗るという言葉もあり、勝ち馬に乗るという意味になります。勝ち馬に乗りたい、多数派でいたいという心理から生まれるのがバンドワゴン効果です。周りの状況が個人に影響してくるわけです。

バンドワゴン効果の具体例は

バンドワゴン効果を狙った具体的な例としては、○○賞金賞受賞だとか、○○アンケート第1位などの結果を並べて商品をより良く見せようとすることが挙げられます。そのような結果を載せることで、その商品が多くの人に認められているんだなと、消費者に思わせる作戦です。うまくいけば、バンドワゴン効果によって、その商品はより売れることになります。実際そういった商品を見たことあると思います。

他には、選挙で事前に有利だと言われている候補者がその報道があることで実際に有利になるというケースもあります。選挙においては、特定の支持政党を持たない人は、バンドワゴン効果の影響を受けやすいとされています。

また、大きな流行を作り出すために、マスコミが、今○○が大ブームなどと大々的に紹介することはよくあります。自分の周りでは全く話を聞かず、本当に流行っているのと言いたくなるようなことでも、メディアで紹介された途端に自分の周りでも流行りだすという経験をした人もいるのではないでしょうか。

宣伝の効果というものはとても大きいことがわかりますね。私達は知らず知らずのうちに情報の影響を受けているのです。多くの人が使っている、みんな知っているなどと言われると、気になってしまいますよね。

宣伝と異なるバンドワゴン効果の例として、トイレなどで設置されているお礼の貼り紙があります。いつも綺麗に使用していただいてありがとうございますと書くことで、そこではみんな綺麗に使用しているんだな、綺麗に使うのが多数派なんだなと強く意識してしまいます。結果、何もない場合に比べて、トイレを綺麗に使う可能性が高まるわけです。

多数派であるという情報が出回ることで、その傾向がさらに強まることをバンドワゴン効果と言います。

流行がさらに大きく流行るとか、有利に立っている選挙の候補者が、有利と知られることでさらに有利になることなどが具体例としてあります。マーケティングについて学ぶ人は、このバンドワゴン効果について、よく知っている必要があると言えます。

最初はやる気があったのに、失敗を繰り返すことでやる気がなくなっていったという経験はありませんか。また、様々な失敗を経験したことで何をするにしてもチャレンジしようとしなくなり、やる気がないという状態になってしまった人はいませんか。人は時に無気力になります。さらには、無気力な状態がずっと続き物事に消極的になる場合もあります。

今回ご紹介する心理学用語は、学習性無力感です。単語からだいたいどういう意味か想像がつく人が多いと思います。それでは以下で詳しく説明していきます。

学習性無力感とは

学習性無力感とは、失敗など自分にはどうしようもなかった経験をすることで、あきらめやすく無気力のような状態になることを指します。無力感を学習しているわけです。

学習性無力感では、犬を用いた実験が有名です。

まず犬を用意します。そして、犬に電気ショックを流します。

当然犬は電気ショックから逃げようとしますが、犬が電気ショックから逃げ出せないような状況にしてあるため、犬は何もできずに電気ショックを浴び続けることになります。

すると、やがて犬は逃げることをあきらめて、電気ショックを受けることを受け入れるようになります。

その状態で、次は電気ショックを受けても逃げることができるような状況を用意してあげます。普通なら、電気ショックを避けようとすれば、電気ショックから逃げ出すことができるわけです。

しかし、電気ショックを浴び続けていた先ほどの犬をこの状況に置いても、犬は電気ショックから逃げようとしません。初めから電気ショックから逃げることをあきらめてしまいます。

つまり、自分の力ではどうしようもないという経験をしたため、無力感を学習し、電気ショックから逃げる努力をしないようになったのです。

学習性無力感は人間にも起こる

この学習性無力感は人間にも起こります。

人も、自分の力ではどうしようもないという経験を繰り返すと、努力することをあきらめるようになります。勉強や仕事、スポーツなどで理不尽な体験、失敗ばかりしていくと、頑張っても無駄だという気持ちになり、努力することを放棄するようになります。

うつ病のような状態になる人もいます。自分が気づかないうちにあきらめやすくなり、ネガティブなことばかり考えるようになっているのです。言い訳ばかりして、何もしない人になってしまっています。

このような気持ちから脱却するためには、その考えを変える必要があります。どうしようもない状態ではなく、努力の量を増やすだとか助けを求めるだとか、何かしら成功する手段があるんだという風に、考え方を修正するわけです。考え方を変えることができれば、無気力な状態から抜け出せる可能性が高まります。

心理学では、このように人の考え方、見方である認知を変えることによって治療を試みるという方法があります。

学習性無力感とは、自分では何もできない経験をすることで、最初からあきらめるようになる状態のことを指します。

これは人間にも起こることであり、精神疾患や不適応の原因にもなります。

学習性無力感の状態から抜け出すためには、その認知を変えて、自分の力ではどうしようもないんだという気持ちを取り除く必要があります。認知を変えるには専門のカウンセリングを受けることをおすすめします。

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