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ツァイガルニク効果

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心理学では記憶に関する研究が数多くされています。何を覚えていて何を忘れるかということは、私達も関心が高い事柄です。

記憶に関する心理学用語としてはエビングハウスの忘却曲線が有名ですね。これは記憶に関する実験のデータで、人は復習をしないとものごとの半数以上を忘れてしまうというものです。

それでは人が記憶をする際に、覚えやすいもの、また、その条件は存在するのでしょうか。

答えは、存在する、です。

今回ご紹介する心理学の用語はツァイガルニク効果です。さて、これはどんな効果なのでしょうか。

ツァイガルニク効果

人は、目標が達成された課題に関する記憶よりも、課題が達成されなかった未完了のものの方が記憶に残っているというものです。最後までやり遂げたことよりも、消化不良に終わったことの方がずっと覚えていられるのです。

これは実際に心理学の実験で確かめられています。

実験参加者を、課題を終了させたグループと課題が終了する前に終わらせたグループに分け、今回の実験で出された課題は何だったか質問しました。結果は課題を最後まで終わらせたグループよりも、課題を途中で終わらせられたグループの人間の方が、課題の内容についてよく覚えていたのです。

人は失敗したことや消化不良になったことをよく覚えています。やり遂げていないことはその人の現実としてずっと生きているのです。だからこそ過去の経験を引っ張りいつまでもそのことが忘れられないということが起こるのです。

これは恋愛でも同じです。過去に告白できなかった、満足のいく関係になれずに終わってしまったということがあれば、ずっと覚えているものです。なかなか切り替えることができずに数年引きずる人さえいます。やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいという言葉がありますが、やらないで後悔すると、そのことをずっと覚えているため、長く苦しむということになりがちです。

課題を達成するということは、課題をやっているというある種の特殊状態から解放された状態になります。課題をやるという現実から離れてしまった以上、重要性が減ってしまい、忘れてしまうことになるのでしょう。

また、話は変わりますが、未完成の図形の方が、完成された図形よりも記憶に残りやすいという実験結果もあります。

いずれにせよ完璧でないことがポイントのようです。

人はミステリアスな方がいい?

先ほど過去の恋愛の例を出しましたが、ツァイガルニク効果は対人関係でのテクニックにも応用できます。未完成な方が記憶に残りやすいなら、こちらのことをミステリアスにして、こちらのことを知るという行為を終わらせないというテクニックが使えるはずです。

自分のことを話すことは親密になる上で大切ですが、底を見せないことでこの人のことをよく知りたいと思わせるようにしましょう。その状態を維持していると、なんでも話してこの人はこんなもんだと判断されるよりも、相手の記憶に残りやすくなります。あまりにも情報を小出しにしても仕方ありませんが、多少ミステリアスな部分があった方が魅力につながります。

まとめ

完了した課題よりも、途中で終わった課題の方を記憶することをツァイガルニク効果と言います。

また、この効果を対人関係に利用して、ミステリアスな部分を出すと相手に覚えてもらえる可能性が高まり、魅力につながります。良かったら参考にしてみてくださいね。

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