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ストループ効果

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人は不自然なことをすると混乱します。

例えばジャンケンは小さな子どもでもできますが、相手が先に出したものに負けるように手を出してくださいと言われると、大人でもぼろぼろ間違えてしまいます。相手がグーを先に出して、自分はチョキを出さなければならないのに、パーを出してしまうこともよくあります。この動作を連続で複数回させると、あわててしまったのか、しまいにはグーを出してしまう人さえ出てきます。

ジャンケンというものは、基本的に相手に勝つゲームです。ですから、相手がグーを出したらパーを出したくなってしまうのです。相手にわざと負けるという状況はあまりあることではありません。グーに対してパーを出すのが普通なのです。それを逆に負けるように出せと言われたら、頭の中が混乱してしまいます。あいこを出してしまうのも、その混乱の結果、別のことをしようとして正解でないのについついやってしまったわけです。

このように、人が混乱してしまう状況というものがこの世には存在します。今回ご紹介するストループ効果も、人が混乱してしまう状況の一つです。

ストループ効果とは

次のようなゲームをしましょう。

みなさんには、出てきた文字の色を答えてもらいます。

例えば、黄色のペンで文字が書かれていたら黄色と答え、黒のペンで文字が書かれていたら黒と答えるわけです。

さて、ここで青色のペンで、赤と書かれた文字が出てきたら、あなたは一瞬で青だと答えることができるでしょうか。赤と答えそうになるのではないでしょうか。たとえ青だと答えることができたとしても、例えば青色のペンで青と書かれた文字が出てきた時の方が速く反応できたのではないでしょうか。

このように、意味が異なる刺激が出てきた時に、反応が遅くなってしまうことをストループ効果と言います。

今の例では、文字の色による刺激と、文字の意味による刺激が、同時に脳内に入ってきたわけです。そのため、脳みそでは文字の色による刺激と文字の意味による刺激の情報を瞬時に処理しようとしたために、混乱してしまい、反応が遅れたのです。

どちらも色についての情報ですから、今回答えるのがどっちだとよほど注意していない限り、片方の刺激の影響を強く受けてしまい、一瞬混乱してロスが生じてしまうわけです。

最終的に答えを出すには、片方の刺激を遮断して選択しなければなりません。今回の例の場合は、文字の意味という情報を意図的に遮断する必要があります。そして文字の色を認識して選ぶということをする必要があるため、時間がかかるわけです。

つまり異なる刺激が同時に入ったためごちゃごちゃになって混乱したのと、その情報を処理して正解を選ぶという作業が必要なため、動きが遅れるということです。

また、逆に文字の意味の方を答えようとしても反応は同じように遅れてしまいます。こちらは逆ストループ効果と言います。

この例のような課題をストループ課題と言いますが、うつ病の人はストループ課題に反応する時間が遅くなる傾向があります。

まとめ

ストループ効果は、異なる刺激が同時に入った時に刺激に反応する時間が遅くなってしまう現象のことを指します。うつ病などの人には、ストループ効果が顕著に現れますので、一つの目安になるかもしれませんね。

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