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心理学のクーリッジ効果とアンカリング効果の意味

好きな人、大切な人がいるのにも関わらず浮気をする人は後を絶ちません。皆さんは、一体なぜそうなってしまうのかと考えたことはありますか。

実は心理学の用語で、そのことを説明できそうなおもしろいものがあるのです。それをクーリッジ効果と言います。

今回はクーリッジ効果のご紹介です。

クーリッジ効果とは

クーリッジ効果とは、男性が性的に受容できる新しい女性を見つけると、性的欲求が回復するというものです。これは人間に限らず、動物にも適用されます。

また、この効果は、元々の性交渉のパートナーとの関係がなくなった後でも出てきます。

行動神経内分泌学者で有名なフランク・A・ビーチが提唱したものです。1955年に初めてクーリッジ効果について言及されました。

ラットを用いた実験でもクーリッジ効果は確認されています。発情している数匹の雌の相手をさせられた雄は疲れてしまい、雌に全く興味を示さなくなってしまいますが、なんと新しい雌を入れたところ、興味を示し、性行動を再開したそうです。

新しい雌の存在が、性のエネルギーを与えたわけです。

クーリッジ効果の元ネタは

なぜクーリッジ効果がクーリッジ効果という名前になっているのかですが、これはアメリカのカルビン・クーリッジ大統領のジョークが元ネタになっています。

ある時大統領夫婦が鶏の飼育場に見学に行った時(二人は別々に行きました)、雄鶏と雌鶏が盛んに交尾をしているのを見て(1日に数十回)、婦人はこのことを旦那に伝えるようにと言ったのでした。

そしてクーリッジ大統領がその場所に来た時に、飼育員からその話を聞いたのですが、大統領はこう質問します。

「相手は同じだったのか」

飼育員は相手は毎回違う雌鶏であると答えます。

すると大統領は満足そうに、このことを妻に伝えてくれと言ったのでした。

いかにもアメリカンジョークと言えるお話ですね。大統領夫人は夫との夜の営みについて不満があったのでしょうか…。

しかしそれに対する大統領の返しが素晴らしいですね。皮肉がきいています。

何はともあれ、このクーリッジ大統領の話を元に、クーリッジ効果は名づけられたのでした。

浮気するのもクーリッジ効果のせい!?

このクーリッジ効果を用いれば、人が浮気する理由も説明できるのではないでしょうか。

つまり、性交渉をすることが受容できる異性が出てくると、男性の性の欲求は高まるようにできているわけです。元のパートナーとの関係が冷えていても性的欲求が出てしまうところが悲しいところですね。浮気をしてしまうのは魅力的な異性に出会って、脳が勝手に反応してしまった結果、抗うことができずに流されてしまうからです。

また、クーリッジ効果は基本的に男性に起こるものですが、女性にも、男性ほどではないにしても起こるそうです。新たなイケメンの登場に思わずきゅんっとしてしまうのはクーリッジ効果が関係しているのかもしれませんね。

クーリッジ効果は、性的に受容できる新しい異性が現れると、性的欲求が高まるという現象です。人が浮気することもこのことが原因かもしれません。

だからといって現実で浮気することが許されるわけではありません。魅力的な異性と接触する機会を意識して減らす、創作物に興味をずらし現実の異性から目を逸らすといった対策が必要になってきます。

できることなら、パートナーのことを大切にしていきたいですね。

同じ商品であったとしても、売り方によってお得に見えたり、損に見えたりすることがあります。

人は数字に影響されやすい生き物です。数字の見せ方一つで印象を大きく変えることが可能です。

今回ご紹介する心理学用語は、アンカリング効果というものです。このアンカリング効果を上手に活用することができれば、商品を効率良く売ることが可能になります。

アンカリング効果とは

アンカリング効果とは、最初に見せられた情報や数字を基準として意思決定を行ってしまうというものです。

わかりやすい例としては、弁当を売るとして、最初に1個1万円の弁当を見せておけば、後で2500円の弁当と1500円の弁当を見せたとしても、あまり高く感じなくなるというものがあります。

これをいきなり2500円の弁当と1500円の見せたとしたら、2500円の弁当は高いと思われたことでしょう。1500円の弁当も高いと言われるかもしれません。

1万円の弁当を見せたことによって、2500円でもそこまで高くないように見えてしまい、1500円の弁当は安い弁当という風に認識してもおかしくないという状態になります。アンカリング効果が働いているわけですね。最初に見せた1万円の弁当を基準にしてしまうことにより、金銭に対する感覚が狂ったのです。

これと似たような例として、わざと値引き前の値段を商品に書くという手もあります。値引き前の値段を書いておくことで、私達はその値段を基準にして考えてしまいます。それによって、お得な感じを引き出しているんですね。

アンカリング効果は関係のない数字にも影響する

アンカリング効果は前述の例で出したような直接関係する数字以外でも、影響が出てきます。

例えば、1から10000までの数字の中からランダムに一つだけ表示される機械を用意したとしましょう。

実験参加者を用意して、その機械で数字を出してもらいます。10くらいの数字が出た人もいれば、10000くらいの数字が出た人もいることでしょう。

次に、各々に同じ皿を見せて、その皿の値段の予想を立ててもらいます。すると、最初の機械で小さな数字が出た人は安い値段を、大きな数字が出た人は高い値段を選ぶ傾向が出たのです。つまり、皿とは全く関係のない意味のない数字が、皿の値段予想に影響を与えたことになります。

ルーレットで出た数字によって、国連におけるアフリカ諸国の割合の予想の答えに違いが出たという実験もあります。このように人は、無関係な数字にも影響されます。

人が最初に提示された情報や数に影響されて、判断が変化してしまう現象のことをアンカリング効果と言います。基準となる数字があることで、イメージが変わってしまうわけです。

アンカリング効果は主に商品を売る場面において語られることが多いです。商品を安く見せるテクニックとして用いられています。

しかし実際は、アンカリング効果は、商品の値段とは関係のないところでも起こるものです。全く関係のない数字を提示するだけで、その人の物事への予想の仕方に大きく影響することが、実験で確かめられています。

私達も物事を判断する時は、何かの数字の影響を受けていないか注意する必要があります。直前に何か数字を見ていないかだとか、その商品は本当にお得なのか考えるといいでしょう。

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