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オペラント条件付けとカタルシスの心理学

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おいしそうなものを見せた時に唾液が出るという反応をしますが、その時に同時にベルを鳴らすことを繰り返すと、本来は唾液とは関係のないベルを鳴らすという刺激だけで、唾液が出るようになります。

このように反射が起きる時に別の刺激を同時に提示することによって、反射に関係のない刺激に対しても反射のような反応を示すようにさせることを、古典的条件付けと言います。

この古典的条件付けとセットでよく語られるのが、オペラント条件付けです。

古典的条件付けとオペラント条件付けの違いは一体何なのでしょうか。

オペラント条件付けとは

オペラント条件付けとは、自発的な行動を増加または減少させる方法のことです。ある行動がされた後の環境の変化によって、その行動の頻度なども変わります。ある行動を起こした時に褒美や罰が与えられると、その人はその行動を増加または減少させようとするでしょう。

例えばスキナーの実験で以下のようなものがあります。

空腹のネズミを箱の中に入れます。

箱の中にはレバーを用意しておきます。

レバーを引くと、えさが出てくる仕掛けになっています。人間ならレバーにすぐに気づき、えさを取り出すことができるのでしょうが、ネズミはそう簡単にいきません。

ところが、ネズミが偶然レバーに触れて、えさにありつけるということが起こります。

ネズミはえさが出てきたら、えさを食べます。当然ですね、空腹なのですから。

それからしばらく箱の中を動き回るうちに何度かレバーに触れることになります。すると、またえさが出てきます。

ネズミは、次第にレバーに触ればえさが出てくることを覚えます。ねずみはえさを得るためにレバーを触るようになります。

ねずみがレバーを触るようになったのは、えさが出るからです。つまり、えさが、レバーに触るという行動を誘発したことになります。

このように、ある行動をすることを増加するようにすることを強化と言います。その原因となったえさのことを強化子と言います。特に今回のように行動を増やす働きをする強化子を正の強化子、逆に行動を減らすように働くものを負の強化子と言います。

オペラント条件付けの応用

このオペラント条件付けの理論を応用した心理療法がいくつかあります。代表的なのが、シェイピングという行動療法です。

シェイピングとは、何か目標となる行動があった時に、いきなりその行動をさせようとするのではなく、目標に至るまでの過程を細かくわけて、小さな目標を設定して、それに向けて強化していくという方法です。

いきなり難しいことをさせるのではなく、そこに至るまでの超えることができそうなハードルを用意してあげるわけですね。これはとても合理的で現実的な方法であると言えます。

オペラント条件付けは、自発的な行動に対して、賞または罰を与えてその行動の頻度等を増加または減少させるという方法です。この考え方は広く知られており、行動療法という心理療法で応用されています。

その中でもシェイピングというゴールに至るまで細かい目標を設定して少しずつ強化していくやり方はとても有名です。

自分の周りで何かある行動をさせたいという相手がいたら、その行動を促すような賞を上手に与えると、思った通りに行動してくれるかもしれませんね。

創作の世界では読み手カタルシスを与えることを重要視されます。

あなたは、映画や小説に触れたときに、涙したことはありますか。そして、涙を流した後に、妙に心がすっきりとした経験はありませんか。

これは実はカタルシスによる心の作用なのです。

カタルシスは元々演劇など創作の世界で用いられた用語でしたが、心理学の世界でも用いられています。今回はこのカタルシスについてご紹介します。

カタルシスとは

カタルシスとは、自分の中にある欲求や感情などを言葉や行動などで表現したり意識化したりすることで、問題行動や気持ちが解消されることを指します。カタルシスは心の浄化作用とも言われます。

カタルシスでは泣いてすっきりするという行動が有名です。

私達は悲しい物語に触れた時に、主人公達の境遇に共感し、つらい気持ちになります。また、無意識に不満がある自分の普段の生活と重ね合わせている面もあるでしょう。そんな気持ちで話を読み進め、最後にはその主人公達が報われたとしたら、私達の気持ちはすっとすることでしょう。まるで自分自身が救われたかのように、涙を流し、その世界に浸ると思います。

カタルシスの効果によって、私達は物語に触れることで、心が洗われるような体験をすることが可能になります。自分はただ本を読んだり映画を見たりしているだけなのに、心が動かされ、自分の内側にあるもやもやした気持ちが薄れていくのです。

話すことで得られる心の浄化

カタルシスは泣くという行動だけではありません。

例えば、人に話を聞いてもらうという行動でも、カタルシスを得ることができます。自分が普段不満に思っていることや、つらい気持ちを誰かに話すことで、気持ちがすっとする体験をしたことがありませんか。これも実はカタルシス効果の一つなのです。

何か問題を解決したわけではないのに、人に話すという行動をしたことで、心に動きが生じて、悪い気持ちが消えていっているわけですね。

カウンセリングがどういうものかイメージすると、ほとんどの人は話を聞いてもらう場面が浮かぶのではないでしょうか。話を聞いてもらうだけで心が楽になるわけがないと思う人も世の中にはいますが、カタルシス効果によって、ただ話すだけでも気持ちが楽になることはありえるのです。

悩みがあって、それが自力ですぐに解決できない時は、誰かに話すということをするだけでも心の持ちようは変わってきます。話すだけなんてなどと思わずに、専門家や信頼している友人に話してみると、見える世界が変化することでしょう。話をすれば絶対に心が浄化されて楽になるということはありませんが、良い方向に作用する可能性は充分にあるのです。

まとめ

カタルシスとは、心の浄化作用とも言われ、自分自身の中にある葛藤や不満などの気持ちを、何かしらの行動をすることで発散することを指します。

泣くという行動がカタルシスの例としてよく語られています。

他には話を聞いてもらうというのも、カタルシス効果を出すために有用な手段です。カタルシスを体感したいという人がいたら、創作物に触れるか、人に話を聞いてもらうことをおすすめします。

いずれにせよ、自分の中にあるもやもやした気持ちやストレスは、何かしらの方法で発散をすることが、精神衛生上大切になるのです。

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