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アンダードッグ効果

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判官びいきという言葉をご存知でしょうか。立場が弱かったり不遇であったりする人に同情して、その人のことを応援したい気持ちになることです。

日本に古くから伝わる言葉である判官びいきですが、心理学の世界でも、これに似たような言葉があります。

今回ご紹介するのはアンダードッグ効果という心理学用語です。

アンダードッグ効果とは

アンダードッグ効果とは、判官びいきと同じく、立場が不利になっている者を応援したい気持ちになるという意味です。

アンダードッグとは負け犬のことを指す言葉です。負け犬になりそうな方、なっている方を応援して勝たせたいと思うようになることを指しているわけですね。

皆さんもそういった経験はないでしょうか。

例えば、選挙の時に不利だと報じられている人が自分の政策を必死に演説しているのを見て、投票してやるかという気持ちになるだとか、金にものを言わせる強豪チームに立ち向かう育成重視の貧乏チームに優勝して欲しくなるだとか、アンダードッグ効果が働く例はたくさんあります。

弱い立場の人に対して手を差し伸べたくなる人が、世の中には多いということの表れですね。

しかしながら、なぜ人は、弱い立場の人に頑張って欲しいと思うのでしょうか。

アンダードッグ効果の理由は

人が弱い立場の人に頑張って欲しいと思う理由はいくつかあります。

一番の理由は、単純に同情の気持ちが芽生えるからです。

人は基本的にはハッピーエンドを好みます。強者はたとえ敗北したとしても、弱者に比べるとダメージが少なくて済むことの方が多いです。その地位から大きく転落する危険性はありますが、基本的に弱者よりも力があるからこその強者ですから、敗北に耐えられる体力があることが多いです。

それに対して弱者は敗北すると、余計にみじめになる可能性があり、例えば会社の場合破産するなど、下手するとそこで終わってしまう可能性があります。弱者が負ける方が悲惨な未来が想像できます。

よって、この悲惨な未来になって欲しくないしなるとかわいそうだという気持ちが無意識に働くため、弱い方を応援するのです。弱者の方が真剣で必死になっている場合だと余計に応援したいという気持ちが強くなるでしょう。

不利な立場で応援してくれる人を増やしたい人は、自分がどれだけ必死になっていて真剣であるかということを伝えるようにしたいですね。さりげなく自分が苦労しているということを相手に悟らせるようにすることもできれば、状況は有利に変化していくことでしょう。

他には、弱者に自分の気持ちを投影しているケースもあります。自分が普段社会に抱いている不満を、弱者が勝利することで代理的に解消しているわけです。

また、強者がそのまま勝つというごく当たり前の展開をおもしろくないと感じているということもあるでしょう。抗うことのできない力を見ると、妙に気持ちが冷めてしまうものです。無力感になる人もいます。弱者を応援するのは、そういった気持ちになりたくないという無意識の表れの可能性もあります。

まとめ

アンダードッグ効果とは、日本で言うところの判官びいきのような意味を持つ心理学用語です。立場が弱い方を応援したくなるという心理のことです。

これは弱者へ同情する気持ちや、自分の代わりに強者を打ち破って欲しいという気持ちから出てくるものです。立場が弱い人はアンダードッグ効果を出すために真剣さをアピールしつつ同情を誘うようにするといいでしょう。

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