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順調に精神も成長しているか・・・ビネー

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今の時代、なんでもインターネットを介して情報を得ることができます。そんな時代で、子供を初めて持った親が直面する問題、それは、平均体重・平均身長など、世間の平均した成長に対して、自分の子供がどうかという事が如実にわかってしまいます。

初産の場合、何もかもが初めてで、ミルクの飲みや便の色、おむつ外れや乳離れ、すべてが「うちの子はこうでしたよ」という情報にそぐわなかった場合、自分が何か悪いことをしたのか、何が悪かったのか、戦々恐々としてしまいます。今となっては、子供が成長して、多少の発育の遅れは個性の1つだと理解できますが、当時はなかなか理解できませんでした。

今回ご紹介するビネーは、知能指数という概念を打ち立て、それを測定するシステムを構築した心理学者です。知らなくても良いかもしれないが、自分の子供が年相応に成長しているか、やはり知りたい。そんな測定システムの生みの親、ビネーに迫ります。

【アルフレッド・ビネー】

1857年~1911年、フランスの心理学者。両親は医者だったが、父親がビネーの子供時代に解剖用の死体に触れさせたことからトラウマになり、心理学者を目指すようになりました。その後知能指数検査の手法、「ビネー・シモン知能尺度」を発表しました。
知能指数~IQとは~

最近のクイズ番組では、高学歴の人がどこまで難しい問題に答えられるか、いわばIQが高いという事を具現化するような番組が多くあります。

知能指数(IQ)と言えば「高学歴」「頭の良さ」に使う単位と思われがちですが、心理学では「学習能力」もさることながら「思考力」や「適応能力」など。生きていくうえで必要な総合的な能力といった、もう少し広い意味で使われます。

20世紀初頭のパリでは、学業不振児が深刻な問題となっており、普通の児童と精神発達地帯児を区別し、別々に授業を受けさせるため、パリ市の教育委員会から依頼を受けて作られたのが「ビネー式知能検査」です。
精神年齢

日本においては、新生児検診・3か月・6か月・1歳児と、成長に合わせて市役所にて検診が行われますが、その際に身長・体重と共に、知能の発達も簡単に測定され、人間の体の絵を見て、手がどれかを指さしで回答させたり、指示通りに積木が積めるかなど、年齢に応じた質問が出されます。その回答に応じて、精神が年齢に追いついているかを測定するというものです。

ビネー式知能検査では、1歳児から成人まで検査が用意され、年齢別に抽象的な意味合いの言葉に回答させる出題で、徐々にレベルを上げていきます。

いわゆる生活年齢(実際の年齢)に、精神年齢が追い付いているかを測定し、生活年齢が3歳児で精神年齢が6才ならばIQは高く、生活年齢が20歳で、知能指数が10歳であれば社会生活のサポートが必要であるという判断になります。
最後に

かつての日本のIQ思想は、大学の試験にパスできる=頭が良い=物覚えが良い、でもまかり通っていた時代がありました。しかしながら本来の頭の良さは、問題を多角的にとらえられ、それを解決する行動力など、多岐にわたります。もちろん最高難度の大学に入る為に、並大抵ではできない努力ができる、才能や頭脳が必要であり、そのこと自体は否定はしません。それでも、頭脳を個性という概念で見る文化がもう少し浸透する世の中になっている事を願ってやみません。

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