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自分は間違っていない理由探し…フェスティンガー

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心理学者アドラーは、「幸せになるには、人と比べない事だ」と説いています。確かに他人と比べても、Aさんに勝ったら、さらにツワモノのBさんが出てきて、永遠に戦い続けて勝たなければ満足できません。結果的に過去の自分と比べればデキレースで満足も得られる・・・頭ではわかっていても、人間は自分の決定に自信がなく、人と比べて同じか少し上回って満足したいと、どこかで比較してしまうものです。

さらには、自分が間違っていない理由探しもさることながら、自分が間違っているように見えない人たちと群れる事で、その人たちとの比較なら、少し上回って満足もできれば、少し下回ってちょっと反省もできる環境に身を置こうとする傾向にあります。

このように、人は自分の正当性を立証する行動にでる心理が働くと説いた、フェステンガーについて、今回はご紹介します。

【レオン・フェスティンガー】

1919年~1989年、アメリカの心理学者。社会心理学を専門とし、実験で出た結果や数値に当てはめるより、少しふり幅を持たせたほうが、重要な発見ができると唱えています。
間違えてないよね?

例えば、フライパンが欲しくて色々吟味した結果、1種類に絞って購入したとします。しかし友人から「そのフライパンは、焦げ付き出すのが早いことで有名」である事を告げられます。あれだけ考えて買ったフライパン、私の選択は間違っていたのか・・・。あなたなら、次はどのような行動に出ますか?

フェスティンガーは、自分が出した結論と他者から与えられた結論が相違するとき、人は「自分が間違っていなかった理由を探す行動に出る」と説き、これを”認知不協和理論”と呼んでいます。

あなたが、テレビCMや通販などで商品を購入した後でも、その商品がTVなどで紹介していたら、なんとなく見てしまうような経験はありませんか?これは、その商品購入の正当性を無意識に確認しているからなのです。
同じぐらいだよね?

仮に私が、ひょんなこ事から、東大出身の人ばかりのグループに知り合えたとしても、自分の偏差値を公表したわけでもないのですが、なんとなく居心地が悪くて、なかなか打ち解けられない気がします。

このように、人は自分を正当化するために、大きく違わない事が保証されていて、なおかつ自分のポジションを確認できる、自分に似通ったタイプの他者と比較しようとする心理が働くと、フェステンガーは説いており、これを”社会比較論”と呼んでいます。

比較の結果、少し上回っていれば満足ですし、少し下回っていれば努力すればすぐに形成逆転できるグループに属することで安心を得ています。
最後に

今まで仕事をしてきた中で、その仕事を始める時に、同期入社がいる時と、新入社員が1人だった時を比べると、同期がいないほうが断然仕事に慣れるまでが辛かったのは、なぜだろうと考えたことがありました。

心情を吐露できる人がいないからだろうかとも考えましたが、このフェスティンガーの理論を知って、なるほどと思いました。他者と比べてしまうのは人間の性なのか、周りがどうであれマイペースに頑張れば大丈夫と思う事ができれば良かったのですが、同期がいないと、比較対象が、既に戦力となっている人になってしまい、そこに早く追いつかなければと焦って疲れてしまったのだろうと、今となっては納得です。

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