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実験心理学の父・・・ヴント

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心を対象とした学問として、心理学がこの世に認知されたのは、1880年代と比較的最近になってからで、他の分野と比較しても、百数十年ほどと、非常に新しいものになります。

人間は、感情の動物であり、心理学がこの世になければ、心の病が認められず、非常に厄介な世界になっていた事でしょう。

今回ご紹介する心理学者は、そんな心の研究に初めて光を当ててくれた、心理学の父、ヴントです。彼がどのように心理学を確立したかに迫ってみたいと思います。

【ヴィルヘルム・ヴント】

1832年~1920年、当初哲学教授だったヴントは、ドイツにて心理学の研究をはじめ、1876年、ライプツィヒ大学にて初めて心理学実験室を開設した心理学者です。
哲学から切り離した心理学

皆さん、「哲学」っていったい何か、一言で説明できますか?

色々調べてみたのですが、一言でバシッと説明できるような単純な学問ではないらしく、「哲学ってなんだ、と考えること自体が哲学なのです」という解説を見て、余計にわからなくなりました。総合して判断するに、一つの出来事に対し、経済学・倫理学・政治学など、様々な角度から分析がなされますが、どれか一つの分析を正解にするわけにはいかない為、「人として」「人間的に」などの見地から総合的に物事を判断する学問のことを「哲学」というのだそうです。

当初は心の研究も哲学の一部とみなされていたようですが、哲学教授であったヴントは、心の問題は机上で研究するものではなく、実験が必要だと考え、心理実験室を開設します。
実験からわかったこと■

ヴントは、「内観法」という手法を用いて、被験者に様々な刺激を与え、その都度心にどのような動きがあったかを記録していきました。

その実験で分かったことは、音楽を聴いたとき「この曲は、美しい曲だなぁ」と単にそれだけを感じるのではなく、そこから紐づけされた感情や経験がセットになって心に浮かぶという事がわかってきました。

例えば、物悲しいメロディの曲を聴いたとき、悲しい旋律から過去の失恋を思い出し、その時に辛い感情も同時に思い出します。このように、一つの刺激から、紐づけされた、「思考」「反省」「想像」「理解」などの心的要素と結びつくことを、「統覚結合」と言います。
民族心理学

ヴントは他にも、「民族心理学」の確立に貢献しています。

それまでの神話を中心とした民族心理ではなく、社会・民族・宗教などの総意が、個人の心理を凌駕するという事を、学問で証明しようとしました。晩年はこの研究に没頭し、10冊の書物発行しています。

最後に

ヴントは、哲学のように心理学は客観的に見てわかるものではなく、同じ事象に対して、十人十色の感情が存在するため、実験を通してその感情を証明すべきだと考えました。

そして、意識を感覚・心象・感情に分け、それらがどのように結合しているかの方式を見出す必要があると考えていたようです。今となっては、法則などは存在しないと言えますが、とにかく「意識」とは色々と絡まっている(ややこしい)というところまでは突き止めていたようです。

そして、後続の心理学者たちは、意識がどのようにややこしいのかを研究していくことになりますが、なにわともあれここから心理学がスタートすることになるのです。

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