心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

心理学者スキナーとフロイトの考え方と名言

このサイトでは、行動心理を専門に研究した心理学者を何人かご紹介しましたが、行動心理学者は、裏付け実験にて確証を得、一様に徹底した行動心理主義(「心理が必ず行動に出ると同時に、行動に現れないものは心理ではない」とする強固な思考)を示している場合が多く、ご多聞にもれず、本日ご紹介する心理学者も、そんな徹底した思想の持ち主です。

行動心理学は、パブロフの条件反射から始まり、その後、自分の心理を行動に反映させ、その行動を繰り返すことで良い結果が得られる方法が研究されてきました。

では、行動心理学と学習方法を結び付け、現代にも根深い説を唱えた心理学者、スキナーをご紹介します。

バラス・フレデリック・スキナー

1904年~1990年、アメリカの心理学者で、行動分析学の創始者。又、20世紀で影響力の大きかった心理学者の一人です。

オペラント行動

レバーを押せばエサがもらえる実験箱(スキナー箱)にネズミを入れると、最初はレバーに気付かないが、しばらくするとレバーの存在に気付き、やがてレバーを押すとエサがもらえる事を学習し、自然とレバーを押す行動を繰り返すという事を、スキナーは実験から発見しました。

つまり、何かのきっかけや誘発が無くても、自発的に物事に気付くことができる事を証明しました。これをオペラント行動と呼びます。

例えば、日常に行われている例で言えば、「あいさつ」はまさにその典型で、あいさつをすれば相手からもあいさつが返ってくること学習し、それを繰り返して習慣化していきます。

又、このオペラント行動を利用し、応用行動分析学を研究し、問題行動の強制に役立てようとしました。

学習方法への影響

某学習塾のCMに、「勉強ができないのではなく、勉強の仕方を知らないだけ」というフレーズが出てきますが、スキナーは、前述のオペラント行動を軸に、心理学の観点から、質の良い学習方法を提案しています。

この学習方法は、その中身ではなく、「いかに受け手側の興味を持続するか」に焦点を当てており、現代における学習方法にも一役買いそうですので、ご紹介します。

≪スモール・ステップの原理≫目標までのステップを細分化し、興味を持続させる。

≪フェーディング≫補助は最初だけ、学習が進みにつれ、補助を失くす(ヒントを失くす)

≪即時確認の原理≫回答後、すぐに正誤のチェック。

≪積極反応の原理≫学習者が自発的かつ繰り返しで反応しないと効果が出ないため、細分化された項目ごとに都度反応させる。

≪自己速度の原理≫個別スピードのペースを遵守。

≪学習者検証の原理≫結果が出たかを検証し、その結果によってプログラムを修正。
最後に

人は、知らないうちに目の前にある物事に対し、自発的に方法を編み出し、実践し、良い結果のモノを繰り返す、生まれながらに無意識に学習し選択する生き物なんですね。そして良い結果を繰り返し、又別の問題にぶち当たって、自発的に実践していく、これこそが自分の人生の選択、という事になるのでしょうか。

スキナーは、操作可能な刺激とその反応の関係性を分析する事こそが心理学であり、なんとなくの心理や観察できない事象は、心理学ではないと説いています。刺激とその反応を観察してたくさん分析結果を出せば、そのほかの行動心理に応用できると考えたようですね。

普段の生活の中で、言ってはいけないと頭ではわかっているのに言ってしまったり、思ってもみない行動に出たり、自分の事が自分で一番わからないと思うような経験、ありませんか?

自分の意識だけで全ての自分の行動を進めたり止めたりできれば、世の中に戦争や暴力などの悲しい出来事は起こらないはずなのに、実際のところは、テロ・殺人・暴力など、悲しい出来事が後を絶たないのはなぜでしょうか・・・。

今回ご紹介する心理学者フロイトは、「すべての人間は、ほぼ無意識によって動かされている」と説いています。いったいどういう事なのか、紐解いていきます。

ジークムント・フロイト

1856年から1939年、オーストリアで活躍した精神分析医。人間の心理を無意識の観点から分析した、後世への影響を多大に残した心理学者の一人です。

意識的行動はほんの一部

人間はすべての行動において、自分の意識で行動しているのは、ほんの氷山の一角で、ほとんどが無意識レベルの欲求(したい・したくない)に突き動かされていると、フロイトは説いています。

しかし実際は、「したい」けど、良心や常識に反する為我慢して「しない」事も多く、その制御はどのようになされているのか疑問です。

そこでフロイトは、3つの精神構造で、人間の意識と行動の関係を分析しています。

心的装置

わかりやすく例えると、一人の人間の中に、エス・エゴ・スーパーエゴという3人が存在し、それぞれの役割を背負って脳内で話し合って、どのように行動するかを決めていると考えて下さい。これを「心的装置」と言います。

「エス」は人間の欲求や無意識をつかさどる、いわば心の核の部分を表します。常識や体裁などの外的要因は一切加味しません。

「スーパーエゴ」(=超自我)は、”~すべし”と”~してはいけない”という、モラルや常識などの外的要因のみを追求します。

そして、ぶつかり合う「エス」と「スーパーエゴ」の調整役が「エゴ」(=自我)であり、「スーパーエゴ」に合わせる為に、「エス」を抑え込んだり、形を変えて適用するように調整する働きを担います。

この「エス」が強力であれば、わがまま放題の大人が出来上がりますし、逆に「スーパーエゴ」が強力すぎると、空気のヌク場所がなく、ストレスが溜まります。又、両者の差が大きすぎると、コンプレックスや劣等感を抱きやすくなります。

このように、三者のバランスが、それぞれの心理的特徴につながります。

夢分析

「無意識にこそ人間の本質が隠されている」とはいうものの、その本質は、”無意識”であるが故に見ることができません。そこで、その無意識が唯一具現化する瞬間が「夢」であると考えたフロイトは、夢を分析し始めます。

無意識には秩序も時系列も関係ありません。毎日寝ているときに見ている、あのメチャクチャな内容が、人間の本来の欲求を表しているとして研究をし始め、現在の夢判断や夢占いにつながっているというわけです。
最後に

人間の心の中とは、自分の事であるにも関わらず、摩訶不思議なものであり、今も昔もその謎を解き明かしたいと、様々な心理学者が時代と共に研究しています。

フロイトの理論は、類を見ない画期的なものであり、現代においても大いなる爪痕を残しています。しかしながらフロイトの無意識に対する追及の着地点として、無意識=押さえつけられた性欲と仮定され、その分析に異論を唱えた心理学者と袖を分かつことになります。

関連記事