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全ての悩みは対人関係から・・・アドラー

心理アニメ

最初に書店で、この「嫌われる勇気」というタイトルを見かけたとき、ピンと来た方、意外に多いのではないでしょうか。

他者より目立つような言動や行動は慎み、何も言われなくても空気を読んで、周囲と歩調を合わせるのが美徳とされてきた日本において、「嫌われないように」「嫌われたくない」はいわば当たり前の事です。

しかしながら、暗黙の了解で受け継がれて来たそのルールに縛られ、少しずつ生きずらさ抱えている人が多いのも事実です。

何より、「嫌われる勇気」という書物がベストセラーになったことが、生きずらい人が多い事を裏付けています。

今回は、現代人の悩みを根底から覆す心理学者、アドラーに迫ってみたいと思います。

【アルフレッド・アドラー】

1870~1937年、オーストリアで活動した、フロイト、ユングと共に称えられる心理学者三巨頭の一人です。

7人兄弟の2番目として生まれたアドラーは、もともと病弱で、他の兄弟への劣等感を抱いたことが、心理学に興味を持ったきっかけとされています。
自由に生きたいなら、嫌われよう

コミニュケーションを通じて、人の信頼や絆を深め、相手に好かれてこその「幸せ」と思って生きてきた私にとって、この一文に、頭の周りにハテナが大量発生したことは言うまでもありません。

顔色を窺った歯の浮くような称賛や、充実した人生を過ごしているアピールのSNS発信。これはまさに、嫌われていない理由を集めて作った、砂の城です。もろいが故にもっとたくさんの資材を確保するために、又今日も思ってもいないことを言ってポイントを稼ごうとする・・・まさに悪循環です。

人は無人島で一人で生活しない限り、必ず人間関係はついて回ります。他者へのアピールや称賛欲しさに振り回されるぐらいなら、いっそ嫌われた方がいい・・・すなわち、嫌われる事=自由という考えです。

仕事・ご近所・家族・・・・人間関係の悩みは尽きません。人間関係に悩めば悩むほど、「もっと好かれなければ」と焦ってしまうものですが、本当は、自分をしばりつけるその人間関係を手放すことが最後に楽になれる方法です。

「嫌われ」ても、自分の考えを突き通す場面での衝突は避けられませんが、そうすることで本当に相手を理解できるという意味でも、「嫌われる勇気」が、今の日本人には必要かもしれませんね。
人の行動や感情には目的がある

アドラーの心理学の中で、重要なセンテンスに「目的論」というものがあります。

例えば、海でおぼれた人が、その後水が怖くなったとします。この場合、ユングやフロイトなど、「原因論」で意味づけると、「海でおぼれたからその後水が怖くなった」と、水が怖くなった原因が、おぼれた事であると考えました。

しかしアドラーは、「海でおぼれた」≠「水が怖くなる」、すなわち海でおぼれた人全員が、水に対する恐怖心を抱くわけではなく、何かの目的があって、結果水が怖くなったと考えます。海でおぼれたことが悔しくてさらに泳ぐ訓練をする人もいれば、おぼれたときの海の中がキレイで、スキューバダイビングを始める人だっているかもしれない。つまり「海でおぼれた」事は、それ以上でも以下でもなく、ただの事実である、と考えます。

ふと日常を振り帰ってみると、この手の決めつけ論で、誰かを悪者にしたがる風景、よく見ますよね。
最後に

現代社会の救世主、アドラーの心理学、いかがですか?

今も昔も、人間関係の問題は難しい・・・。そんな風にお考えの方は、ご一読されることをお勧めします。

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