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心理学者バンデューラとキャントリルの心理の考え方や名言

ドラマなどでよくある、今から何かの勝負に出るとき、鏡を見ながらペチッと自分の頬を両手でたたきながら「私は大丈夫、きっとうまくいく・・・」と自己暗示をかけるシーン。

客観的に見ると少し恥ずかしく感じますが、この行動、自分に言い聞かせるには効果的な方法なんです。このようにして、根拠の有無は関係なく自分に自信をつける事を「自己効力感」と言います。

今回は、この自己効力感について提案している心理学者、バンデューラをご紹介します。

アルバート・バンデューラ

1925年~、自己効力感・行動的学習理論を唱えたカナダの心理学者。スタンフォード大学の心理学教授を長く務め、心理学界への功績は大きく、数々の賞を得ています。
根拠のない自信

達成すべき目標に対し、「きっとできる」と「きっとできない」では、何か行動を起こす時に影響力に大きな差が出ます。

ここで重要なのは、実際に「できそうなのかどうか」は全く関係なく、気持ち純度100%で、「自分はできる」と思い込むだけで、結果が大きく変わります。このように、自分への信頼と有能さで自分言い聞かせる事を「自己効力感」と言い、何か行動を起こす際には重要な心理であると、バンデューラは唱えています。

そして、自己効力感が高まる事で、モチベーションが上がり、行動を起こせば成功、そして根拠のない自信に、根拠がついてきて・・・スパイラルアップ間違いなしです。

しかしながら、今すぐはい「私自信あります」と言い聞かせても、なかなか難しいですよね。そこで、自己効力感の高め方をご紹介します。

≪達成体験≫「できない」「できていない」事に焦点をあてるのではなく、成功体験に注目することが重要

≪代理体験≫できている人を観察し、「自分にもできそう」なセルフイメージを膨らませる

≪言語的説得≫毎日10回「自分はできる」と唱える

≪生理的情緒的高揚≫「やってみたら意外に落ち着いてできた」という体験
見てればできる

日本には、「門前の小僧 習わぬ今日を読む」ということわざがあるように、日本は比較的「見て盗め」と、芸事などは特に言われます。

これは、日本のことわざだけのお話ではなく、バンデューラは実験し、実証されています。

2グループの子供たちに対し、1つには大人が暴力をふるう様子を見せ、もうひとグループは、大人が普通に遊んでいる要するを見せると、前者の子供たちの方が、明らかに暴力的になっていたそうです。

この実験から、子供たちにあえて何かのきっかけを与えて反応を引き出さなくても、見ているだけで、誰に強要されるでもなく模倣するのだという事がわかりました。これを「社会的学習理論」(モデリングによる学習)と呼びます。

いつも自信に満ち溢れている人は、自己効力感がとても強い人なのかもしれません。

自分にはちょっと・・・と思う人こそ、「自分はできる」と10回唱えて自己暗示をかければ、素晴らしく良いスパイラルが待っています。その勢いで目標達成できれば、それはもう根拠ある自信であり、さらに自分への信頼度が増します。

そして、背筋をしっかり伸ばして、まっすぐ前を微笑みながら歩いていきたいものです。

アメリカのとあるラジオ番組で・・・。

「番組の途中ですが緊急速報をお伝えします。ただいま巨大な隕石が落下し、大勢のけが人や死者が出た模様。・・・その隕石の上部が開き、中から宇宙人が出てきました・・・」

もしあなたが聞いていたラジオから、このような映画のワンシーンのようで、ウソだろうと思いながら、周囲に参考になる人がおらず、ウソと信じる根拠が無い・・・こんな時どうしますか?

今回は、こんなおよそ心理学のお話とは思えない内容ですが、ここに大きく関わった心理学者キャントリルのご紹介と共に、冒頭のラジオドラマのお話しをします。

ハドレー・キャントリル

1906年~1969年、アメリカの世論研究者であり社会心理学者。世論調査における幸せ指数を10段階で表した「キャントリルの階梯」など世論調査の分野に功績を残しました。
パニックの準備

アメリカCBSのラジオ放送は、最初に「これから放送する内容は「宇宙戦争」というお話のラジオドラマである」事を明言したうえで、リアルを追求し、緊急速報という形で、「隕石が閃光を放ち落下。宇宙人が襲来してきた」と伝えました。

その後も、放送中4回ほど「ラジオドラマである」事を挟みつつ、宇宙人の襲来が目の前で起きているような実況中継風の放送を続けました。

何度も「フィクション」である事を繰り返し放送していたにも関わらず、この番組の全米のリスナー600万人のうち、100万人以上が不安になったり、パニックを引き起こしました。

舞台とされたニュージャージー州では、逃げ惑う人あり、自分の罪を懺悔し神に祈りをささげる人や、隕石を探し回る教授など、本当の事だと信じた人が多くおり、最後には、銃をもって表に出て、発砲事件を起こす人まで現れました。

パニックの後始末

しかしながら、多くの人数とはいえ、全くパニックにならなかった人との差は何だったのでしょうか。

実は、当日に問題の放送と少し時間が被る状態で、かなり人気のラジオ番組を放送しており、多くの人がその番組が終わってから問題の放送局に合わせて聞き始めたそうで、冒頭の「ラジオドラマですよ」の注意喚起を聞かないまま、本編を聞き始めたようです。

その為、本編の内容が衝撃過ぎてパニックになった後は、いくら本編中に「ラジオドラマです」と言われても耳に入ってこなかったというわけです。

「宇宙戦争」の物語自体は、最終的に宇宙人が地球のウイルスに勝てず、次々に死んでいき、事なきを得るというオチで、お話自体は完結しますが、現実の世界のパニックについては、終息にかなりの時間を要したそうです。

現在でも、情報を鵜呑みにするとパニックが引き起こされる例として、社会心理学の研究材料となっているそうです。

「まさか・・・」と嘘のような話ではありますが、日本でもかつてのオイルショック然り、芸能人のゴシップ然り、本当か嘘かもわからない情報に翻弄されています。

日本は特に平和ボケしているとも言われるように、もしテレビで流されている情報が、テロの一環で、誰かの差し金かもしれないといった危惧も、頭の隅に置いておかなければいけないのかもしれません。そしていざというときに自分がどのような行動をとるべきか、普段より考えておくことが必要ですね。

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