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食事で相手を説得する心理的な方法と対人恐怖症の症状・原因・治療について

心理学では相手を説得する様々なテクニックが考案されて来ました。

フット・イン・ザ・ドア・テクニック

これは最初は小さなお願いをしてお願いを聞いてもらい、次に本命の大きなお願いをするというものです。

他には、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックというものがあります。

最初にわざと大きなお願いをして断らせておいて、次に本命のお願いをして、それくらいなら聞いてもいいかと相手に思わせるテクニックです。

他にも多くのテクニックがあり、それらの技術はよく考えられており、とても有効です。

しかし今回はタイトルにある通り、それらのようなテクニックを用いるという話ではありません。

なんと食事という行為そのものが、説得の役に立ってしまうんです。
人はおいしい食べ物に弱い

おいしい食べ物を食べた時、とても幸せな気分になりますよね。

心理学の世界では、食事を共にすると、緊張感が薄れ、親近感をわきやすくなるということがわかっています。

この食事によるプラスの効果をランチョン・テクニックと言います。

食事そのものが相手と仲良くなるのに有効とされているのです。

また、食べ物がとてもおいしいだとか、食べている場所の雰囲気が良いなどプラスの要因があると、相手とより親密になりやすく、説得ごともうまくいく可能性がぐんと高まります。

食事で気分がよいと長所に気づきやすい

以前の記事で、人は快適な環境では良いところに目がいきやすいということを書きました。

よって、食事で快適な環境を用意することは、相手がこちらそのものや、こちらの意見の良いところに目がいくように仕向けていることになるわけです。

接待として食事に誘うという行為は定番ですが、実は理にかなった行為なのです。

相手の好きな食べ物を事前に調べておいて、それにあったお店、料理を用意すると相手の機嫌はかなり良いものになるでしょう。

機嫌が良くなれば、説得できる可能性も高くなるものです。

お店の雰囲気も相手の好みに合わせることができたなら、もう言うことはありませんね。

予断ですが、別れ際に相手のことをほめたり、大事な話をすると、こちらの印象は良くなりやすいです。

最後の印象というものは、こちらの印象にかなり影響しますので覚えておくとお得かもしれません。

食事には相手に親近感を生む効果があります。

料理やお店の雰囲気が良いと、説得の確率はもっと高まります。

商談やデートで食事という行為を用いることは理にかなった行為ですので、有効活用することに努めましょう。

対人恐怖症とは

他者とのコミュニケーションに対する不安や恐怖から社会生活に支障をきたしてしまう神経症のことです。

社会不安障害、あがり症、社会恐怖、社交不安症とも呼称されます。

文化依存症候群の一つとされ、殊に日本人に多いとされる神経症です。

対人恐怖症の症状

対人恐怖症である人は赤面恐怖、スピーチ恐怖、表情恐怖、笑顔恐怖、視線恐怖、 醜形恐怖、振戦恐怖、嫌疑恐怖、電話恐怖、会食恐怖、失語恐怖、雑談恐怖、異性恐怖、腹鳴恐怖、自己臭恐怖、排尿恐怖、発汗恐怖など種々様々なことに恐怖を抱き、円滑なコミュニケーションを取ることが困難になります。

このような恐怖を抱くのは人前である時に限られます。

具体的な症状の例は以下の通りです。

・大勢の人前で話す際に声が出なくなる

・電話が怖くて取れない、着信音すら怖い

・お茶を出そうとすると手が震える

・人と話す際に視線の置き場に困る

・自分の容姿やにおいが不快感を与えると思い込み周囲から距離を取る

・お腹が鳴ることに対する恐怖から胃に食べ物を入れていないと気が済まない

・流れる汗が気になれば気になるほど汗が噴き出す

対人恐怖症を引き起こす原因

対人恐怖症は自己を否定されることに対しての恐怖からなる神経症であり、本人の性格や幼少期の生活環境が深く関係しています。

元々神経質で気にしやすく真面目な人は対人恐怖症を発症しやすく、人前に立つような場面で上手く出来ずに叱られた経験を持つ人はそれがトラウマとなって発症してしまうことが多いです。発症者にはプライドが高い傾向も見受けられ、したがって他人に弱さを打ち明けることができず、一人で悩んでしまうこともしばしばあります。日本の上下関係や調和を重んじる風潮や恥の文化も影響を及ぼしていると考えられています。

対人恐怖症は10代の経験から下地がつくられていき、社会人となる20~30代で社会生活に支障をきたすまでに悪化してしまうことが多いと言います。

また男性よりも女性に多くの発症がみられるようです。

対人恐怖症の治療

抗うつ剤や心理療法が非常に効果的であると言われています。

そして周囲はそこまで自分のことを気にしてはいないというように自身の気の持ちようを変えることが何よりも大切です。

呼吸法、アロマテラピー、マッサージ、ストレッチ、ツボ押しなどリラックスできる方法を見付けることも効果的であると言えます。

対人恐怖症は悪化していくとうつ病や脅迫性障害、パニック障害、アルコール依存症などを発症することになってしまいかねない深刻な神経症です。恐怖から人を避けるとどんどん症状は悪化してしまうため、早急な対処が必要です。

対人恐怖症のまとめ

対人恐怖症とは種々様々な対人関係への恐怖から、円滑なコミュニケーションを取ることが困難になり社会生活に支障をきたしてしまう神経症のことです。

日本の上下関係や調和を重んじる風潮や恥の文化あるいは本人の神経質で真面目な気性が発症の原因であるとされています。

悪化していくと精神疾患を患うことにもなってしまいかねない深刻な神経症であるため、早急な対処が必要です。

投薬治療も効果的ではありますが、気にしすぎないことが対人恐怖症の治療に一番大切なことです。

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