27Mar

ビジネスでも、日常会話でも他人を説得する機会は多いと思います。
そこでまるで魔法のように人のことを説得してしまう人もいれば、どれだけ必死に言葉を投げかけても相手を説得することができない人もいます。
説得できない人が不誠実でだめな人間かといえば、そうでもないこともあります。
では、他人を説得できる人とそうでない人の違いは一体何なのでしょうか。
実は、他人を説得する時には重要な6つの心理があります。
これは社会心理学者のチャルディーニがまとめたものです。
とても参考になるものなので、皆さんもこのポイントを意識して他人を説得してみてください。
説得のための6つの心理
1.返報性
一つ目は返報性です。
これは、人は何かをしてもらったらお返しをしなければならないという気持ちになるというものです。
これを利用して、例えば無料で何かをさせておいて、その後商品を購入してもらいやすくするという商売の方法があります。
タダで提供してもらったのだから、お返しに何か買わないと、と無意識に思わせるわけですね。
2.コミットメントと一貫性
関わりを持ったら一貫性があるとずっとそれに関わらろうとする気持ちのことです。
一度関わりをもって小さなお願いを聞いてもらえたら、次のお願いもずっと聞いてもらえる可能性が高まります。
他にはアンケートで○○に興味があるかと聞き、興味があると答えた人に実際にそれをするようにお願いすると、やってくれる可能性が高いです。
3.社会的証明
自分がやっていることが他の人と同じか、適切かどうか気にする気持ちのことです。
人気があるとか他の人もやっていると伝えることで説得しやすくなります。
4.好意
好意は好意で返したくなる気持ちのことです。
共感を示し、目指すところが同じなどと伝えれば、説得できる可能性が高まります。
5.権威
専門家や立場が上にある人の意見は信頼してしまう気持ちです。
外見だけでも効果があるとされています。
専門家の意見をつけくわえるだけで、説得する可能性が上がりますし、専門家のコメントをつけただけで家の売り上げが伸びたという話もあるくらいです。
6.希少性
珍しいものを価値があるように感じる気持ちです。
日本人は限定物に弱いと昔からいいますが、それはこの希少性の心理が反映されているためと言えるでしょう。
なかなか手に入らないだとか、世界にいくつしかないという言葉に魅力を感じる人も多いと思います。
説得は相手の心理を読んで
いかがでしたか。これらの心理を考えた説得を、あなたは今までしていたでしょうか。
もしもうまくできていなかったということであれば、これらのことを意識して説得の方法を考えてみましょう。
説得は相手の心理を読むことが大切です。
6つの心理のうちの一つである権威も、相手が納得するような権威の人のコメントでなければ効果はありません。
この6つのポイントを意識しつつ、適切な言葉かけや行動を模索してみてくださいね。