30Mar

人は他人に対し攻撃行動をすることがあります。
私達は子供の頃から成長するにつれてこの攻撃行動を幾度となく目撃していると思います。
時には自分自身が攻撃行動をし、他人を傷つけてしまうことさえあります。
人が攻撃するときはどんな時?
人が他人を攻撃する時はどんな時なのでしょうか。
まず単純に相手に対して怒りを感じている時です。
相手が何か悪いことをしただとか、相手に危害を加えられたなどして何かしらの理由で相手に怒りを感じ、その感情を攻撃行動として表出するわけです。
小中学生だと、すぐに手が出てけんかしてしまうという子もいますよね。
次に、不満が爆発した時です。
これは攻撃する相手への不満とは限りません。
何か嫌なことがあっただとか、今の自分の状況に満足していないだとかそういったイライラを他人にぶつけるわけです。
これは自分が攻撃しやすい相手へとぶつけることも多々あるのでたちが悪いです。
母親から怒られた兄が、その腹いせに弟を叩くなんてこともありえると思います。
細かく挙げれば他にもいくつかありますが、主にこれらの理由で攻撃行動をすることが多いと思います。
さて、この攻撃行動ですが、人が攻撃するか否かは上述のようにストレスや他人への怒りがどれくらいあるかどうかということに左右されると思ってしまうと思います。
しかし実は、その攻撃行動が誘発しやすい状況というものがあるのです。
攻撃の手がかり
次のような心理学の実験があります。
参加者が他人に電気ショックを与えるように指示されます。
この時、普通の状態と、近くに銃を置いた状態では、銃を置いた時の方が、より強い電気ショックを与えるという結果が得られました。
つまり、銃のような攻撃を連想するものを近くに置いただけで、人はより攻撃的になるのです。
このように人を攻撃的にするきっかけのようなものを攻撃の手がかりと言います。
攻撃的なものが近くにあるだけでより強い電気ショックを与える傾向があるだなんて驚きですよね。
人がいかに流されやすい生き物であるのかということと、攻撃をする時人はいかに冷静でないかということがよくわかる実験の結果だと思います。
怒る前に深呼吸を
日常生活で怒りを感じる場面は少なくありません。
その時に他人に対してすぐに攻撃行動に出るのはやめましょう。
深呼吸をして、自分が熱くなりすぎていないか自分を客観視する癖をつけてください。
後から考えてみると、あれは言い過ぎたな、やりすぎたなということはよくあると思います。
攻撃行動以外で怒りを静める手を身につけましょう。