30Mar

私達は他人との間に心理的な距離を感じています。
話したことのない通りすがりの人とは心の距離は当然離れているでしょうし、家族や恋人だとかなり近いでしょう。会社の同僚や仲の良い部活の先輩などはその中間あたりでしょうか。
この心理的な距離と関係してくるのですが、私達は、人に近づくことを許す、物理的な距離があるのです。
親しくない人と体を密着させることは抵抗があると思います。
逆に自分の子供を抱きかかえることは抵抗はないと思います。
私達は相手との心理的な距離に応じて、実際の物理的な距離として近づくのを許す範囲があるのです。
親密度に応じた相手との適切な距離のことをパーソナルスペースと言います。
このパーソナルスペースの中に心を許していない人が入ると、ストレスになることが多いです。
様々なパーソナルスペース
・密接距離(45センチ以内)
恋人や家族などの関係では45センチ以内に近づいても不快にならないことが普通です。
心を許しているので、隣にいても気にならないわけです。
・個人距離(45~120センチ以内)
友人などがこの距離です。
相手の表情などがわかるものの、くっつくほどではない距離ですね。
・社会距離(120~360センチ以内)
取引相手など、社会的な関係性の時の距離です。
かしこまった相手にはこのくらいがちょうどいいです。
・公衆距離(それ以上)
1対1の関係ではない距離です。
集会での話者と聴衆の関係などがこれにあたるわけですね。
個人差はあるものの、だいたいパーソナルスペースはこのようになります。
相手との関係性をよく見極めることができれば、相手にストレスを感じさせない適切な距離というものがわかるわけですね。
パーソナルスペースの性差
このパーソナルスペースには性差があり、男性の方が広いとされています。
女性の方が人に近づくイメージがありますよね。
これは女性の方がパーソナルスペースが狭いためだと考えられます。
よって、男性にとっての親密な距離に女性が近づいてきたと思っても、相手からするとまだ親密な距離のつもりではないということもありえるわけです。
勘違いする男性が世の中に多いのもこの影響かもしれませんね。
他には、パーソナルスペースは異性相手だと大きくなる傾向にあります。
これは経験的にわかると思います。
まとめ
人はストレスを感じない相手との距離というものが存在し、それをパーソナルスペースと呼びます。
パーソナルスペースは相手との関係性によって変化します。
また、性差、個人差があり、上述の距離は一つの目安だと思ってください。
相手にストレスを感じさせないためにも適切な距離を保って関わりたいですね。