心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

インターネット依存症の症状・原因・治療・匿名についての心理

インターネット依存症(Internet Addiction Disorder:IAD)とは

日常生活に支障をきたすほどインターネットに依存した状態であることです。

問題的インターネット使用(problematic Internet use:PIU)、強迫的インターネット使用(compulsive Internet use:CIU)などとも呼称されます。

アメリカの臨床心理学者キンバリー・ヤング(Kimberly S. Young)博士の調査により名付けられた行動的依存症であり、かつてはインターネット嗜癖とも呼ばれていました。

インターネット依存症の症状

インターネット依存症の人は自分の意志でインターネット利用をコントロールすることができず、常にインターネットのことで頭が支配されています。

またどんなにやめろと言われても、または自分でやめたいと思っていても、インターネットに触れていないと発現する不安感や焦燥感、幻聴や幻覚などの禁断症状により自分ではインターネットをやめることができません。

それゆえ日常生活を送ることが困難になり、金銭面などでの人間関係のトラブルが発生する確率が高くなります。

またその姿勢から頸肩腕症候群を引き起こしやすく、肩こりや手や腕の痛み、しびれ、頭痛、悪寒、眩暈、筋肉痛などの症状が現れたり、ドライアイなどの眼精疲労やブルーライトによる睡眠障害、運動不足から生じる身体的な疾患、あるいはうつ病などの精神疾患を招くこともあります。

また依存度が上がっていくごとに精神的に疑心暗鬼になり攻撃的になるともされています。

インターネット依存症を引き起こす原因

現実逃避の心理の表れであるとされます。

殊に注意欠陥多動性障害やアスペルガー症候群を患っている人は社会での対人関係が上手くいかないことが多く、家に引きこもりがちになるためインターネット依存症に陥りやすいと言われています。また強迫性障害が原因であることもあります。

またゲームに罪がある訳では勿論ありませんが、インターネットゲームが発端で依存してしまうケースも多く見られます。

ゲームは日常のはけ口になることが多く、ストレス解消としての利用であるならむしろ良いことですが、過剰に依存してしまうことも多々見受けられ、懸念されています。

いずれにせよ自身の生命活動よりもインターネットの方が優先されてしまえばそれはもうインターネット依存症です。

長時間のインターネット利用が原因での死亡例もあるため注意が必要です。

インターネット依存症の治療

インターネット依存症の治療法はその依存の仕方によって治療法が変化します。

オンラインショッピングに依存している人には買い物依存症の治療が、オンラインギャンブルに依存している人にはギャンブル依存症の治療が用いられます。

何を目的としてインターネットに依存してしまっているのかを明らかにするのがインターネット依存症治療の第一歩であると言えます。

インターネット依存症を専門とする病院も存在するため、まずは医師による診察とカウンセリングを受けることが必要でしょう。

インターネット依存症のまとめ

インターネット依存症とは自分の意志でインターネット利用をコントロールすることができずに常にインターネットのことで頭が支配され、それによって日常生活に支障をきたすほどインターネットに依存した状態のことです。

原因は現実逃避の心理にあるとされ、社会で疎外感を感じてしまいやすい注意欠陥多動性障害やアスペルガー症候群を患っている人に多くの発症が見られると言います。

治療にはまず何を目的としてインターネットに依存してしまっているのかを明らかにすることが必要であり、何に依存しているかによって異なった治療法が用いられます。

基本的にインターネット依存症は依存している他の何かに付随するかたちで陥っていることがほとんどであるため、それを解消することがインターネット依存症の解消にもつながると言えるでしょう。

もうインターネットが普及して長い年月が経ちますね。

今ではパソコンだけではなく、スマホなどでもインターネットを楽しむことができます。

知識のある人間だけではなく、老若男女、誰もが毎日使用できるようになり、全く使ったことがないという人が珍しいくらいです。

そのインターネットで度々話題になるのが匿名です。

名前を隠して発言できるこの匿名ですが、その利点と問題点はどのようなものなのでしょうか。
インターネットにおける匿名の利点

インターネットでは情報を得るだけではなく、自分で情報を発信することもできます。

その時に実名で行うこともできますが、多くは匿名、あってもインターネット上の名前を用いて発言します。

匿名は気軽に発言できるというメリットがあります。

現実に比べて人間関係のしがらみも少ないことが多いですし、子供と大人が平等の立場で議論することができます。

また、普段は言えないような話題をすることもできますし、現実とは違った自分を演じるという人もいると思います。

中には、現実では年もそこそこで、普段は会社の社長として社員に厳しく接しているが、インターネットでは若い子とスポーツ選手について論じている、なんて人もいるでしょう。

現実では人の目を気にしてしまっておとなしいけれども、インターネットでは明るく振舞って笑いを取りに行くなんて人もいるでしょう。

インターネットの匿名は、普段の自分から解放されている状態と言えるかもしれません。

まさに名前がないわけですね。

さて、こうしてみると利点も多くある匿名ですが、当然問題点も多くあります。

インターネットにおける匿名の問題点

インターネットでの匿名は度々問題視され、有名人への悪口を書く人間がいるといった話もありますし、一般の人でも、インターネットでいろんな人から傷つけられたといった話があります。

掲示板やツイッターなどで根拠もないことを言いふらす人もいますし、それは言いすぎなのではないかと思うようなことも、平気でどんどん発言する人がたくさんいます。

中には犯罪予告をして逮捕される人もいますよね。

匿名ということを悪用して、人を傷つける人がたくさんいるということが、インターネットでの匿名の問題点となります。

インターネットでの匿名の心理

脱抑制という言葉があります。

これは自分の感情などを抑えられなくなった状態のことですが、匿名になるとこの状態になる傾向があるそうです。

また、心理学の実験では対面をしてコミュニケーションをとった時にくらべて、チャットでコミュニケーションをとった時の方が、攻撃的な発言が増えたという結果が出ています。

匿名である状態が、人をある種の興奮状態に導き、攻撃的な言動を無意識に誘っているわけです。
匿名という自分に飲まれないこと

匿名では良くも悪くも普段の自分から解放されます。

そこで、悪い意味での自分を解放しないように日々気をつける必要があります。

その発言は本当にしていいのか、一歩立ち止まって考えることが大切です。

気づかないうちに、あなたも怒りっぽい人間になってしまうかもしれませんから。

匿名とは言え、人と人のやり取りです。

礼儀を忘れずに使用したいですね。

関連記事