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なぜヴィブラートをするのか

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ヴィブラートとはVibratoというイタリア語で、音楽の演奏や歌唱の際、音を伸ばす時にその音の高さを保ちながら周期的に揺らす技法のことをいいます。

反対に、断続的に同じ音を繰り返すことをトレモノといい、ヴィブラートをせずに演奏する技法を「ノンヴィブラート」といいます。

よくオーケストラで、弦楽器の演奏者が弦を押える指を細かく揺らしているのを見たことがあるかと思います。

あの奏法がまさにヴィブラートをしている演奏の状態です。

また、オペラ歌手などが高く長い音を伸ばして歌う時、次第に声が大きく震えて幅広くなりますね。

聴いているだけで、一緒に心が解放されるように高まる場面です。

でも、なぜ、音を揺らすのでしょう?

実際にヴィブラートをかけないで演奏することも可能ですし、古楽演奏では「ピュアトーン」といってあえてノンヴィブラートを指定して演奏しています。

(昔の楽器は形状が異なりますので、当時を再現するためでもあります。)

ハープやピアノ、ギター、打楽器など、基本的にヴィブラートをかけられない楽器もあります。

主に、ヴァイオリンなどの弦楽器、フルートなどの管楽器がヴィブラートを効果的に使う楽器です。

ヴィブラートを使わなければ、奏者も楽なはずです。

指を揺らさなければ、手も安定し音程もずれにくく弾くことができます。

しかし、ノンヴィブラート演奏は、音の強弱と音程のみのシンプルな曲にはむいていますが、どんなに正確な音程であっても活力や感情の伝わりづらい演奏になります。

(ヴィブラートのかけられない楽器には、また別の技法の特長があります。)

ヴィブラートは、情感を表現するために行う技法です。なぜ、ヴィブラートをすることで気持ちを音楽にのせることができるのでしょう?

私たちの生活はずっと「周期」に囲まれています。

心臓の鼓動、呼吸、歩くテンポ、声(話す声ものどを震わせています。)。そして、朝がきて夜になるという周期、季節の周期、誕生から死・・・など。

当たり前のように接しているすべてのものは「周期」で成り立っており、それを保ち続けることは「生の証」でもあります。

プロの演奏家の繊細なヴィブラートは、音楽に陰影をつけ、美しく作曲家の思いを聴衆に伝えます。

そして、それを伝えたいという奏者の高度なテクニックは、自然の鼓動に近い周期の動きにのり豊かな演奏になります。

私たちが素晴らしい演奏に感動するとき、感情の抑揚の鼓動が音楽によって一緒に鼓動するからなのです。

鼓動を意識して音楽を聴く機会はないという方も多いと思いますが、周期的な感情音の震えで感情を豊かにしてくれるヴィブラートのマジック、ぜひ感じてみてくださいね。

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