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心理カウンセラーの国家資格と心理学を生かした仕事

日本では心理関連の資格は数えるだけでもいくつかあります。しかし、その中のどの資格も民間資格であって国家資格である心理カウンセラーの資格はなかったのです。しかし、公認心理師法案の成立によって、新しく「公認心理師」という名前の心理の国家資格が創設されることになりました。これは、心理の業界にとっては大きな出来事の1つであります。まだ不明な点も多いですが、この公認心理師という資格についてわかっていることをまとめていきたいと思います。

なぜ国家資格化されるのか?

心理の資格にはいくつかの種類があります。しかし、その多様な資格の種類は、資格取得に関する難易度がかなり違っているのが現状です。そのため、心理学のスペシャリストとしての専門性に疑問がもたれてしまっているという点があげられます。そのため、心理の仕事に従事する者の資質の向上および業務の適正のために国家資格化が検討されてきたという経緯があります。

公認心理師になるには?

法案によると、「大学および大学院で必要科目を修了した人」のほか、「大学で必要科目を修了」し、文部科学省・厚生労働省の指定する施設で「心理的支援の業務に従事した人」に国家試験の受験資格を与えるとのことでした。そのため、受験資格を備えた人が国家試験を受験し、合格すると、晴れて公認心理師になれるということのようです。現状では公認心理師試験は2018年に実施される見込みであるようです。

名称独占資格

この公認心理師は名称独占資格となっています。そのため、公認心理師でない人は「公認心理師」の名称や「心理師」といった名称を使用してはならないということになっています。恐らく、他の民間資格との差別化を図ることを目的とされていると考えられます。

資格の更新制度

心理カウンセラーの中でも最も有名である臨床心理士という資格については、更新制度が設けられており、5年ごとに申請する必要があります。これは、常に心理学について研さんが必要と考えられており、いるからであると考えられます。しかし、今回の公認心理師については、更新制度が設けられていません。そのため、この資格の質の維持がなされないのではないだろうか、という疑問がもたれてしまっています。

医師との関連性

法案には「公認心理師は、その業務を行うに当たって心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治の医師があるときは、その指示を受けなければならない。」との記載がなされています。クライエントへの支援の際に「医師の指示」が必要になることによって、心理の専門性が発揮されない危険が含まれていると考えられます。医師との連携は必要不可欠なものであると考えられますが、この条文があることで、心理的支援がスムースにいかない恐れがあるともいわれています。

今後も注目する必要あり

上記の点については、多くの心理の関係者なども注目している点であり、今後変更の余地が十分に考えられます。そのため、今後もこの法案の審議の行方をみていく必要がありそうです。長年にわたって検討されていた心理カウンセラーの国家資格化です。国家資格化されることで、心理的の専門家が心理的な支援を必要としている人によりよい援助を提供できる世の中になることを願います。

心理学を生かした仕事を探す前に

心理学にも様々な種類があります。人の心や行動を研究する点ではほとんど同じですが、目的によって内容は異なってきます。

もし、心理学を生かして仕事をしたいと考えるようならば、まずは目的を決めてから心理学を学んでいくようにしましょう。

資格が必要な心理学

心理学自体には、医者などのような国家資格はありません。基本的には、学会や民間の団体が出している民間資格をとります。

心理学の種類によって、専門性も変わり、資格取得の難易度も異なります。

例えば、臨床心理士になるには博士号、大学院卒業などが必要になります。学校心理士や認定心理士になるには、学士号、大学卒業以上が必要です。

しかし、心理学の中には数日の勉強で取得できてしまう資格も存在しているのです。

心理学の高度な資格

・臨床心理士…臨床心理学系博士号・大学院卒の取得者、または医師免許取得者

・学校心理士…学校心理学系学士号・大学卒の取得者

・認定心理士…心理学系学士号・大学卒の取得者

・臨床発達心理士…発達心理学系学士号・大学卒、準学士・短大卒、専門士・専門学校卒の取得者

心理学を生かした仕事

スクールカウンセラー

学校カウンセラーとも言います。教育機関での心理の専門家として、大変人気の高い職業です。

文科省の任用規定は、臨床心理士または精神科医などと定められていることがあるので、目指す場合は事前に確認しておきましょう。

いじめや自殺などが増えている日本では、子供たちに希望を持ってもらう大変重要な存在です。

スクールアドバイザー

スクールカウンセラーと同じく教育機関における心理の専門職です。しかし、スクールカウンセラーとは異なり、地方自治体や教育委員会主導となっています。

こちらも、臨床心理士、精神科医などの高度な資格が条件のことがあるのできちんと調べておきましょう。

心理療法士

心理セラピストとも言います。医療機関で心理療法を行う専門職です。臨床心理士などの有資格者が多いですが、医療機関によって異なります。

心理カウンセラー

心理カウンセラーと一言で言っても、実は様々な場面で使われるため、あまりこういう仕事だと断定することが出来ません。そのため、有資格者も無資格者も多くいる職業です。

企業内カウンセラー

企業でのカウンセリングを行う、心理の専門職です。必ず必要というわけではありませんが、臨床心理士などの有資格者が多くなります。

人材育成や、精神的なダメージを感じている人をサポートします。

その他

心理学を生かした仕事、と言うと、カウンセラーなどを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実は多くの場で心理学を生かすことが出来ることを覚えておきましょう。

例えば、知育玩具といった子供用のおもちゃは心理学によって研究され、開発されています。他にも、ホテルやショップが、実際のスペースよりも広く感じたことがあるでしょう。

コンビニやスーパーなどの商品陳列方法も、ただ何となく、ではなく人間の買いたいという商品意欲を高めるために心理学が使われています。心理学のみにフォーカスしてしまうと、どうしても仕事に縛りが出てしまいますが、実は私たちの生活の様々なところで活用されているのです。

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