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無気力症候群やカプグラ症候群の症状・原因・治療

心理

目次

無気力症候群とは

特定の物事に対して極度に無関心になってしまう症状のことを言います。

アパシー症候群とも呼称され、かつては三無主義とも呼ばれていました。
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無気力症候群の症状

限定された無関心、無気力、無感動であり、その対象に相対していない際には積極的、行動的であったりします。

副業には熱心に取り組めるにもかかわらず本業に対しての意欲を失う退却神経症とほとんど同じ症状を呈するとされています。

意欲を持てなくなってしまう対象は様々ですが学業や仕事などに向かうことがほとんどであり、おざなりになるだけでなく逃避からの登校拒否や出社拒否もあり得るため日常生活に著しく支障をきたす場合が多いです。

しかしうつ病のように本人に焦燥感や自責感は生じません。

したがって改善しようと思うこともありません。

それが無気力症候群の一番の問題点であると言えます。

無気力症候群を引き起こす原因

目的や目標の喪失が原因であるとされます。

無気力症候群は青少年の男性に多く見られる症候群であり、中でも主体性がなく親の言いなりの「いい子」として育った人に多いと言われています。

そのため学生時代が終わり、自分自身の人生を自分自身で決めなくてはならない立場に立たされた時、その人格の未熟さから答えを出せずに、目的や目標を見失い、無気力症候群に陥ってしまうのです。

また理想が高い人が現実に打ちのめされてしまったり、勝ち負けに敏感な人が敗北し挫折したことがきっかけとなり発症してしまうこともあります。
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無気力症候群の治療

治療法としてはカウンセリングなどの精神療法が挙げられます。

また生活習慣の改善を図ることも無気力症候群の改善にもつながります。

充分な睡眠や適度な運動、規則正しい食事をとるように心掛けることが大切であると言えるでしょう。

無気力症候群は精神疾患ではないため薬物療法で治療していくことはまずありませんが、無気力があまりに重篤な場合は抗うつ剤を投与することもあります。

しかし満足な結果を得られることはほとんどなく、症状が悪化してしまうこともあるそうです。

また本人に精神的な苦痛が生じないため積極的に治療を望むことはまずなく、医師に対して非協力的であることも多いため、治療は簡単にはいきません。

症状の解消には長い時間を要する場合もあります。

しかし早急に治療しなければ社会的に決定的な問題を生じさせることになってしまいかねません。

学業や仕事には意欲を持てないにもかかわらず趣味などには積極的であったりするため、周囲からの理解を得にくい症候群でもあります。

無気力症候群の恐ろしさはその症状ではなく、その症状によって引き起こされる社会的な問題であると言えるでしょう。

無気力症候群のまとめ

無気力症候群とは特定の事物、主に学業や仕事に対して無関心、無気力、無感動になってしまう症状のことです。

意欲を持てない対象は限定されるため、趣味などには前向きである場合もあります。

また精神的な苦痛を伴わず、焦燥感や自責感を抱くこともありません。

原因は目標や目的の消失であり、殊に主体性のない「いい子」として育った若年の男性に多く見受けられる症候群です。

治療には抗うつ剤が用いられることもありますが、結果は芳しくないことが多く、症状を悪化させる危険性も孕んでします。

そのため主な治療法にはカウンセリングなどの精神療法が挙げられます。

また生活習慣の改善を図ることも無気力症候群の改善にもつながります。

無気力症候群は長引けば長引くほど社会的な問題が発生しやすいため、治療に積極的になることのない罹患者ではなく、その家族が積極的に協力することが最も無気力症候群の治療に必要なことかもしれません。

カプグラ症候群とは

自身に近しい存在が瓜二つの替え玉と入れ替わっていると思い込んでしまう精神疾患のことです。

妄想性人物誤認症候群(Delusional Misidentification Syndrome)の一つとされています。

1923年にフランスの精神科医ジョセフ・カプグラ(Joseph Capgras)とジーン・ルブールラショ (Jean Reboul-Lachaux)によって報告された精神疾患であり、ソジーの錯覚とも呼称されます。

ソジーとはそっくりさんを意味する言葉で現在では瓜二つの替え玉の代名詞となっており、ティトゥス・マッキウス・プラウトゥスの「アンフィトリオン」に登場するマーキュリーが化けた召使の名前がソジーであることが由来となっています。

カプグラ症候群の症状

カプグラ症候群の症状は自身に近しい存在が替え玉と入れ替わっているという妄想を抱いてしまうことです。

症状が進行していくとその妄想も肥大化していき、対象は家族や友人に止まらなくなります。芸能人や政治家といった著名人、更には人にすら止まらなくなり、建築物や国家、世界までもが替え玉と入れ替わっていると思い込むようになります。

例えばカプグラによって報告された最初のカプグラ症候群である53歳のフランス人女性は、自身を高貴な家の出である、悪の秘密結社が子供や市民を地下に幽閉しているというような妄想を信じ込んでいました。そして以下の人物に数人から数千人の替え玉が存在しているのだという妄想を抱いていたそうです。

・自身の子供

・自身の夫

・警察庁の長官

・精神病院の医師

・精神病院の看護婦

・精神病院の患者

・自分自身

また偽物だと思い込んでしまった人に対して攻撃行動に移ることもあります。逆に逃避するために引きこもってしまう場合もあるようです。

カプグラ症候群を引き起こす原因

カプグラ症候群は脳の器質障害が原因であると言われており、統合失調症や認知症、心因性健忘を患う人、または頭部を損傷した人やパーキンソン病、多発性硬化症の人などに見られる症候群です。

妄想性人物誤認症候群の一つとされていますが、相貌認知の障害であるという説もあり、妄想なのか認知の障害なのかは現在も議論が続けられています。

また発見当初は女性に多い精神疾患であるとされていましたが、現在は性別によって差はないと見られているようです。

カプグラ症候群の治療

明確な治療法は確立されていませんが、統合失調症などが原因でカプグラ症候群を発症してしまっている場合は認知療法で認知に働きかけることが効果的であると言われています。

カプグラ症候群罹患者は何らかの病に付随するかたちでカプグラ症候群を発症しているケースが多いため、患っている病に即した治療法を施すことが自ずとカプグラ症候群の治療にもつながります。

しかしカプグラ症候群罹患者はその妄想の性質上、周囲の人間を敵対視してしまうことが多く、そもそも治療を受けることすら拒絶してしまうことも多々あるようです。
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カプグラ症候群のまとめ

カプグラ症候群とは自身に近しい存在が替え玉と入れ替わっているという妄想を抱いてしまう精神疾患のことです。

脳の器質障害が原因であると言われており、様々な病に付随するかたちで発症します。

したがって罹患している病に適切な治療法を施すことがカプグラ症候群を解消する一番の近道となります。しかしカプグラ症候群罹患者はその妄想の性質上、周囲の人間を敵対視してしまいやすく、治療が困難なものになることが多々あるため解消することが難しい深刻な精神疾患であると言えます。

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