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頭内爆発音症候群の症状・原因・治療について

頭内爆発音症候群(Exploding head syndrome)とは

入眠時や浅い睡眠の際に実際には存在しない爆発音が聞こえてくる幻聴症状のことです。

1988年にイギリスで報告された症候群であり、比較的最近確立された症候群と言えます。

この症候群の発症者は1日の内で最も穏やかに過ごせるはずの時間を苦悩と恐怖で満たされてしまうことになってしまうのです。

頭内爆発音症候群の症状

「ポン!」

「パン!」

「バーン!」

「ガン!」

「ドカーン!」

などと言った大小様々な爆発音や衝撃音のほかに、電気的な雑音、自分の名前を呼ぶ声が聞こえる、耳鳴り、強烈な閃光や何者かに殴打されたような感覚、浮遊感や落下感を感じることもあると言います。衝撃を受ける場所は個々人で異なり、頭内で感じる、耳で感じる、身体全身で感じるといったように様々です。

痛みを感じるようなことはほとんどありませんが、金縛りや睡眠障害を併発してしまうこともあり、発症者の多くが不眠に苛まれることになります。また長期間症状が回復しなければ、一向に改善しない症状に対して悪霊や宇宙人の仕業ではないかという妄想を抱くようになってしまうこともあるといいます。

頭内爆発音症候群を引き起こす原因

睡眠時随伴症(パラスムニア)の一つであり、極度のストレスや疲労による緊張と興奮で過敏になった脳神経の誤作動が原因ではないかと言われています。

くも膜下出血や脳出血などの脳血管障害の前兆ではないだろうかと悩んでしまう人もいるようですが、頭内爆発音症候群は命にかかわるような病ではありません。

しかし、前述したように頭内爆発音症候群に伴う不眠により、自律神経失調症など別の疾患を引き起こす原因となってしまう場合もあり、また何より発症者自身の苦悩が大きいため、軽視できるような症候群ではありません。

頭内爆発音症候群の治療

今のところ明確な治療法は確立しておりません。

睡眠導入剤や安定剤などの薬物療法や、アロマセラピー、音楽鑑賞、入浴など副交感神経を優位にすることが主な治療法として挙げられますが、あくまで症状の緩和や抑制をするためのものであり、やはり大元の原因であるストレスをなくすことができなければ症状を完全に解消することは難しいと言われています。

中には何十年もこの症状に苦しんでいる人もいるそうです。

また近年、この症状に苦しむ人が急増しており、ワシントン州立大学精神科クリニックのブライアン・シャープレス(Brian Sharpless)博士の研究によると、学生の約20%が頭内爆発音症候群に悩まされていたとのことです。

ストレス社会である現代では決して珍しい病とは言えず、懸念すべき症候群であると言えるでしょう。

頭内爆発音症候群のまとめ

頭内爆発音症候群は入眠時や浅い睡眠の際にありもしない爆発音や衝撃を感じてしまう幻聴症状です。

その主な原因はストレスであり、命に別状はないとはいえ解消することは難しく、その症状に悩まされる人も増加してきているようです。

殊にストレス社会の現代においては懸念すべき症候群であると言えます。

自身にとって効果的なストレス解消法を見付けることが、頭内爆発音症候群の一番の予防であり、ひいては現代社会を健康に生き抜くための秘訣であると言えるでしょう。

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