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非定型うつ病の症状・治療について

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非定型うつ病とは

従来のうつ病(定型うつ病)とは異なり、限定的な抑うつ状態が生じるうつ病のことです。

21世紀になって登場したとされる新しいうつ病であり、新型うつ病、現代型うつ病とも呼称されます。

非定型うつ病の症状

不眠、食欲低下または過眠、過食、身体が鉛のように重くなり動けなくなる鉛様疲労感、飲酒、喫煙量の増加、ギャンブル依存、パニック発作、トラウマのフラッシュバックなどの症状のほかに非定型うつ病には以下の特徴があります。

・抑うつ状態の発症が限定的であり好きなことに対しては積極的に取り組めるが嫌なことは出来ない

・抑うつ状態の発症が突発的かつ瞬間的であり、急に気分が落ち込むが長続きしない

・情緒不安定で感情の抑制が困難

・他者の言葉に敏感で傷付きやすく、被害妄想的思考で何気ない言葉も悪く解釈する

・自意識過剰で周囲の目を気にしすぎる

・自己中心的

・自責的ではなく無責任で他罰的であり攻撃的になることもある

・何かに依存しやすい

このように非定型うつ病は従来のうつ病を発症しやすい性格であるとされる真面目で責任感が強く完璧主義なメランコリー親和型性格を持たないことが多く、常にうつ状態を発症している訳でもないため、うつ病であることを認知されにくく、周囲から理解を得られにくい病です。

また非常にトラブルを引き起こしやすい病であるとも言えます。

ギャンブル依存からの金銭トラブル、感情の抑制が困難であるため衝動的な自傷行為、器物破壊や他者への暴力行為などが重大な問題になってしまうことがあります。

非定型うつ病の治療

非定型うつ病の治療は対人関係療法や認知行動療法などの精神療法が主となります。

抗うつ剤や気分安定剤などを使用した薬物療法も行いますが、効果的でない場合もあり、あくまで補助的なものでしかありません。

非定型うつ病は自分で症状の解消を心掛けて実践していかなければ解決しない病であり、だからこそ精神療法が大切なのです。

例えば非定型うつ病には適度な休養も必要ではありますが、適度な負荷も必要です。

勤務時間を短縮したとしても休職はなるべくしないようにすることが治療にも今後の本人の生活にとっても良いと言えるでしょう。

また規則正しい睡眠や食事、適度な運動など生活習慣の改善することも大切です。過眠や過食に陥りやすい非定型うつ病には必須と言っていいでしょう。

非定型うつ病はある程度厳しく対処しなければ症状は改善しません。

しかし中々自分一人では克服していけない病であり、周囲の協力が必要となります。

その際には本人は勿論のこと、周囲も非定型うつ病の人を甘やかさないようにすることが一番の治療であると言えるでしょう。

非定型うつ病のまとめ

非定型うつ病とは従来のうつ病(定型うつ病)とは異なり、メランコリー親和型性格を持たず限定的な抑うつ状態が生じるうつ病のことです。

自分の好きなことには積極的に取り組めるが、嫌いなことは出来ない、感情の抑制が困難、自責的ではなく他罰的といった特徴から、周囲の理解を得にくく、トラブルを起こしやすいため注意が必要です。

治療は精神療法が主となり薬物療法はあくまで補助的なものでしかありません。

非定型うつ病は多少は厳しく対処しなければ解消しない病であるため、本人は勿論、周囲も非定型うつ病の人を甘やかさないようにするのが一番の治療法になると言えるでしょう。

うつ病などの気分障害で休業する方が増加しています。うつ病で休業している方が、休日の繁華街を元気に友人とウインドウーショッピングしている姿を見かけることがあります。そこには従来のうつ病を患っている方のイメージとは異なる姿があります。今回は、新型うつと言われている非定型うつ病を職場でメンタルヘルス対策に取組む方の立場で考えましょう。

新型うつ病の行動パターン

冒頭で述べたように、うつ病で休業と言いながら、元気に街中を闊歩している姿や、SNSなどで海外旅行に参加しているリア充をアピールする画像を目にすると、“仮病か?”の疑問が浮かびます。休業前の職場での典型的な様子は、上司や同僚からの評価に対して、過剰に反応することです。また、その評価が肯定的(優良)な場合でも、ネガティブに解釈して落込みや反発を呈します。職場では本人の過剰反応や勝手な解釈から、“気分屋”、“わがまま”、“自分勝手”などのネガティブな評判につながり扱いにくい社員と周辺では思われています。上記のような症状を示す新型うつ病ですが、これは通称で非定型うつ病と言われている病気ですので、以下では非定型うつ病と記載します。

非定型うつ病の症状

非定型うつ病の方が示す職場での定型的な行動パターンを前節にて述べましたが、“気分屋”、“わがまま”、“自分勝手”という特徴に関して症状を切り口に考えます。

気分反応性

非定型うつ病の方の特徴的な行動パターンとしては、本人にとって楽しいことは、元気に行動できますが、避けたい事をするときには、途端に気分が重くなることです。要は、旅行などの楽しいことは元気にできるが、やりたくない仕事となると体が重くなり動けなくなるという気分反応性があります。この気分反応性が新型うつ病の第一の特徴です。気分のブレ幅は非常に大きく、急激に変化しますが、本人が意識的にテンションを上げ下げしている訳でなく、病気のなせる業です。仕事には、面倒でやりたくない事も多々ありますので、その仕事のプレッシャーから体が鉛のように重くなり、動けずに突然、会社を休むことになります。また、本人は休みたいから休むのではなく、本当に体が動けないので休むという認識ですが、職場では“仮病か?”と思われるという認識のギャップが生じます。

拒絶過敏性

他者からの評価(他人の言葉がけ)に対して、極端な反応を示します。相手が悪意なく発した言葉に対して強く反発したり、落込んだりする拒絶過敏性があります。これが第二の特徴です。職場では、上司や同僚の何気ない一言で、激しく落込んで会社を休むことや酷く反発し攻撃的になります。“ああ言った”、“こう言った”でおきる痴話げんかのような些細な一言や褒め言葉を本人がネガティブに解釈して、自分を全面否定されたと考えたことによります。他者との関係性において、相手からの発信に対して、全面的に否定的に解釈して反応するために良好な人間関係の構築が困難となります。

他責性(自責の念の逆です)、逃避性

うつ病では、“自分が悪い”、“自分のせい”と言った自責の念が強く出ますが、非定型うつ病は、“会社のせい”、“あの人が悪い”といった他者に責任を転嫁します。また、責任から逃避します。本人が原因で、仕事がうまく進行しないことがあっても、周辺の責任を転嫁しますので、周辺との軋轢が絶えません。

非定型うつ病の原因と罹患者のタイプ

非定型うつ病の原因は、まだ良く分かっていません。種々の要因が関連しているようで、投薬治療はあまり効果がないと言われています。非定型方うつ病を発症する年代は、若年層(10-30代前半)が多いと言われ、40代以降は従来のうつ病となると言われています。罹患者の特徴としては、ステレオタイプ的には示すと、人格的に未成熟で他人からの評判を気にするいい子ちゃんです。

非定型うつ病への接し方

“気分屋”、“わがまま”、“自分勝手”という社員への対応には、手を焼きますが、病気のなせる業と認識することが必要です。病気と分かれば、腹も立たずに本人に対するフォローもできます。

職場対応の原則

“甘えるな!”というような頭ごなしの一喝は、本人にとって大きなショックとなりますので、職場での対応の原則として、罹患中であるとの認識の下、冷静に本人の態度・行動を受入れて下さい。特に本人からの話を聴く方は、傾聴や受容の姿勢が重要です。また、定常的な生活リズムを保持することが必要となりますので、職場では夜勤などの変則的な勤務体系に組込むことは避けてください。

日常の接し方

職場での対応ですから、仕事を通じて人格の成長を促す方法を検討してください。他者(上司、同僚、社外のひと)との交流を時間かけて増やしていくことです。その際に、従来のうつ病の方には、“ガンバレ”的な激励は、禁止事項ですが、非定型うつ病には励ます言葉掛けが必要となります。また、見切りが難しいのですが、多少のプレッシャーを与えて達成感を実感できることも重要です。

新型うう病を理解しょう

従来のうつ病の方と異なる行動パターンが見られるうつ病の方がいますが、比較的若年層に多く見られます。マスコミには、“新型うつ”として度々取上げられている非定型うつ病で、休業中に元気に旅行しているよ、といった会話が職場でなされているうつ病です。行動パターンが従来のうつ病とは異なるために、誤解が多く、職場での対応も困難と戸惑いがあります。職場での対応にご参照下さい。

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