心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

躁病の症状・行動・治療とアンダーマイニング効果とは

心理

躁病についてみていきたいと思います。一般的に気分障害は躁うつ病と呼ばれ、躁状態と抑うつ状態を繰り返す病気のことを指しています。その中でも、抑うつ症状を呈さずに、躁的症状のみを呈することが比較的稀ですがあります。躁的状態だけであれば問題はないのではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は躁うつ病の中の躁的な状態について着目し、この躁的病相を呈する躁病について以下にみていきます。

躁病の症状

躁病の症状として一番にあげられるのが、高揚した気分です。感情は高まり、容器、上機嫌、愉快そうな活発な表情になります。態度も尊大となることが多いです。しかし、感情は不安定で、些細なことで怒ったりまた感激しやすく、泣き出してしまうことも多々あります。多弁になり、話の内容は誇大的になります。爽快な気分とともに着想が豊かになり次々に考えが湧き出てきます。考えも変わりやすく、次から次へと話はうつっていきます。そのため、早口になりやすく、話が次々に発展していってしまいます。全体として話はまとまらず、話の内容も誇大妄想的になっていきます。

躁病の行動について

躁病になった人の特徴的な行動のひとつに、活動性があげられます。夜もほとんど眠らず早朝からじっとしていられず外出したり、電話をかけまくり、活発に動きます。しかし、疲れなどは訴えません。口数は多くなり絶えずしゃべっています。声も大きくなり、新しいことを計画したらすぐに実行しようとします。本人の行動を制止しようとすると、怒ったり喧嘩に発展したりします。食欲は増え、性欲も高まります。行動の活発さが加わるため、ときにわいせつ行為に及んでしまうこともあります。患者さんはこういった自分の特徴について病識を持っておらず、自分が病気であるとは気づきません。

躁病の治療について

躁病の治療としては、刺激の少ない環境で静養させることが重要です。軽症の場合は自宅療養となります。しかし本人は躁的状態であるのにもかかわず病識がありませんから、家庭内や外出先でトラブルを起こることがしばしばあります。そのため、患者さんを守る目的で入院治療が行われることもあります。加えて、薬物療法が行われます。定型抗精神病薬が使用されることがありますが、ろれつが回らなくなるといった副作用が考えられるお薬になっています。しっかりと医師の診察、診断の下で服薬する必要があるでしょう。

躁病の患者さんのご家族へのアドバイス

躁病の場合、患者さん自身が困っているというよりも、ご家族など周囲の人が困っていることが多々あります。その一つに躁病の患者さんにいかに受診させるかといった問題があるでしょう。躁状態となる患者さんは病識がないので、なかなか病院を受診することはありません。家族が説得しても怒り出したり反発したりすることもあるようです。そのため、家族での説得が困難な場合は、職場の上司など家族以外の人が受診をすすめることも検討してください。家族がいくら注意してもトラブルばかりを起こす場合は入院治療をすすめます。また、飲酒は慎むように伝えてください。酩酊状態のときには喧嘩や乱暴など、社会的な逸脱行動が多くでるといわれています。

世の中の保護者は、自分の子どもが勉強やスポーツ、芸術活動にやる気を出して取り組んで欲しいと考えるものです。しかし子どもは遊びたいお年頃、なかなか勉学に勤しむことは難しいです。子どもがそれなりに頑張っていたとしても、大人の目線ではまだまだと言いたくなり、不満を抱くこともあるでしょう。

こういった時にあなたならどうやってやる気を上げるでしょうか。てっとり早いからからと、テストでいい点を取ったらお金をあげるというような手段をとっていないでしょうか。こういった手段は全く効果がないわけではないでしょうが、実は危険な落とし穴があるのです。

今回はそんな人のやる気に関する心理学の用語のお話です。

アンダーマイニング効果

心理学の用語に、アンダーマイニング効果というものがあります。これはもともとやる気があったことに対して、報酬など外的要因でやる気を高めさせようとすると、かえって、やる気が低下してしまうというものです。

理科の実験に興味を持った子どもだとか、野球が好きでクラブ活動をしていた子、なんとなく楽器に興味を持った子、こんな子ども達に、もっとやる気を出して欲しいと考えて頑張ったらお小遣いをあげると言ったとします。

大人目線だったら、ごほうびがあるのだからさらにやる気を出すに違いないと思いますが、なんと逆に興味を失っていくのです。

元々は理科だったり野球だったり楽器だったりとそれそのものに興味があってやっていたのに、いつの間にか報酬をもらえるから頑張るというように意識が変わってしまいます。

そうなってしまうと、報酬がもらえなくなったり、得にならないと思ったら何もしなくなるのです。ご褒美をあげればいいというわけではないんですね。

やる気の出させ方のコツ

成果に対して報酬を与えることはプロフェッショナルの意識が高まりますし、一見合理的です。

しかし、好きなことが仕事になるとつまらなくなるというようなことがあるように、せっかくの内的なやる気を削ぐ原因にもなってしまいます。

子どものやる気を出させたいと思ったら、安易に物で釣るのではなく、その子の素直な気持ちが育むような声かけをしてあげてください。

例えば理科の実験に興味を持っているのなら、より興味を抱くように博物館に連れて行く、おもしろい理科のエピソードを話してあげるなど、理科って本当におもしろいんだという気持ちが強くなるような手助けをしてあげましょう。

自分で好きな時に理科に触れることができる環境を与えることにもなり、これは学校の宿題など義務的な作業以外で、自発的に理科に触れることができるようになっています。

報酬や義務が関係ない時にそのことをするということは、その道の理解を深めるためには大切なことです。

アメがいいとは限らない

アンダーマイニング効果とは、報酬など外的にやる気を出させる要因が出てくることによって、それを目的に行動をするようになり、結果的にやる気が減少してしまう現象です。アメや優しさがいいとは限らないというわかりやすい例ですね。

もしも自分の子どもや知り合いのやる気を伸ばしたいなら、報酬に関わらず本人がやりたいと思えるような環境づくりと声かけを意識するようにしましょう。決して自分で支配して育てるなどと思わないことが大切なんですね。

メンタル心理  メンタル心理

関連記事