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自己臭恐怖や自殺率の高い更年期うつ病の症状や治療方法について

心理カウンセラー

自己臭恐怖といった言葉を聞いたことがありますか。自己臭恐怖の病気にかかっている患者さんは自分の体から臭いがでていて、周囲の人に対して迷惑をかけているのではないかという考えに支配されています。人は誰でも自分の口臭や体臭を気にしたことがあるのではないでしょうか。この病気の人はその心配の程度が強まったものであると考えてよいでしょう。

自己臭恐怖の症状

自己臭恐怖の症状の中心は自分の体から不快な臭いがでていると確認していることにあります。気になる臭いの種類としては便やおならの臭いが多く、ほかには口臭やわきがや汗のにおいなどがあります。なんの臭いとも特定できない体臭などが対象となることもあります。臭いを常に気にしてしまうので、患者さんは抑うつ感情に支配されることが多く、その結果人との関わりを絶っていくようになります。また、密閉されるような空間を極端に嫌がるようになり、バスや電車などを利用することができなくなります。自分の車やバイクなどで移動するようになります。また、仕事もオフィスではなく自分の部屋で行うようになります。自分の臭いのために周囲の人に迷惑をかけないよう行動することが多くなっていくのです。自分の臭いによって人に迷惑をかけているという感覚が自己臭恐怖の患者さんに独特の感覚であるといえるでしょう。

自己臭恐怖の患者さん

自己臭恐怖の患者さんは10代から20代の年代に多いといわれていましたが、近年では中高年になってから発症することもあるようです。この自己臭恐怖は欧米などに比べて日本での罹患率が高い病気です。もともと体臭が強く香水などを使用する欧米では発症が少ないので、文化的な背景もこの病気には関係しています。また、最近の日本では清潔用品の販売も増え、清潔志向が高まってきているため、体臭へのこだわりが病的になってしまうのかもしれません。

自己臭恐怖の治療方法

自己臭恐怖の治療方法としては、薬物療法と心理療法を併用することが多いです。まず、医師は自己臭恐怖以外の症状を確認し、統合失調症やうつ病などの症状がないか確認し、それら精神疾患が除外された場合には自己臭恐怖の病気を疑います。治療が短期間で終わることは稀で長期間に及ぶケースも多いようです。治療の中では「自分の臭いのせいで心は関係ない」と考え、治療を中断してしまうことがあるようなので、家族や周囲の人々の支えが必要なのは言うまでもありません。

自己臭恐怖の患者さんへの対処

自己臭恐怖の患者さんは頻繁に自分の臭いについて触れ、「くさいでしょう」とか「臭いがしてごめんなさい」とかいうことがあります。このときには「体から変な臭いがするわけない」と熱心に臭いの有無を説諭するのではなく、感じたままを伝えるのがよいでしょう。「私には臭いは感じないよ」など伝え、臭いの有無について議論するのは控えるようにしてください。「気にしすぎだよ」といった常識的な対応はほとんど無意味であり、患者さんはだれも自分の気持ちをわかってくれないと感じ、苦しい気持ちを抱いてしまうことがあります。ですので、家族や周囲の人が自己臭恐怖にかかっていると思われる場合には、家族や周囲の人も自己臭恐怖の病気に対して正しい知識をもって対応することが望まれます。

更年期うつ病という言葉を聞いたことがあるでしょうか。その名の通り、更年期に発症するうつ病を更年期うつ病と呼んでいます。または、初老期うつ病と呼ぶこともあるようです。更年期うつ病は時代とともに、増加する傾向にあるといわれています。今はまだ耳慣れないですが、今後よく周囲で聞くことになるかもしれません。以下に詳細をみていきましょう。

更年期うつ病になりやすい人

うつ病になりやすい病前性格として、執着性格、メランコリー型性格といったものがあげられます。執着性格とは仕事熱心で凝り性の性格の人のことを言い、徹底性や正直、几帳面といった特徴をもっています。ほかには義務感や責任感の強さ、ごまかしやずぼらができないといった特徴ももっています。このように社会的に模範とされるような面を強く持つ人にうつ病は多く発症します。また、メランコリー型性格という言葉も同様の意味をもっており、仕事の面では性格、ち密、勤勉といった特徴をもっているでしょう。対人関係においても他人に尽くそうとする傾向があり、道徳的にも過度の良心をもっている人といえます。ほかには、うつ病になりやすい要因としては、家庭内葛藤があるとか、近親者の病気、身体疾患、経済的問題があげられます。

更年期うつ病の症状について

気分が沈む、晴れ晴れとしない、滅入る、くらいといった抑うつ気分が主であり、感情障害をもたらします。自信を失って些細な失敗でも罪責感を強くもちます。不安が強く、常にいらいらして落ち着きがなく、いてもたってもいられないといった焦燥感を示すこともあります。思考障害としては、考えが頭に浮かんでこない、頭の回転が鈍いといった症状があります。話のまとまりが悪く、話し方や応答が悪いといった特徴もみられます。自分について過小評価をしてしまい、自分を責め、自分はつまらない人間であると考えがちです。また、意欲の障害もあり、なにごとにもおっくうで腰があがらなくなります。根気が続かず、気力がわかなくなってしまいます。

更年期障害の身体症状について

睡眠、食欲、性欲といった生命機能に障害がでてしまいます。症状に日内変動があり、揺れ動きがみられます。消化器症状としては、食欲不振がでてくることが多く、食べてもおいしさを感じられなくなります。

更年期うつ病の特徴

更年期うつ病の特徴として、一連の心的ショックに続いて発症しやすいということがいわれています。また、ほかのうつ病に比べて、不安焦燥感を示すことが多く、自殺率も高くなっています。躁的病相は示さずうつ病相のみのことが多くあり、経過が長引くようです。

更年期うつ病の治療について

更年期うつ病では正しく診断され、治療を受けていけばしっかりと回復できる病気です。しかし、適切な治療がなされないと自殺に及ぶことがあり、注意が必要です。うつ病の診断がついた場合には、抗うつ薬による薬物治療が一般的です。病気であることをしっかり伝え、なまけているわけではないことを十分に患者さんに説明することが必要です。必ず治る保証を伝え、できる限り休息をとらせるようにしましょう。自殺については十分に注意し、周囲の人たちが温かく見守ってあげるようにしてください。

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