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パニック障害の原因・治療・対応の6つのポイント

パニック障害という言葉を聞いたことがありますか?うつ病は、メンヘル、メンヘラなどと世間的に取り沙汰されていますが、パニック障害に関しては、多くの方は聞いたことがあるレベル、と思われます。ただ、パニック障害は統合失調症と名称を変えた精神分裂症よりも有病率が高い病気ですのでパニック障害について重要なポイントを解説します。

パニック障害とは

パニック障害は、PTSD(外傷後ストレス障害)と並び不安障害に分類される病状です。不安障害は、不安感を主症状とする疾患の集合で、ストレスや強烈な体験、薬物、身体的な特徴などの多様な原因系からなります。パニック障害とは、パニック発作という身体の異常(激しい動悸、眩暈、吐き気など)と激しい不安感(死ぬのではないか、気が狂うのではないか)が突然生じる病気で、パニック発作は、概ね1時間程度で修了します。

パニック障害の症状

鼓動が早まり、息苦しさと眩暈や吐き気を伴う身体症状の発作が突然生じます。数分で発作はピークとなり、1時間以内に症状は治まりますが、“このまま死んでしまうのではないか”、“発狂するのではないか”という強い不安感を伴います。死を予感させる不安感から救急車で病院に乗り付けますが、その頃には発作のピークは過ぎ、検査しても特に異常は見られません。ただし、パニック発作に似た症状を示す病気にメニエール症、突発性難聴、過呼吸などがありますので、精密検査と医師との相談が必要です。また、パニック発作が生じると本人は、死んでしまう、との感覚を持ちますが、死亡することはありません。パニック発作は、繰り返し発生します。繰り返し発作を生じることにより、本人は、発作に対する不安を抱くようになり、“また、発作がおきるかも”という心理状態である予期不安というステージになります。

予期不安が進行すると、私的空間でない場にでることに恐れ(恥ずかしい、助けてもらえないなどの恐怖感)を感じ“広場恐怖”のステージとなります。広場恐怖のステージになると電車やバスなどの乗り物や雑踏を避けるようになります。また、このような状態ですので会社への通勤ができなくなり休業する事態となります。また、予期不安以降の病状の進行により、気分の落ち込みが続き抑うつ状態からうつ病になることがあります。

パニック障害への対応

パニック障害の方への対応としては、日常時の対応とパニック発作を起こした時の対応がありますが、周囲の方の対処の基本は、平常心と落着いた姿勢・行動です。日常の対応は、“病気持ちだから”を前提として応対でなく、だれに対しても表す姿勢で対応してください。本人以外の方への対応と同等の取扱です。本人は、周囲の方に対して、“迷惑をかけている”という負い目がありますので、周囲の方の気遣いを感じるとプレッシャーとなります。

発作時の対処ですが、先の述べたようにパニック発作では死亡することはないので落着いて対応して下さい。不安感に基づく疾患ですので、周囲の方が不安かつ混乱した状況にあると本人もより不安感を強くします。落ちついで、本人に“大丈夫だよ”、“ゆっくり呼吸して”などの言葉がけと背中をさする、手を軽く握るなどの安心感を与える振舞いをして下さい。

パニック発作が生じた際の注意点として、発作時には過呼吸となりやすいので、過呼吸の状態にあるかを見極めることです。過呼吸であれば、呼吸をゆっくりと(特に息を吐く時間を長く)するよう声がけして下さい。

パニック障害の原因

パニック障害の正確な原因は、不明ですが、ストレスやショックな出来事(仕事・失恋・離婚・いじめ・近親者やペットの死)、喫煙、遺伝、性別・年齢(男女共に発症しますが20-30代の女性の方が多い)、幼少期の環境(厳しい躾・虐待)などの要素が複雑に絡み合い脳内神経伝達物資(セロトニンとノルアドレナリン)のバランスが崩れることによりパニック障害が発症します。早期に発見し、早期に適切な治療の開始がスムーズな回復に繋がります。

パニック障害の治療

パニック障害と直接関係しているのは、脳内神経伝達物資であるセロトニンとノルアドレナリンのバランスですので、投薬によりバランスを回復することが図られます。ただし、一時的に脳内神経伝達物資のバランスが回復してもストレス耐性の改善を図らないと再発する可能性がありますので、同時に認知行動療法やストレスを低減するスキルを身につけることがポイントとなります。

パニック障害を克服しよう

パニック障害は、身体面(激しい動悸、眩暈、吐き気など)及び心理面(死ぬのではないか、気が狂うのではないか)に突然の発作を生じます。発作は、1時間程度でおさまりますが、度々発作が度重なることにより予期不安(発作がおきるかも)から広場恐怖(恥ずかしい、助けてもらえないなどの恐怖感)や乗り物などの公共の場に出ることを避けるようになります。ただし、パニック発作では死亡することはありません。

本人への対応として、平常時には不安感や負い目を感じさせないように普通に台頭することが肝要です。また、発作時には周囲の方々は、慌てずに本人が安心感を得られる対処行動を取ってください。

治療法は、脳内神経伝達物資のバランスを回復させる投薬治療とストレス耐性の向上のための認知行動療法とストレス低減のスキルを身につけることがポイントになります。

パニック障害の6つのポイント

この病気はある日突然襲ってくる病気で、突然の激しい動悸、発汗、頻脈、全身の震え、息苦しさ、めまいなどの症状が出ます。

この症状をパニック発作といいますが、発作が起きてしまうと自分ではどうすることもできず、このまま死んでしまうのではないかという強い恐怖心をいだきます。

人は誰でも緊張する場面などで少し手が震えたりすることはありますが、じきにおさまります。パニック発作は自分ではどうすることもできないくらいの強い緊張から動悸や全身の震えが止まらなくなり、まわりから見ても明らかにおかしと思うほどの状態が続いてしまう病気です。

パニック障害の症状が現れるとどうなるのか

突然の激しい動悸や息苦しさなど、パニック発作は人によって症状のあらわれかたも違い、発作が起きてから15分~1時間近くも続く場合があり、死の恐怖から病院へ走りますがたいていは病院へ着くころには発作がおさまっています。

しかし、一度発作が起きてしまうとまた発作がおきるのではないかという強い恐怖心をもつ予期不安や、発作が起きた場所を避けるようになる広場恐怖へと症状が悪化していき、生活に支障をきたすようになりさらに悪化するとうつ病になってしまう人もおられます。

パニック発作は男女別では女性に多く、もっとも起こりやすい年代は20代~30代となっています。

パニック障害の原因は殆どストレス

パニック発作は、遺伝や環境が関係するといわれており、幼少期に受けた強いストレスやプレッシャーなども原因のひとつといわれています。

その他にもパニック発作を誘発しやすいものでは、睡眠不足、カフェイン摂取、喫煙、性格的に優しい人や不安感が強い人なども発作を起こしやすいといわれています。

パニック障害は、様々な要因が引き金となった脳の神経伝達異常ではないかといわれていますが、まだはっきりとした原因はわかっていません。

パニック障害の治療法とは

一般的には薬物療法での治療になり、抗不安薬や抗うつ薬を使い、しっかりと休養することが大切です。

パニック障害は薬物治療できちんと治る病気なので、きちんと治療をすれば症状は良くなり社会復帰される方も多いです。

パニック障害の残遺症状とは

パニック障害には残遺症状という後遺症があり、パニック発作を何回かくりかえしたあとは大きな発作が起きなくなるため、治ったと勘違いしてしまう人がおられるのですが、きちんとした治療をしないままでいると、症状が慢性化し時間と共に持続的な症状が現れるようになってしまいます。

これをパニック障害残遺症状といい、この症状も人によって違いがあり、胸痛、息苦しさ、手足のしびれ、頭痛、吐き気、体の痛みなど全身のあらゆる場所に様々な不快な症状がいつの間にかあらわれ、気がついたら消えているということをくりかえします。

そして今日は息苦しい、次の日は手足がしびれるなど不快な症状が出る場所が時間と共に次々と変化していきますので大変つらい思いをします。

残遺症状の恐ろしいところは長期間にわたり不快な症状が持続することです。

痛みが続いたりすると悪い病気ではないのかと思い込み、病院で診察を受けるも異常なしと診断されます。

しかし、様々な症状があらわれるため病院を転々としたり、自分は悪い病気だと思い込んでしまうため別の精神疾患を併発してしまい悪循環を生み出してしまうことが多くあります。

残遺症状の治療法とは

残遺症状の治療法もパニック障害と同じく抗不安薬、抗うつ薬を使う治療になります。

パニック発作を経験した方でも発作後の残遺症状を知らない人も多く、適切な治療をしないまま不快な症状が続きつらい思いをしている人がおられますが、残遺症状もきちんと治療すれば良くなる病気です。

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