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統合失調症の症状や原因、治療について

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統合失調症という言葉をきいたことがあるでしょうか。一昔前には精神分裂病というちょっと怖いイメージを喚起させる名前で呼ばれていた精神疾患のことです。およそ100人に1人の人が生涯にこの病気にかかります。以前は不治の病といわれていましたが、現在ではよく効く薬が開発されていたり治療法も確立されてきているので、一度病気になったとしても社会復帰される方も多くいます。

統合失調症の歴史

19世紀の終わりごろにスイスの精神科医のブロイアーによって精神分裂病という名前が初めて使われました。しかし、実のところはドイツのクレペリンがこの統合失調症に相当する早発性痴呆と躁うつ病を区別し、現在の統合失調症を一つの疾患として確立させたところから歴史は始まっています。とても古くからある精神疾患の一つといえるでしょう。

統合失調症の症状

統合失調症の症状は非常に多彩であり、個人差がある病気といえます。代表的な症状としては、幻覚や妄想といったものがあげられます。幻覚とは実際にはないものが感覚として感じられることを指します。また、妄想は明らかに違っているのに信じ込んでいる考えや信念のことをいいます。そのほかには、陰性症状として生活に障害がでてくることがあります。ものごとをだんどりよくこなせなかったり適切な会話ができなかったりします。

統合失調症の原因

古典的な原因の考え方としては「脆弱性―ストレス」モデルがあります。このモデルでは現在のところ身体的な原因は完全には確認されていないが、遺伝的素質などの気質因があるものとして考えられています。脆弱性とは個人的な素因のことを言い、脳の働き方等によって規定されています。統合失調症に特有な素因をもっている人がストレスにさらされると、ストレスを適切に発散させることができずに発症してしまうという考え方です。しかし近年では、かなり研究が進んでおり、患者さんの脳に軽度の変化がみられることが明らかにになっています。その一つが神経伝達物質の異常であり、ドーパミンが過剰に放出されている可能性が示唆されています。二つ目が脳の構造の異常であり、前頭葉や側頭葉の脳の体積の減少が確認されています。

統合失調症の治療

統合失調症の治療は薬物療法、心理療法、社会復帰、生活療法などから成り立っているといわれています。治療についてはまず、通院で行うのか、入院をして行うのか判断されます。かつては入院治療が主流でしたが、近年では外来での治療も行われるようになってきています。そして外来・入院どちらの手段であっても行われるのが薬物療法です。基本的には抗精神病薬といわれる薬を処方されます。この抗精神病薬にもさまざまな種類が開発されていますので、医師と相談しながら経過をみて決定していくことになります。症状が落ち着いてからは、通常は社会復帰のための支援が行われます。生活技能訓練としてSSTが行われたり、デイケアに通いながら集団活動に参加していきます。また、就労に向けて作業所に通うなど、患者さんの病状や病態によってさまざまな支援が計画されます。また、患者さんだけではなく家族も医療チームの一員として患者さんを支援していく体制がとれると、回復もそれだけ促進されるといえます。

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