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精神遅滞の原因、症状、福祉行政と対処法について

精神遅滞という言葉を聞いたことはありますか。精神遅滞はやや古い言葉で、現在では知的障害という言葉で表現されることがあります。精神遅滞は同じ年齢の子どもたちと比べて知的な発達が有意に遅れており、日常生活や社会生活で困難をきたしている状態のことをいいます。多くは幼少期や児童期にみられます。

精神遅滞について

精神遅滞はその重症度に応じて、軽度、中度、重度、最重度という4段階に分類されます。症状が重ければかなり早期に気づかれますが、軽度の場合には診断が遅れることもあります。特に幼少期においては、言葉の遅れとして感じられることが多く、言葉の遅れから精神遅滞を疑われることがあります。

精神遅滞の検査について

症状の評価として行われる医学的な検査としては、脳波検査や各種の誘発電位検査やCTやMRIなどをとることがあります。言葉の遅れが聴力の問題からきている可能性があるため、聴力の検査を行うこともあります。ただし、大部分の精神遅滞においては、このような検査によっても原因がわかることはあまりありません。しかし、おおむね精神遅滞の場合には、知能検査を実施します。いわゆる知能指数を図るのです。同じ年齢の子どもがとる値を100として、その対象児の知能がいくつになるかを調べます。知能検査にもいくつか種類がありますが、そのお子さんの精神年齢を測定する検査もあります。その知能指数によって、精神遅滞の段階をわけるのです。おおむね知能指数が20以下を最重度と位置付けています。知能指数が20から35を重度、35から50を中等度、50から70が軽度と区分けされています。

精神遅滞の患者さんのための福祉行政

精神遅滞者・児に対する福祉行政は1947年の児童福祉法の制定から始まっており、各種福祉サービスを受けることができます。また、精神遅滞の方に対しては療育手帳といったものが交付され、援助を受けることができます。療育手帳については申請によって交付されるものですので、自治体での申請を自らしなくてはなりません。また、所得制限がありますが、重度の精神遅滞のお子さんを養育する者には、特別児童扶養手当といったものが支給されます。

精神遅滞の患者さんへの対処

わが子の遅れに気づく時期はさまざまであり、いろいろな要素によっても異なります。子どもの育つ家庭や環境によっても気づかれる時期に差もあるかもしれません。精神遅滞のお子さんであってもそうでなくても、子どもは発達の途上にいます。ですから、精神遅滞のお子さんだからといって何もできないわけではないですし、何かができるようにならないというわけではありません。精神遅滞のお子さんは外界からの刺激を上手に取り込んだり、意欲的に何かを始めたりすることが苦手なお子さんが多いです。そのため、家族や周囲の人が外側からサポートしたり支援をしたりすることが重要になります。また、その支援やサポートの仕方によって、患者さんのできることも増えていくと考えられています。そのお子さんの実際の年齢で考えるのではなく、今できていることの年齢、すなわち発達年齢を基準にして考えていくのがよいでしょう。人との比較ではなく、自分の子どもの成長を見守ってあげられるとよいですね。

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