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睡眠時遊行症の症状・原因・治療について

睡眠時遊行症(Sleepwalking)とは

睡眠中に全くの無意識でありながら様々な異常行動を取ってしまう睡眠障害のことです。

睡眠時随伴症(パラソムニア)の一つであり、夢遊病や夢中遊行症(somnambulism)とも呼称されます。

睡眠時遊行症の症状

睡眠中であるにも関わらず、喋る、叫ぶ、立つ、歩き回るのほかに着脱衣や入浴、食事、外出などといった覚醒時とほぼ変わらない行動を取るだけでなく、傷害や暴行、殺人まで引き起こすこともあります。外出などの睡眠時遊行が自分自身の怪我に繋がることもあります。

しかし本人は全くの無意識であり、睡眠中の行動は記憶に残りません。

また睡眠時遊行中の人に話し掛けても反応に乏しく、まともなコミュニケーションが取れないことがほとんどであり、行動を制止しようとしても簡単には目を覚まさないどころか攻撃される危険性もあると言います。

睡眠時遊行は主にノンレム睡眠時に発生し、就寝後1時間ほどで現れるケースが多く、短ければ数十秒、長ければ数十分にも及ぶ異常行動の後、自身の寝床に自ずと戻っていき眠りに就くそうです。

睡眠時遊行症を引き起こす原因

ストレスが原因であるとする説や極度の疲労や緊張、興奮状態のまま入眠してしまったことが原因であるとする説、家族に睡眠時遊行症の人がいると発症する確率が高まることから遺伝的な脳の障害が原因であるとする説など挙げられますが、睡眠時遊行を引き起こすはっきりとした原因は現在もわかっていません。

深く眠っている人を無理矢理起こした場合に症状が発現することもあるようです。

また睡眠時遊行症は小児に多く見られる睡眠障害ですが、大人でも発症の可能性はあります。成人してから睡眠時遊行症を発症した場合は閉塞性睡眠時無呼吸症候群、てんかん、認知症などの影響である可能性もあるため注意が必要です。

睡眠時遊行症の治療

治療法はいまだ確立されておりませんが、精神療法によるストレスの解消や抗うつ剤を使用した薬物療法が主な治療法となります。

一人一人の症状に合わせた治療を施していくしか今のところ方法はありません。

睡眠時遊行症のほとんどは幼少期に発症し、成長と共に症状が見られなくなっていくことがほとんどではありますが、成人での発症もないわけではなく決して軽視できるような睡眠障害ではありません。殊に成人男性の睡眠時遊行症発症者は暴力や殺人などの重大な事件を引き起こす可能性が高い傾向があります。

無意識に誰かを傷つけてしまうことなどないようにもし睡眠時遊行症の症状が発現したら速やかに医師の診察を受けることが大切です。

睡眠時遊行症のまとめ

睡眠中に全くの無意識でありながら様々な日常行動や異常行動を取ってしまう睡眠障害のことであり、時には重大な事件を引き起こす場合もあります。

しかし本人は睡眠時遊行の記憶が残ることはないため、自身のしでかしたことを全く覚えていません。

原因は不明ですが、過度のストレスや疲労、あるいは遺伝的な脳の障害が影響しているのではないかと言われています。

発症のほとんどは幼少期であり、成長と共に症状は解消していく場合がほとんどです。

しかし成人での発症もないわけではなく、殊に睡眠時遊行症を発症してしまった成人男性は重大な事件を引き起こす可能性が高い傾向があります。

効果的な治療法も確立されておらず精神療法や薬物療法などからその人に合った治療を模索していくしかありません。

無意識に誰かを傷つけてしまうかもしれない非常に恐ろしく深刻な睡眠障害であると言えます。

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