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燃え尽き症候群と発達性協調運動障害の症状・原因・治療について

燃え尽き症候群(Burnout syndrome)とは

一つの物事に対して精力的に尽力していた人間が突如としてその意欲を失ってしまう症候群のことです。

適応障害やうつ病として定義されることもあります。

1974年にアメリカの精神科医ハーバート・フロイデンバーガー(Herbert J. Freudenberger)によって命名された症候群であり、燃え尽き症候群に陥ってしまった人はその病名の通り直向きに努力をしすぎた結果、燃え尽きてしまうのです。

燃え尽き症候群の症状

唐突な意欲の喪失に始まり、情緒の乱れ、悲観的思考、人間関係の希薄化、現実逃避などが主な症状です。

具体例としては、

・仕事の仕方がおざなりになる

・朝起きることができなくなる

・飲酒量が増加する

・ギャンブルに依存する

・浪費する

・辞職する

などが挙げられます。

果ては物事に対する意欲だけでなく生きる意欲までも失い自殺を試みることや、投げ遣りな思考から犯罪行為に走ることもあります。

また身体にも影響が表れ、睡眠障害や自律神経失調症と同様の症状を呈したり、免疫力の低下により心疾患や糖尿病のリスクが跳ね上がるとも言われており、燃え尽き症候群は心だけでなく身体にも重大な損害を与えます。

燃え尽き症候群を引き起こす原因

燃え尽き症候群を発症してしまう原因は慢性的な欲求不満やストレスに苛まれた結果だと言われています。

また以下の様な特徴を持つ人が燃え尽き症候群に陥りやすい傾向が見られます。

・完璧主義

・理想が高い

・野心的

・献身的に他人に従事する職業の人(医師、看護師、介護士、教師、人事職など)

いずれも努力しすぎてしまう人の特徴と言えます。

また引退したスポーツ選手や子育てを終えた主婦などが生きがいを消失してしまうことを契機として燃え尽き症候群を発症してしまうこともあります。

子育てを終えた主婦が陥ってしまう燃え尽き症候群は「空の巣症候群」とも呼称されます。

燃え尽き症候群の治療

抗うつ剤や睡眠薬での症状の回復は一時的なものでしかないため、根本的な治療のためにはカウンセリング等で考え方を改めていく必要があります。

したがって完治には燃え尽き症候群罹患者自身が無理しすぎないように心掛けていくことが大切であると言えます。

また軽い運動や規則正しい生活を送ることも効果的であるようです。

そして何よりの治療は努力しすぎて燃え尽きてしまった心を休めることです。

自身にとって効果的なストレス解消法を見付けることが燃え尽き症候群だけでなく他の精神疾患の治療や予防をする上で最も大切なことであると言えます。

燃え尽き症候群のまとめ

燃え尽き症候群とは一つの物事に精力的に尽力していた人間が慢性的な欲求不満やストレスにより突如としてその意欲を失ってしまう症候群のことです。

主な症状は意欲の喪失、情緒の乱れ、悲観的思考、人間関係の希薄化、現実逃避であり、自殺や犯罪行為に走ってしまうこともあります。また睡眠障害や自律神経失調症的な症状を発症したり、免疫力の低下から心疾患や糖尿病のリスクも跳ね上がるとも言われています。

治療には努力しすぎて燃え尽きてしまった心を休めることが必要です。

燃え尽きてしまわないためには自身の限界を知って無理しすぎないように心掛けていくことが一番の予防法であると言えるでしょう。

今回は発達性協調運動障害についてみていきたいと思います。この発達性協調運動障害は手足のいくつかの筋肉を協調させて動かす動作や運動がうまくできない状態のことを指しています。重度や中度の知的障害を伴っていない場合に、この運動の面で日常生活に支障をきたしてしまうような場合、診断されます。

発達性協調運動障害の実態

発達性協調運動障害の有病率は5歳から11歳の子どもで6%程度です。女児よりも男児のほうに有病率が多いです。この障害は本人の年齢や知的な発達で期待される運動能力に比べて著しく困難さがある場合のことを指すため、単純に同級生との比較では診断されませんので注意しましょう。例えば小学生であれば、ボール遊びができなかったり、階段の上り下りがぎこちなかったり、靴ひもが結べないといった困難を抱えているお子さんがいます。幼児期においては、平坦な場所なのに転んでしまうとかトイレで上手にお尻を拭くことができないといったことが例としてあげられます。

発達性協調運動障害の原因について

発達性協調運動障害の原因ははっきりとはわかっていません。しかし、いくつかの原因について検討されています。妊娠中に母親がアルコールを摂取していた場合に、この発達性協調運動障害を罹患していることが多いと報告されています。また、学習障害や注意欠陥多動性障害や自閉症スペクトラムとの併発が多いといわれているため、何らかの共通する遺伝的要因があるのではないかと考えられています。また、何らかの脳の機能の問題があるのではないかと考えらえます。

発達性協調運動障害の治療について

発達性協調運動障害の根本的な治療は現状では困難です。しかし、不器用さや困難さを軽減して、日常生活を生活しやすくすることはできます。そのためにもどういったところが苦手なのか、精査していくことが重要です。お子さんのもっている苦手さに対しては療育の一環として作業療法を行うことがあります。体全体を動かす粗大運動から手先の細かい作業を伴う微細運動まで、そのお子さんの運動動作がスムーズにできるように支援を行います。また、状況に応じて環境調整が必要になることもあります。その場合は、家庭の中でもお子さんの苦手さをフォローできる体制を整えていくことが求められます。

発達性協調運動障害の相談先について

子どもの運動や動作の不器用さについて気になった場合には、悩みを一人で抱えずにぜひ相談に行きましょう。相談先としては、保健センター、子育て支援センター、児童相談所、発達障害者支援センターなどがあげられます。地方自治体によって名称が違っている場合がありますので注意しましょう。こういったところでは、相談支援と発達セインを行っています。相談していく中で、医療機関や療育機関を紹介してもらうことがあります。また、利用できる行政サービスについても案内があるでしょう。子どもの様子を精査してもらいながら、家庭でできる支援の方法やかかわり方のアドバイスをもらうことができます。発達検査を基にして発達に関する療育計画を作成してもらうこともできますので、まずは信頼できる相談先を見つけることが重要であるといえます。

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