心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

性器収縮症候群の症状・原因・治療について

性器収縮症候群とは

性器が消失する、あるいは体の中に吸収されてしまうという幻覚を抱いてしまう精神障害のことです。

ペニス・パニックやインドネシアのマカッサル族の言葉で「縮んでいく」という意味を持つとされるコロとも呼ばれることがあります。

性器収縮症候群の症状

集団ヒステリーの一つとされており、幻覚には突発性と伝染性があります。

ほとんどの発症者は男性ですが、女性にも起こり得る精神障害であり、自身の性器や乳首が消失、体内に吸収されてしまうといった幻覚から錯乱状態に陥ります。あくまで幻覚であり本当に性器が消失してしまうことはありません。

性器収縮症候群の発生例一覧

・1940年代~80年代の中国の16都市と郡において発生した計3,000人以上に伝染したされる六度にも及ぶ集団パニック

・1967年、シンガポールで発生した数千人の男性が性器を失うという幻覚から錯乱状態に陥った大規模パニック

・1976年11月、タイの東北部イサーンで発生した性器を失ったと訴える350人の男性によるパニック

・2003年、スーダンの首都カーツームで「街を歩く外国人と握手をすると性器を消失させられる」という噂が元となり発生した数千人規模の集団パニック

・2006年3月、ナイジェリアはデルタ州パタニ地区で発生した呪術師に性器を消失させられたと訴える3人の男性によるパニック

・2008年アフリカのコンゴにて黒魔術で男性の性器が盗まれる、縮小させられるという噂により発生した街規模の集団パニック

性器収縮症候群は命にかかわる病ではありませんが、上述の2008年アフリカのコンゴで発生した性器収縮症候群による集団パニックでは、黒魔術で男性の性器が盗まれる、縮小させられるという噂が流されていたため、呪術師と誤認されてしまった人が暴行を受ける集団リンチ事件に発展しています。このような問題を誘発する危険性があるため注意が必要な精神障害です。

性器収縮症候群を引き起こす原因

原因は解明されてはいませんが、文化的背景に関係があるとされており、文化拘束症候群の一つとも見られています。また元々は中国の少数民族特有の病だと思われていたようです

今日ではオカルト的な信仰の今なお根強い東南アジアやアフリカの発展途上国において発生することが多くみられます。殊にアフリカには魔女が呪術によって性器を盗むという伝承が伝わっているために発症するリスクが高い上、パニックが発生すると女性というだけで魔女と思われ暴行を受けるという事件も起こり得ます。

性器収縮症候群の治療

古い文献によると漢方薬に処方箋が存在するそうですが効果は不明です。

性器収縮症候群は錯乱状態を引き起こす精神障害であるため、精神を安定させることが先決です。病院で早急な医師の診断を受けることが望まれます。

性器収縮症候群のまとめ

性器収縮症候群とは性器が体の中に吸収されてしまうという幻覚を抱いてしまう伝染性の精神障害です。

実際に性器が消失してしまうようなことはありませんが、錯乱状態に陥ってしまうことで様々な問題が誘発されることが懸念されます。

原因は文化的背景にあるとされており、オカルト的な信仰の今なお根強い東南アジアやアフリカの発展途上国において発生することが多くみられます

直接的に命にかかわる病ではありませんが、集団パニックから集団リンチ事件に発展する危険性も孕んだ精神障害であるため、軽視出来る精神障害ではないと言えるでしょう。

関連記事