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心気症の症状や対処についてのアドバイス

心理アセスメント

心気症という言葉を聞いたことがありますか。あまり耳慣れない病気の名前かもしれません。この心気症とは実際には病気ではないのに、病気であると思い込んで悩んでいる人たちのことを指しています。フランスのモリエールが「気で病む男」という戯曲で描いた人物はこの病気の典型例であるといえるでしょう。では、以下に詳細をみていきたいと思います。

心気症の患者さん

過去にはヒステリーが女性の病気でこの心気症は男性の病気であると考えられている時代がありました。しかし、そうではなく、この心気症は男性でも女性でもかかりえる病気の一つであるといえます。心気症はどの年代でも発症しますが、20代から30代に発症することが多いでしょう。

心気症の症状

まず大きな症状の一つが心身の些細な不調に過敏になることがあげられます。こういった不調はだれにでも起こりうるものですが、不安な気分で絶えず注意がいってしまうため、その感覚が鋭敏化していきます。また、その不調にいちじるしくとらわれていることが二つ目の症状としてあげられます。四六時中病気のことにこころを奪われてしまい、不安が頭から離れなくなってしまうのです。そして3つ目の症状が、自分はすでに重い病気にかかっているという考えに固執してしまうことです。健康な方であれば病気かもしれないという不安をもって病院に行っても、検査を受けて病気でないことがわかればその不安や恐怖はなくなります。しかし、心気症の患者さんの場合は繰り返し検査を行い、医師に心配ない旨説明されているにもかかわらず、病気への不安がなくならずに診察を求め続けるということがあります。

心気症の治療方法

心気症の治療は難航する場合が多いようです。というのもなかなかすべての患者さんに有効な治療方法が確立されていないことに加え、患者さんが心気症の治療に抵抗する場合が多いからです。心気症についての治療ではなく身体的な病気に対する治療を求めてしまうので、治療はとても難しいのです。薬物療法が行われる場合は、抗不安薬が処方されることが多いようです。また、心理療法も行われますが、心理療法を受ける前段階でつまづくことが多い病気です。患者さんが治療に前向きである場合は、認知行動療法が行われることが多く、症状の性質や悪循環になっている仕組みについて患者さんと一緒にみていくことになります。

心気症の対処のアドバイス

心気症の患者さんのご家族はおそらく当初は患者さんと一緒に「病気」を心配して、早く診断して治療が始まるよう願っていたと思います。しかし、いつまでも身体的な病気がみつからず、患者さんに対して「気のせいだ」と突き放した態度をとってしまったりしたのではないでしょうか。しかし、こういった対応はよい結果をもたらすことが少ないようです。ご家族や周囲の人々は病気である可能性を否定するのではなく、病気かもしれないという苦しさに対して共感を示してあげてほしいのです。病気であるから寝ていればいいということではなく、病気であるけれどもできることがあるという姿勢で、患者さんの生活全体を支援していく体制をつくることができると患者さんは助かるでしょう。患者さん本人が症状を受け入れつつ、生活を立て直していけるように根気よく見守っていってほしいです。

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