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実は身近な病気、離人症の症状と治療について

心理資格通信

離人症という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ちょっと怖い印象の受ける病気の名前ですね。この離人症はとても稀な神経症の一つです。「自分が自分である感じがしない」「自分が行動しているという実感がない」などといった症状が離人症の大きな症状の一つといえます。もちろん、自分が自分であることについては頭では理解できているのですが、実感が伴っていないのです。まるで他人事のように自分のことを感じてしまうようです。

離人症の症状

離人症はなかなかわかりににくく、患者さん自身も自分に何が起きているのかわからないことがあります。一つ目の症状が「自分が自分でない」と感じ、自己の存在感や実態感が薄れてしまうといった症状です。二つ目の症状が「自分の体が自分のものという感じがしない」といったものです。ほかには、見るものや聞くものの実感がなくピンとこなくなってしまうことがあります。初めて見る光景をすでに見たことがあるように感じる体験をデジャ・ビュといいますが、このデジャ・ビュは離人症の症状として現れることがあります。

離人症の患者さん

離人症は戦闘、交通事故、レイプといった精神的なショックやそのほかのストレスによって生じることがあるといわれています。また、睡眠不足や過労、身体疾患などをきっかけに発症することもあります。短期間で軽快することもあれば、何年もこの症状が続いてしまうこともあります。本人の苦痛は堪えがたいものですが、仕事や日常生活に支障がないことも多くあります。

離人症の治療方法について

離人症の治療方法には、薬物療法と心理療法が必要になってきます。なかなか治りにくいので、根気強く治療を続けていくことが重要です。離人症の心理療法では、臨床心理士といった専門家に自分の苦しみを受け止めてもらうことが重要になります。その中で、離人症といった病気自体の理解を得ることで、症状の軽減を図ります。離人症そのものに効く薬物はあまりありませんが、その人の症状に応じて薬物を処方されることがあります。医師の指導の下でしっかりとお薬を飲むことが重要です。

離人症の患者さんへのかかわり方

離人症の主症状である「自分が自分でないかんじ」は本人にも周囲にもなかなかわかりにくい症状なので、まずは患者さんの症状を理解し、本人の苦痛を受け止めてあげることが大事であるといえます。そのような症状があることを知らないと「気のせい」などと言いがちですが、わかってもらえない苦しさは離人症の症状を悪化させていってしまいますので、注意が必要です。また、離人症の正しい診断を得ることも重要です。しっかりと医師に診断してもらい、患者さんの症状にあった治療方法を選択していくことが必要でしょう。離人症の症状はほかの精神疾患でもみられることがありますので、しっかりとした診断が重要になってくるのです。診断が決まり治療が開始された場合には、患者さんに寄り添い、患者さんに対して優しいいたわりの態度で接してあげるようにしてください。叱咤激励等は逆効果になってしまう可能性が高いです。心的外傷が原因である場合には、心身ともにゆっくりと休める時間が必要になりますので、ゆったりとした態度で見守ってあげてください。

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