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学習障害とは。原因や支援、アドバイスについて

学習障害という言葉を聞いたことがありますか。言葉からなんとなくどういった病気であるか想像できるかもしれません。この病気は知能の全般的な遅れはないけれども、聞く、話す、読む、書く、計算する、推理する、などの特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態のことを指します。学習障害はその原因として中枢神経系に何らかの機能障害があるのではないかと考えられています。

学習障害の実態について

学習障害の有病率については調査報告によって差がありますが、おおむね2%から10%であると考えられます。文部科学省が学習障害を思わせるような学習面に困難のある児童生徒について、4.5%と算出しています。

読字障害とは

読字障害の実態についてはそれぞれの国の文化や教育内容によって多少の違いがでてきてしまいます。日本語は通常、読みと音が一致していますので、読みやすい言語であると考えられています。しかし、漢字を書くとなると英語やフランス語などと比較してもわかるように、とても難しい言語です。そのため、日本では読むことと書くことの困難をあわせて読み書き障害としています。

学習障害の原因

読み書き障害の子どもに文章を読ませると、ところどころで文字を飛ばしてしまったり、途中から隣の行の文章を読んでしまったりといったミスがみられます。こういった点から目で文字を追っていくことに困難があると考えられています。専門的な視覚能力検査によると追跡眼球運動に障害があることがわかります。同様に、漢字を書くときにバランスが悪いのもこの追跡眼球運動に問題があるといわれています。算数障害の子どもの中には目の左右の視力が極端に違う不同視があったりしますので、必要な場合には視能訓練を受けることが必要でしょう。

学習障害に対する支援とアドバイス

通常、学校などの特別支援教育では学習障害の指導に経験のある教師が具体的に指導を行っています。話を聞いて理解することが困難な子どもの場合には、補助的にメモやカードなどを利用します。口頭での指示だけではなく板書をあわせることでぐんと理解があがることがあります。また、文字をうまく書けない子には、文字の見比べからなぞり書きなど、基本的なところからはじめていくことも考えましょう。文章を読むときに文字を抜かしたり飛ばしたりしてしまう子どもの場合には、読むべき行だけが空いているカードを使って不要な行を隠すといった配慮をしてあげるのが有効です。このように、さまざまな困難に対して二次的な資料や工夫をこらすことで、子どもたちのパフォーマンスレベルがかなり上がることがわかっています。一人ひとりのお子さんにあった工夫を考えながら支援にあたっていく姿勢が望まれます。

学習障害のお子さんをお持ちのご家族が気を付けたいこと

学習障害のお子さんの中には自分の苦手さが原因で自信がなくなったり、自尊感情が低くなったりする子がいます。自己評価が低くなり、何事にも前向きにチャレンジできなくなってしまいます。そのため、自分の苦手さに対してより一層苦手意識を強めてしまう場合があります。こういった悪循環にならないためにも、お子さんができているところやできたところを積極的に評価して、やる気を下げないよう工夫していきましょう。

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