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咽喉頭異常感症や仮面うつ病の症状・治療・うつ病との違いのポイント7選

咽喉頭異常感症とは

身体的な異常などないにもかかわらず咽喉頭部や食道に不快感や異物感を生じる症状のことです。

転換性障害の一つとされ、ヒステリー球(Globus hystericus)、ヒステリー球症候群(Globus syndrome)とも呼称されます。

古代ギリシア時代の文献に既に記載されていたとされており、古くから咽喉頭異常感症に悩まされる人が多かったことを物語っています。

咽喉頭異常感症の症状

咽喉頭異常感症を発症すると異常などなくとも咽喉頭部や食道に不快感、異物感、狭窄感、閉塞感を感じるようになります。

それに伴い咳や痰、喉の痛みや吐き気、胸やけ、腹部膨満感を生じることもあります。

具体的には以下のような症状が現れます。

・喉に何かがつまっている

・喉に何かがひっかかっている

・喉に何かの塊がある

・喉が塞がっている

・喉の奥が腫れている

・喉がイガイガする

・ものが飲み込みづらい

また咽喉頭異常感症の人は慢性的な不安感を抱いていることが多いと言います。

咽喉頭異常感症を引き起こす原因

ストレスよる自律神経の乱れ(自律神経失調症)が原因であるとされています。

自律神経の乱れると交感神経が優位となりやすく、脳が異常に緊張し興奮した状態に陥ります。

そうすると喉の筋肉が収縮するため咽喉頭異常感症が引き起こされるのです。

そのため不安な時や緊張時、精神的に落ち込んでいるときやショックを受けた時に起きやすく、精神的に不安定であるうつ病や総合失調症などの精神疾患を患った人、更年期障害の人、妊娠中である場合に発症しやすいとされています。

アレルギー性疾患や生活習慣病、脳梗塞や脳腫瘍などの脳の疾患、がん患者などもヒステリー球に悩まされることがあります。

また男女ともに起こり得る転換性障害ですが、精神的なものが原因である場合は女性に多くの発症例が見受けられます。

咽喉頭異常感症の治療

生活習慣病やがんを患っている場合はそれらの治療が優先され、アレルギー性疾患が原因である場合は抗アレルギー剤が処方されます。

しかしストレスによる自律神経の乱れが原因である場合は内視鏡検査を行っても何も見つからず、異常なしとされてしまうことがあるので注意が必要です。

精神的なものが原因である場合の咽喉頭異常感症の治療法はカウンセリングや抗不安剤、抗うつ剤、咳や吐き気を緩和しリラックス効果を見込める「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という漢方薬を使用した薬物療法での治療が挙げられます。

また自分一人でも十分な睡眠や適度な運動を心掛けることで症状の改善を図ることができます。

咽喉頭異常感症のまとめ

咽喉頭異常感症とは異常など何もないのに咽喉頭部や食道に不快感、異物感、狭窄感、閉塞感を感じてしまう転換性障害のことです。

原因はストレスによる自律神経の乱れだとされており、精神的に不安定であるうつ病や総合失調症などの精神疾患を患った人、更年期障害の人、妊娠中である場合に発症しやすい傾向があります。

治療にはカウンセリングや抗不安剤や抗うつ剤、漢方薬を使用した薬物療法が挙げられます。

また自分でも十分な睡眠や適度な運動を心掛けることで症状を改善することができます。

ストレスを溜め込まないようにすることが咽喉頭異常感症や多くの精神疾患の一番の予防法であると言えるでしょう。

仮面うつ病という病名を聞いたことがありますか?初めて聞いたとき、健康な方がうつ病のフリをしている仮病のことかと思いました。でも、実はうつ病が他の病気の如く振る舞っているうつ病です。仮面うつ病の正体を見ていきましょう。

仮面うつ病とは

仮面うつ病とは、症状としては、身体的愁訴(頭痛、肩こり、腹痛、下痢、腰痛など)が主ですが、うつ病特有の病状(落込み、無気力感、無力感など)も僅かに認められ、病気の本質は、うつ病である疾病です。病気自体が仮面を被って、別の病気のごとき病状を呈しますので、不調の原因を見誤りがちな疾患です。

仮面うつ病の症状

仮面うつ病は、頭痛、眩暈、肩こり、腹痛、下痢、腰痛などのうつ病の症状とは異なる身体的愁訴を呈します。仮面うつ病が示す身体的な症状は、身体の病状のデパート状態です。ただ、頭痛や腹痛などの症状に従った内科的な治療をしても症状の改善は見られません。また、下世話な話ですが、男性では性欲減退、女性では生理不順も症状として現れます。これらの身体的な症状の陰に隠れて、うつ病としての症状も僅かに姿を見せます。仮面うつ病がうつ病である傍証として、坑うつ剤により症状が改善されることが報告されています。

うつ病と仮面うつ病の違い

うつ病は、抑うつ感(落込みや気分がはれない)、無力感、無気力感などの心理的な症状を示しますが、仮面うつ病は、身体的な症状を示します。ですが、仮面うつ病の本質は、うつ病ですので両者の間には本質的な違いはありません。症状を表す方の特性(性格)が症状として現れる表面的な現象の違いを構成します。これは、太鼓、鈴、笛が同じエネルギーを与えた時に出す音色に違いがあるように本人の性格が音色(症状)の違いを構成します。

また、仮面うつ病では、頭痛、肩こり、腹痛、腰痛という症状を呈する部位に関連性がありません。それぞれの臓器や部位が一斉に疾患に陥る可能性はあるにしても、同時多発の疾患の発症の可能性は小さいものです。

仮面うつ病、うつ病の性格

うつ病に罹患する方の特徴を一言でいうならば、できるビジネスパーソンです。責任感が強く、真面目で、周囲に気をつかう方ですので、責任感により出来栄えに関して不可でない優・良・可の中で良でもストレスになります。また、何でも自分で抱え込んで過労から不眠、そしてうつ病となります。

仮面うつ病に罹患する方も同様の性格的な特徴を持ちます。更にメランコリー親和型という性格が重なります。この性格は、秩序や規律の重視、完璧主義かつ責任感が強い、調和的な性格(他社との衝突を避ける)というもので、自分自身を強く律する方です。

メランコリー親和型の性格に仮面うつ病が発症する理由として、自分自身に対する厳しさから精神的に弱いと見られたくないという潜在意識でうつ病の症状が精神的な症状として現れるのではなく身体的な症状として現れたと推測されます。

仮面うつ病への接し方

仮面うつ病の方は、身体的な異常を常にアピールしていますので、接している方にとっては、ある種の鬱陶しさを感じます。また、内科的には、異常が無いという話であれば、“仮病か?”、“怠け者?”という印象を持つと思われます。

でも、仮面うつ病の方にとって、身体的な異常は、常にある苦痛です。また、仮面とはいえ、本質はうつ病ですから自責の念は、強く持っています。“迷惑を掛けている”、“申し訳ない”という気持ちと相手の発するネガティブな感情には敏感です。周囲のネガティブな感情を感じ取ると、自責の念によりスパイラルに心理的状況は増悪し、病状は悪化します。

患者の方への言葉がけとして、“がんばってね”式の励ましは、タブーです。本人的には、苦しい中でここまでやってきたのに更になにをすればいいのか、という気持ちになります。

そこで、接し方の基本として、仮面うつ病の方が安心や受容れられているという気持ちを持てるような受け答えが重要です。また、色々と世話を焼くよりも適度な距離感もたいせつです。

仮面うつ病の治療

仮面うつによる身体的な異常に対しては対処療法による手当てを行ないます。例えば、頭痛が酷いのであれば、痛みを和らげる投薬治療を施すといったことです。またうつ病と同様に神経伝達に異常を生じた病気ですので、抗うつ剤の投薬によりうつ病に対する治療を行います。そして症状が安定したら、性格的な要素も大きいことから、認知行動療法により周囲のアクションに対する受取り方を修正していきます。また、カウンセリングなどで自分自身の性格を理解していくことやリラックスするための呼吸法や自律訓練法などの習得も再発防止に有効です。

仮面うつ抜けは、仮面うつ病を知る事

仮面うつ病は、身体的な症状を訴えますが、本質的には、うつ病です。頭痛、眩暈、腹痛などの身体的な症状の陰にうつ病の症状が隠れています。イキナリ、精神科に行けばというと多くの方は反発しますので、手始めに内科的な検査により身体に異常が無いことを確認して下さい。内科的な処方に効果がなければ、仮面うつ病を疑って下さい。仮面うつ病の方への接し方として、細々と世話を焼くより適度な距離感と安心や被受容感を感じる接し方を心がけて下さい。

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