心理学の種類・心理学者・日常で役立つ心理学と心理テストを紹介します。

menu

メンタル心理.net

仮面うつ病や過換気症候群の症状や原因と治療について

日常会話心理

仮面うつ病という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この仮面うつ病はうつ病としての精神症状が、身体症状によってマスクされている場合のことをさしています。すなわち、一般にうつ病では強い抑うつ気分が長期にわたって維持されますが、全身の倦怠感、頭痛、腹痛といった身体症状しか自覚されない場合があるのです。こういったケースの症状をうつ病ではなく、仮面うつ病と呼んでいます。

仮面うつ病の症状について

仮面うつ病では、食道や肺などその人の弱い臓器に症状が出やすいといわれています。基本的には身体症状が前景とでる場合を仮面うつ病と呼んでいます。身体症状としては、頭痛、肩こり、背部痛、口の渇き、腹部の不快感、便秘、下痢、心悸亢進、胸部の圧迫感、頻尿、性欲減退、月経不順、めまい、ほてりといった症状がよく聞かれます。また、精神症状としては抑うつ気分や強迫症状、不安や離人症状といったものがみられ、一般的なうつ病と同様の症状がみられます。この仮面うつ病では抑うつ症状がとても少ないのにもかかわらず、ほかの症状が顕著であるため、なかなか診断が難しいといわれています。

仮面うつ病の原因について

仮面うつ病の原因としては、脳の伝達物質の異常があげられます。しかし、根本的な原因はまだわかっていません。そういった脳の機能の問題のほかに、この症状を引き起こすものとして、患者さんに特有な性格傾向が指摘されています。几帳面、頑張り屋、完璧主義といった特徴の人に仮面うつ病は起こりやすいです。また、背景にストレス過多な環境があることも多いです。仮面うつ病は男性では20代から50代、女性では20代から40代で多くみられます。

仮面うつ病の経過

まず頭痛や下痢といった身体症状が現れます。そのため、内科などを受診し、診察を受けますが原因がわかりません。時には何度も検査を受けることもあります。頭痛薬を飲んだり、下痢止めを服薬してもその場限りでまた症状が出始め、再度病院へ行きます。結果、病院巡りの状態になってしまいます。その結果、あらゆる病院でも異常が見つからず、仮面うつ病を疑うことに至るケースが多いようです。

仮面うつ病の特徴

仮面うつ病では症状の日内変動がみられます。そのため、午前中に調子が悪いけど、午後に調子が戻るということや、逆に午前中に調子がよいけれども午後になると調子が悪くなるということがあります。ただの頭痛であれば、時間によって症状に違いがでることは少ないので、こういった日内変動がある場合には仮面うつ病を疑った方がよいでしょう。

仮面うつ病の治療について

仮面うつ病は、うつ病の一種ですので、基本的にはうつ病に対する治療が行われます。薬物療法が行われ、抗うつ剤が処方されることが多いでしょう。この薬物治療で大部分が回復に向かうことが多いといわれています。また、休息をとって、心身ともに休む時間を確保することも重要です。また、ストレスなどが要因のひとつとなっていることがあるで、ストレスを減らせるように環境調整することも肝要です。そのほかには心理療法として、認知行動療法が適用になることもあります。また、仮面うつ病の患者さんには自分に厳しい人が多くいますので、疲れを感じることを自分に許す、たまには頑張らなくてもいいと思えるように考え方を変容させていくようカウンセリングを行うことがあります。

過換気症候群についてみていきたいと思います。過換気症候群とは急激なショックによって息を吸いすぎる結果、手足のしびれや息苦しさといった身体症状がでることをいいます。ひどいときには意識を失ってしまうこともあります。呼吸器系や消化器系といった身体症状と強い不安感が特徴の疾患です。

過換気症候群とは

過換気症候群とは内科系の日常臨床ではよくみられる疾患の一つで、受診患者さんの1パーセントを占めることがあります。患者さんは女性に多く、発病年齢は10代から20代に多いといわれています。身体的要因としては激しい運動や入浴や発熱があります。心理的要因としては死に関わるような恐怖体験から日常生活におけるストレスといったことがあげられます。

過換気症候群の症状

症状としては空気が吸えないかんじ、息苦しさ、胸がしめつけられるかんじがあります。動悸、息苦しさ、胸がしめつけられるかんじ、空気が吸えないかんじ、手足のしびれ、しっしん感といったものがあります。似た症状を示すものにパニック障害がありますが、診断は異なりますので注意しましょう。

過換気症候群の診断について

過換気症候群の診断は、過換気テストを行って調べます。過換気テストとは正常の呼吸の約二倍の速さで呼吸をしてもらい、反応を調べるテストのことです。血中の炭酸ガスがいちじるしく低下し、phの上昇がみられ、発作時にみられるものと同様の症状が誘発されることで決まります。そのときに紙袋などで口と鼻をおおって呼吸を促し、呼気中の炭酸ガスを再吸入すると、その症状が消失するかどうかが必要条件とされています。

過換気症候群の治療について

発作時の対応としては、まず患者さんに病気のことについて十分に説明し、安心感をもってもらうことが第一です。そして、紙袋やビニール袋の中で呼吸をしてもらいます。それでも治まらないときには向精神薬などを使用することがあります。場合によっては催眠療法を行うこともあるといいます。発作が起きていないときの対応としては、過換気症候群の症状がでたときにも紙袋の中で呼吸をすれば自分で治すことができるということを体を通して実感してもらい、安心感をもたせます。それでも心配や不安感がある場合には、抗不安薬などの処方が検討されます。

過換気症候群の患者さんの対処について

過換気症候群の発作が起きたときの対応については、上記の通りです。特に学校や職場といった集団の場で発作がでてしまったときには、患者さんを集団の場面から隔離して安静を保つようにしましょう。5秒ほど息をとめて、次に息を少しずつ吐きだし、ゆっくりと吸い込むように指示します。患者さんと一緒に呼吸をすることで、ただしい呼吸を促してください。こういった対処を行うことで、呼吸困難といった症状についてはたいていすぐに消失しますので、集団内では特に冷静に対処することが重要です。必要以上に騒いだり慌てたりすると、患者さんの不安が増してしまうので注意が必要です。過換気症候群の症状を呈する学生の中には、自己依存性といった特徴をもっているお子さんもいますので、特別扱いをせずにその場その場で対応していくことが望ましいと考えられます。

関連記事