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ラプンツェル症候群の症状・原因・治療について

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ラプンツェル症候群とは

毛髪を食べずにはいられなくなってしまう異食症のことです。

発症者のほとんどが若い女性であり、そのことも相俟ってか、グリム童話「髪長姫」の主人公ラプンツェルが病名の由来となっています。

作中でのラプンツェルは塔に閉じ込められた長い髪の毛を持つ少女であり、その髪を伝って登ってきた王子と出会い、様々な困難を経て、二人は幸せに暮らすようになるのですが、ラプンツェル症候群の発症者にはそんなハッピーエンドは待ち受けてはいないのです。

ラプンツェル症候群の症状

毛髪を抜かずにはいられない抜毛症(トリコチロマニア)と毛髪を食べずにはいられない食毛症を併発してしまっている世にも稀な異食症であり、2016年10月時点で僅か88ケースしか確認されていない奇病です。

また自身の髪の毛だけでなく他人の髪の毛まで食してしまうこともあるようです。

食した毛髪は胃腸で消化されることはないため、罹患者の体内に蓄積します。ボール状になった毛髪胃石と呼ばれる髪の毛の塊が胃に留まり、更に毛髪胃石から伸びた髪の毛の束が腸にまで達してしまうのです。そのため様々な症状を引き起こします。

腹痛、食欲不振、嘔吐、腹部の膨満、排便不良、吐血、体重減少などであり、抜毛や食毛が原因での来院ではなく、体調不良で来院し、レントゲンやCTスキャンなどではじめてラプンツェル症候群であることが発覚することがほとんどです。

毛髪胃石は手術で摘出する以外に除去する術がなく、手遅れになれば死に至る危険性も孕んだ深刻な症候群であると言えます。

ラプンツェル症候群を引き起こす原因

様々な要素が重なって発症する症候群ですが、原因はやはりストレスと強い不安であると言われています。

抜毛症は内向的な思春期の女子に多いとされている症状であり、統合失調症など他の精神疾患を患う人にも見られる症状です。食毛症は幼児によく見られる症状だそうですが、どちらもやはりストレスや不安を原因としています。

罹患者は髪の毛を抜くと安心したり、または全くの無意識で抜毛や食毛をしているそうです。

ラプンツェル症候群の治療

毛髪胃石を手術で摘出しても、また食毛してしまっては同じことの繰り返しです。したがってカウンセリングで、病の根底にあるストレスや不安を取り除くしか治療法はありません。

したがって治療には、大変な時間と根気、そして周囲の理解と協力が不可欠であると言えます。

毛を抜いたり、食べたりしてしまっても決して罹患者を責めたりせずに、症状の根源である悩みや不安を取り除いてあげることがラプンツェル症候群の一番の治療法なのです。

ラプンツェル症候群のまとめ

ラプンツェル症候群は抜毛症と食毛症を併発してしまっている世にも稀な異食症です。

ストレスや不安が原因であり、その不安を解消するために罹患者は抜毛と食毛を繰り返します。

髪の毛は胃腸で消化することができないため、様々な合併症を引き起こし、命を落とす危険性もあります。

根底にあるストレスや不安を取り除くことが一番の治療法であり、「髪長姫」の主人公ラプンツェルのようにハッピーエンドを手に入れるには、周囲の人の理解と協力が不可欠であると言えるでしょう。

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