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メサイアコンプレックスの症状・原因・克服について

メサイアコンプレックス(Messiah complex)とは

「自分は救世主(メシア)である」と思い込む妄想のことです。

キリストコンプレックスとも呼称されます。

メサイアコンプレックスの症状

「自分は救世主(メシア)である」だから「人々を救済しなければならない」という一見すると優しく慈悲深い妄想がメサイアコンプレックスの人が症状です。

しかしメサイアコンプレックスである人の優しさや慈悲とは自己の満足のためだけのものであり、押し付けがましく、理不尽である場合がほとんどで、周囲から感謝される類のものではありません。

たとえ救済相手が嫌がり拒絶しようとメサイアコンプレックスの人は自分にとっての救済を相手に押し付けることをやめません。

また不釣り合いなほどの大きな感謝や見返りを要求する傾向があります。

更に恐ろしいことに他者の欠点だけを論い必要以上に責め立てることで自己評価を下げさせ、自身に依存させて共依存関係を作り出そうとします。

このように強い救世主妄想は様々な問題を巻き起こしことが多く、カルト宗教の宗教家などが例として挙げられます。

またいくら問題を引き起こしても、大勢の人を不幸にしてもメサイアコンプレックスの人は自身が正しく立派なことをしていると確信しているために罪悪感を抱くことはないのだと言います。

そういった妄想の被害にさらされ続けた人は精神疾患を患う可能性が飛躍的に増加してしまうそうです。

メサイアコンプレックスを引き起こす原因

尊大で傲慢な妄想の裏には強い劣等感があると言います。

幼少期に虐待を受けていた人も多いそうです。

したがって自身の存在価値を見出し、承認欲求を満たそうとして感謝や見返りを強く求め、相手にとっての自身の存在価値を上げるために相手の存在価値を否定します。

また自分は幸せであると思いたいがために、幸せな人は他者を救済するものだという思考から強迫的に他者の救済に執着します。

メサイアコンプレックスとは他者を救いたいという思いから生まれるのではなく、自身が救われたいという強い願望から現れる妄想であると言えるでしょう。

メサイアコンプレックスの克服

メサイアコンプレックスを克服するには自身の劣等感を救世主妄想とは別の方法で解消するしかありません。

強い妄想にとらわれたメサイアコンプレックスの人にとっては簡単な方法ではありませんが、自身の妄想が劣等感から来ていたのだと自覚することができれば次第に症状は回復していくと言います。

また周囲の人間が適切な距離を取り、共依存関係を作り出さないように心掛けることも大切です。

メサイアコンプレックスのまとめ

メサイアコンプレックスとは「自分は救世主(メシア)である」だから「人々を救済しなければならない」と思い込む妄想のことです。

強い劣等感や承認欲求からなる妄想であり、真に他者を救いたいという思いから生まれるのではなく、自身が救われたいという強い願望から現れる妄想であるため、押し付けがましく、それでいて不釣り合いな感謝や見返りを要求しがちで、時には他者の欠点だけを論うことで自己評価を下げさせて共依存関係を作り出そうとします。

メサイアコンプレックスはこのように他者の精神や人生を破壊する危険性を持った妄想であり、克服には自身の劣等感の存在に気付き向き合うことが必要です。

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