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ミュンヒハウゼン症候群とは。代理によるケースも含めて解説!

ミュンヒハウゼン症候群について聞いたことがありますか。もしかしたら代理によるニュンヒハウゼン症候群の名前を聞いたことがあるのかもしれません。ここでは、代理によるミュンヒハウゼン症候群と、その元となったミュンヒハウゼン症候群の両方を見ていきたいと思います。

ミュンヒハウゼン症候群とは

このミュンヒハウゼン症候群では虚偽性障害とも呼ばれており、周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり自分の体に自ら傷をつけたりするといった行動がみられます。ほら吹き男爵の異名をもつ、ドイツの貴族ミュンヒハウゼン男爵にちなんで命名されました。このミュンヒハウゼン症候群では、一般的に慢性的で重篤な症状を示す者が多いといわれています。患者さんは病気を創作したり、すでに罹患している病気を殊更重症であるように誇称して訴えます。その病気のために通院や入院を繰り返すことがあります。うそが見破られてしまったり、症状が治ってきていると判断されるとまた別の病気と偽って病院に通院にくることがしばしばあります。

ミュンヒハウゼン症候群と詐病の違いについて

ミュンヒハウゼン症候群では、病気と偽って他人の関心を引くことが目的になっています。一方で詐病においては、病気と偽って、何らかの経済的利益を得ようとすることが目的になっていることが多くみられます。そのため、ミュンヒハウゼン症候群では手術や検査などにも協力的に応じますが、詐病の場合は嫌がることもあります。

代理によるミュンヒハウゼン症候群とは

代理によるミュンヒハウゼン症候群は児童虐待の現場においてよく聞かれています。ミュンヒハウゼン症候群では、病気となる対象は自分でしたが、代理によるミュンヒハウゼン症候群では自分ではない代理の者が対象となります。多くの場合、その代理は自分の子どもや介護者になります。しかし、代理の者を病気にさせることが目的なのではなく、代理の者を看病することで周囲の関心を引くことが目的となっています。悪意をもって子どもを病気の状態にさせているわけではなく、周囲から自分の関心を引きたいという気持ちから、子どもを病気の状態に作り上げるのです。懸命で健気な子育てや看病をしていることを演じることで、周囲の同情を引き、満足を得ているといえるでしょう。

代理によるミュンヒハウゼン症候群から子どもを守るには

代理によるミュンヒハウゼン症候群を親にもつ子どもは健康であるにもかかわらず、不要な検査や治療を受けさせられてしまいます。また、入院生活を強いられることもあります。そのため、子どもの心身に悪影響を及ぼす可能性が大きいです。代理によるミュンヒハウゼン症候群は気づかれにくい病気であり、実際に被害にあっている子どもは想定より多くいるかもしれません。日本においても代理によるミュンヒハウゼン症候群の親をもつ子どもの9割が命を落としているという報告があります。これ以上被害を拡大させないためにも、おかしいなと気づいたときには警察や児童相談所などへ早期に相談することが必要になります。まずは、代理によるミュンヒハウゼン症候群といった心理状態があり、それによって被害を被る子どもがいるという現実を知ることが重要です。

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