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ポリアンナ症候群の症状・原因・治療について

心理資格通信

ポリアンナ症候群(Pollyanna syndrome)とは

過剰なまでに物事を楽天的に捉えてしまうことで現実の問題を直視せず逃避してしまう心的疾患のことです。

病名の由来はエレナ・ホグマン・ポーターの児童文学「少女ポリアンナ」であり、パレアナとも訳されます。

またポリアンナイズム(Pollyannaism)と呼称されることもあります。

少女ポリアンナのように前向きに生きることは素晴らしいことです。しかしポリアンナ症候群罹患者は前向き過ぎることが問題なのです。

ポリアンナ症候群の症状

1964年にアメリカの心理学者チャールズ・E・オスグッドがネガティブな言葉よりもポジティブな言葉を使用した方がより大きな成果が得られるという効果を説明する際に使った「ポリアンナ効果」という言葉があります。

ポジティブなものに良い点が多くあるのは確かです。

しかし何事も行き過ぎてしまえば欠点が生まれてしまいます。

その行き過ぎたポジティブ思考の欠点こそがポリアンナ症候群の主症状なのです。

ポリアンナ症候群罹患者は問題に直面した際、それが解決しなければならない問題であることを知ったうえで、その問題に僅かしかない良い点を無理矢理見出し、それを理由に問題解決を回避しようとします。

つまり都合の良い言い訳で現実逃避を正当化しているのです。

その上ポリアンナ症候群罹患者自身に現実逃避の自覚はなく自分のしていることは全てが良いことなのだと思い込んでしまいます。

また現状よりも悪い状況をあえて想定することで、現状に満足感を覚え、安逸を貪ることもあります。

したがって上昇志向や向上心が一切見られず、自省心にも乏しい傾向があります。

また物事の良い点を大袈裟に捉えすぎる傾向があり、一度宝くじで当選すると大量に買い占めるようになるなど楽観的な行動をしばしば繰り返すため金銭面でのトラブルが発生することがあり、それが周囲との軋轢を生じさせてしまうこともあるのです。

ポリアンナ症候群を引き起こす原因

恐怖や不安からくるものではないかとされています。

恐怖や不安を回避したいがために現実からも目を背けてしまうようです。

また幼少期に両親からの愛情が欠如していたために微細な愛情を少しでも大きくしようと行き過ぎたポジティブ思考になってしまったのではないかという見方もあります。

ポリアンナ症候群の治療

現実と向き合わせるほかありません。

ポリアンナ症候群罹患者を甘やかすことなく、無理矢理にでも現実を突き付け、都合の良いポジティブ思考を否定することが一番の治療法だと言えます。

そうすることで群罹患自身が自身の行いに対して慎重になるように促し、安易に「大丈夫」ではなく「大丈夫だろうか?」と考えられるようにすることが症状の解消への第一歩であると言えます。

ポリアンナ症候群のまとめ

ポリアンナ症候群とは行き過ぎたポジティブ思考により現実の問題を直視せず逃避してしまう心的疾患のことです。

現実逃避や楽天的な思考による問題の押しつけや金銭トラブルなどで、自身だけでなく、周りの人間にも巻き込むことがあります。

一番の治療法は現実を突き付け、向き合わせることであり、罹患者自身が度を越したポジティブ思考を改める必要があります。

何事も行き過ぎず、ほどよく適度であることが大切だと言えるでしょう。

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