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ピーターパン症候群の症状・原因・治療について

ピーターパン症候群(Peter Pan Syndrome)とは

身体は既に成熟しているにもかかわらず、精神の成長が肉体に伴わず、子供の様な言動を取る男性を指すパーソナリティ障害の概念のことです。

1983年にアメリカの心理学者ダン・カイリー(Dan Kiley)が自著「ピーターパン症候群」で提唱したパーソナリティ障害ではありますが、正式な医学用語ではありません。

名前の由来となっているのはジェームス・マシュー・バリー原作の「ピーターパン」であり、ピーターパン症候群である男性はまさに「大人になれない子供」であると言えるでしょう。

ピーターパン症候群の症状

ピーターパン症候群の男性は感情表現や感情の抑制が困難であり、殊に怒りの感情に関しては、自分の思い通りにならないと激高したり、すぐにすねたり不機嫌になったりと、必要以上に大袈裟な表現をします。

また自己愛が強く、自身を虚飾し、能力以上に良く見せようとします。それに付随して男尊女卑の傾向も見受けられ、しばしば恋人や配偶者に対して冷たく当たり、自分を押し付けますが、相手には家庭を守り、男を立てる「わがままを許してくれる母」であることを強く求めます。

更に自分は特別という思い込みから、どんな場合でも悪いのは自分ではなく他人だという他責的な思考傾向であるため、プライドが高いピーターパン症候群の男性は謝罪をすることができないという特徴があります。

その一方で非常に傷付きやすく、不安感や孤独感を抱えている場合が多いため、恋人や友人に対して異常に執着し、仲間外れにされることに耐えられずに感情を爆発させることもあります。

ピーターパン症候群を引き起こす原因

一番の原因は両親の不和であるとされています。

自分勝手な夫とそれに嫌々ながらも黙って従ってしまう妻という家庭の構図とそれに伴う子供への父親の不干渉と母親の過保護にからピーターパン症候群の男性の精神面は形成されています。

父親の母親への態度はそのまま男尊女卑思想に、母親の過保護はプライドが高くわがままで自己愛の強い性格に、そして家庭の緊張感は不安感や孤独感に直結しているのです。

ピーターパン症候群の治療

ピーターパン症候群の症状は12歳頃から発現し始めるため、発見が早ければ治療も可能なものです。両親の不和を解消することが最も効果的な治療法であると言えます。

問題は既に成人しているピーターパン症候群の男性の治療であり、地道にカウンセリングをしていくほかに方法はありません。

しかしピーターパン症候群の男性が自ら治療のためにカウンセリングを受けようとすることは稀であり、第三者がカウンセリングを勧めても拒絶してしまうことがほとんどです。わがままも何もかも受け止めてくれる「ウェンディ」のような存在が居てくれるならそのままでも生きていけるかもしれません。しかしそんな存在を持たない男性は回復する手立てのないまま増大していく社会との軋轢に心を病み、うつ病を患ってしまうこともあると言います。

また別の精神疾患の症状としてピーターパン症候群と合致する症状が現れていることもありえます。上述の症状が現れているからと言ってピーターパン症候群であるとは限らないため注意が必要です。

ピーターパン症候群のまとめ

ピーターパン症候群の男性には以下のような特徴があります。

・感情コントロールが稚拙

・自己愛が強い

・無責任

・プライドが高い

・傷付きやすい

それらのほとんどが幼少期の家庭の不和を原因としています。

成人する以前であるならば、家庭の不和を取り除くことで症状を改善させることも可能ですが、成人してからのピーターパン症候群の男性の治療には地道なカウンセリングをしていくほかありません。

ピーターパン症候群の男性を治療していくには全てを許す「ウェンディ」のような存在ではなく、一緒に居ても甘やかすことはしない「ティンカーベル」のような存在が必要だと言えるでしょう。

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