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ピーターパンシンドロームの症状と治療方法について

ピーターパンシンドロームという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。この言葉を耳にしたことがない人でもピーターパンの物語は知っているのではないでしょうか。ピーターパンは妖精のティンカーベルに連れられてネバーランドへ出かけ冒険を繰り広げるという物語です。このピーターパンの物語からアメリカのダン・カイリー博士が大人になりきれない大人のことをピーターパンシンドロームと名付けました。

ピーターパンシンドロームとは

ピーターパンシンドロームは、体は成熟している大人であるにもかかわらず、子どものような言動をとっている人のことを指しています。精神的な病とはいえませんが、社会人として社会の中で生きていく際、問題が生じることがあり、ピーターパンシンドロームと名付けることに至ったようです。表面的にはプライドが高く自分に対して誇りをもって生きています。そのため、表面的には立派な大人であるようにみえますが、とても傷つきやすく、小心者であることが多いです。こういった傷つきやすかったり臆病だったりする内面を隠すためにも表面的には虚勢を張っていることがあります。

ピーターパンシンドロームの症状について

ピーターパンシンドロームの症状についてみていきます。一つ目の症状として感情の麻痺があげられます。特に感情の表出が苦手であり、些細なことでもかっとなって怒ってしまったり、悲しむ場面で悲しむことができなかったりします。自分の感情のコントロールが不十分という特徴のほか、自分が感じている感情をうまく把握することができないといった特徴があります。二つ目の症状としては怠惰であることがあげられます。怠け癖があり、追いつめられるまで物事に着手しません。「どうでもいい」と言って考えることすら放棄してしまうことがあります。

ピーターパンシンドロームの人の対人関係について

ピーターパンシンドロームの状態にある人は対人関係の問題をもっています。うまく友人関係を築くことができません。また、親しい関係になることが苦手であり、恋人ができないこともあります。寂しがり屋なのですが、うまく人と関われず、より寂しい思いを募らせることもあるようです。また、両親に対して強いこだわりをもっているケースがあります。母親に対して依存したい気持ちをもっていることがあり、社会人になっているにも関わらず母親にべたべたと甘えてしまうことがあります。母親から厳しく叱責されると見放されたと感じ、憎悪の感情を強めることもあります。また、父親に対しては、劣等感を感じることが多く、父親のようになりたいがなれない自分に対して罪悪感を感じてしまうようです。そのため、適切な距離で関わることができずに関係性が悪化してしまうケースが多々あります。

ピーターパンシンドロームの治療について

患者さんがピーターパンシンドロームになってしまう背景として家族の問題が隠れていることがあります。そのため、患者さんだけに焦点をあてるのではなく、家族全体の問題として考え、家族療法を行うことがあります。家族間の不和や緊張といった重圧を子どもが背負ってしまい、その結果ピーターパンシンドロームとなってしまうことがあるからです。家族関係を改善し、家庭が安らげる環境になることが重要といえるでしょう。

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