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パーソナリティ障害やパニック障害の原因や種類と治療について

パーソナリティ障害という言葉は聞いたことがありますか。人間の性格にはさまざまな特徴や偏りがありますが、それがあまりにひどくなると困った点ばかりが目についてしまうことがあります。その人の性格的な傾向によって引き起こされるさまざまな行動が患者さんや周囲の人々にとって困ってしまう状況になってしまうのです。

パーソナリティ障害とは

パーソナリティ障害では、ある特定のパーソナリティが問題となるのではなく、ある特殊なパーソナリティの人が起こす行動に問題があると考えています。同じパーソナリティの持ち主であっても環境に恵まれれば問題にならないこともありえます。したがって、パーソナリティ障害という場合には、なぜその人がそのパーソナリティで問題を起こすのか、について考えていかなくてはなりません。

パーソナリティ障害の原因について

残念ながらはっきりとした原因はわかっていません。また、子どもにはパーソナリティ障害という診断をつけることはありません。子どもの場合、性格の偏りが大人になるまで持続しないことがあるからです。

パーソナリティ障害の種類について

パーソナリティ障害はいくつかの分類にわけられます。一つ目は妄想性パーソナリティ障害です。人との付き合いの中で疑い深くひがみっぽく怒りっぽい人のことをいいます。他人の意図を悪く解釈してしまうのです。2つ目はシゾイドパーソナリティ障害です。人との付き合いに関心がなく、そのことで特に悩まず自分のペースで淡々としています。一人でいるときも何かに熱心に打ち込むわけではなく、空想や考えごとが好きなようです。3つ目は失調型パーソナリティ障害です。人との付き合いの中で気楽に付き合うことができません。その場に自然に溶け込んだりなめらかに振舞えず、何かちぐはぐなことをしてしまいます。妙なところで笑いだしたり場にそぐわない恰好をしたりします。4つ目は反社会性パーソナリティ障害です。利己的で他人の迷惑を考えることができずに社会の規則や法律を破ってしまいます。5つ目は演技性パーソナリティ障害といわれており、他人の注目を浴びるために大げさな言動をすることが特徴です。6つ目は自己愛性パーソナリティ障害であり、人から賞賛されたいという気持ちが非常に強いです。また、自分は賞賛に値する人間だと信じており、他人のことには興味がありません。7つ目は回避性パーソナリティ障害であり、恥ずかしがりの引っ込み思案が極端になったケースをいいます。8つ目が依存性パーソナリティ障害で、日常的な些細なことでも自分では決められずにどうしたらいいのかいつも人に聞いてしまいます。

境界性パーソナリティ障害について

対人関係の激しさと非常な不安定さをもつパーソナリティ障害です。この障害の基本には理想化した相手から見捨てられたくないという願望をもっています。見捨てられないように非常な努力をする反面、本当に見捨てられたと感じたときには相手を強く罵倒します。

パーソナリティ障害に関する注意点

こういった知識を基にして周囲の人に対してパーソナリティ障害だと決めつけるのは絶対にやめてください。誰でも多少なりとも上記の特徴の一つや二つはもっています。パーソナリティ障害は専門家でも診断がとても難しい疾患の一つですので、ここでの内容はぜひ参考知識に留めておいてください。

パニック障害という言葉は聞いたことがあるかもしれません。このパニック障害は不安神経症とも呼ばれており、いろいろの形の不安が症状として現れるノイローゼです。普通の人も不安な気持ちはもっていますし、不安の種も持っているでしょう。しかし、この病気の場合は思い当たる心配の種もないのに強い不安が生じてきてしまい、その後からさまざまなことに対して気になってしまうのです。また、普通の不安と比べるととても堪えがたい不安であり、この不安は病的不安と呼ばれています。

パニック障害の経過

通常は急性不安からはじまり、徐々に慢性不安が持続するようになります。急性不安は発作としてみられるもので、パニック発作と呼ばれており、慢性不安とは不安な状態がずっと持続する形の不安のことを呼んでいます。パニック発作は数分ほどでピークに達してから急速に治っていきます。パニック発作が治まればすぐに元の状態に戻れます。パニック障害は発病して数か月もたつとパニック発作の回数は次第に減っていきます。しかし、こういった発作にとってかわって強い不安は伴わないけれどもなんとなく不安な気持ちが慢性的に表れるようになっていきます。

パニック障害の原因

パニック障害の原因はさまざまであり、一つの事柄を原因とすることは難しいです。一つは暮らしの中にあるストレスです。もう一つの原因として考えられるのは脳の中枢神経系の原因があります。パニック発作では、脳幹部にある青斑核という場所の活動性が異常に高まるといわれているのです。しかし、近年でも多くの研究がなされており、今後新しい発見が期待されています。

パニック障害の治療法

パニック発作に対しても薬物療法と心理療法が行われます。薬物療法では、SSRIが処方されることが多いです。副作用も多いので、医師とのコミュニケーションが重要になってきます。また、心理療法においては、パニック発作の経過や症状によって選択される心理療法も異なってくるようです。しかし、基本的には病的不安とそれから発展してくる恐怖症や健康への自信喪失が主な治療の対象になってきます。有効なストレス対処の方法を身に着けて、ストレス耐性を強めていくことが重要です。また、パニック障害についても、障害自体の説明や、病気や治療に関する理解を促すことで、回復を図る心理教育が行われることも多いです。

パニック障害の対処について

パニック障害についても早期発見・早期治療が重要ですので、家族や周囲の人々によるソーシャルサポートの構築が有効になっていきます。また、症状に対して患者さんだけではなく家族や周囲の人々も理解をすることが重要でしょう。パニック障害ではいろいろな病的不安がでてきますが、それとよく似た病的不安を生じさせるいろいろな病気があるので、正しい診断を受けることも重要になっていきます。精神科や心療内科を受診し、正しい診断と治療を受けられるようにしましょう。また、セカンドオピニオンを利用することも選択肢の一つになります。名医ということではなく、患者さんと相性のよい意志をみつけて、長くみてもらうことが回復のためには大切なことになっていきます。医師の下で、自分で不安をマネジメントし、ストレスにうまく対処できるようにしていきましょう。

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